たとえば、走る芸術品と称されるハーレー ダビットソン。
大排気量V型ツインエンジン搭載した新型車でも昔ながらの味わいを両立し、マニア垂涎の的である。
それと同様に、歴代のアイデンティティーを継承してきたデイトナは、まさに価値がわかる人のみ手にする腕時計だ。
デイトナは、全て自社キャリバーを採用し、細かい部品に至るまですべてがロレックスブランドである。
そのため、高性能は何よりのデイトナの特徴であり、それはクロノグラフ“ストップウォッチ機能”の精度にも現れる。
機械式の自動巻ならではの味わい、そして正確な時計を両立しており、機能面でもデイトナの人気は衰えを知らない。
ロレックスは、1959年、アメリカに「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」が完成したのを機に計測機として協力を開始。
そして、1963年、「カーレース」という新たなコンセプトのもとクロノグラフを開発・発表したのが“デイトナ”だ。
インダイヤルには反転カラーを採用し、タキメーターをベゼルに移すことによって、計時機能を強調し、他社と一線を画す視認性に優れたデザインを確立した。
1988年には、傑作自動巻きクロノ・ムーブと謳われるゼニス社「エル・プリメロ」をベースにスポーツモデルで唯一手巻きだったデイトナのパーペチュアル(自動巻き)化が果たされた。
デザイン面でも大幅なリニューアルが行われ、耐久面で不利なプラスチックベゼルは姿を消すことになる。
2000年、ロレックス技術陣の悲願でもあった完全自社製クロノグラフ・ムーブメントを開発し、ついにデイトナはマニュファクチュール化を果たした。
サーキットで要求される最高のポテンシャルを発揮できるようリファインが繰り返され、精度と実用性への飽くなき挑戦を続けている。
ゆえにデイトナは、ロレックス・スポーツモデルの頂点に君臨し、数多くのクロノグラフの中でも「キング・オブ・クロノグラフ」と評される唯一無二の存在になっている。
デビュー当時のステンレスモデルに加え、金無垢モデルなどがラインナップされていたが、1988年以降からは18KYGコンビモデルや金無垢モデルにレザーベルト仕様が追加された。
その後、2004年にホワイトゴールドの無垢モデル、2008年にピンクゴールドの無垢モデルをラインナップ。
そして、生誕50周年となる2013年にはプラチナ無垢モデルが追加され、ファッションシーンにも溶け込む豊富なバリエーションが展開されている。
20世紀の最高傑作と評されるゼニス社製自動巻きクロノ・ムーブ「エル・プリメロ」をベースに、ロレックスが独自のリファインを加えた『Ref.116520』。ロレックス悲願の完全自社製クロノ・ムーブCal.4130を搭載する。
このキャリバーは高い伝達効率により、72時間のパワーリザーブを誇り、独自開発のブルーパラクロム・ヒゲゼンマイが採用され、高い耐久性と精度、耐衝撃性を実現している。
先代のデザインを踏襲しつつも、搭載ムーブの変更に伴うインダイヤルの配置やインデックスの大型化、ブレスレットの改良など、細部にわたるブラッシュアップが図られ、サファイアクリスタルへ変更された風防とデイトナの新時代を切り開いている。
2004年より登場したオールホワイトゴールド製の『Ref.116509』。ステイタス性が高く、さり気ない高級感、金無垢モデルならではの重量感を味わうことができるハイクラスウォッチである。生産量が少なくレア度はステンレス製より高い。
ベゼル、リューズ、プッシャー、ブレス中央部分が艶やかなイエローゴールド仕様となっている『Ref.116523』。男心を擽るメカニナルなデザイン性とファッションシーンにも溶け込むゴージャス感が人気を集めている。
ブラックダイヤルは、特にイエローゴールドとの愛称も良く硬派な印象となる。高級感を存分に味わうことができる売れ筋ダイヤルだ。
想いのある方々はその時計を手にした時のエピソードを語る方も多い。
就職祝いに父からプレゼントされた方、昇進祝いに自分のご褒美で購入した方、
結納で手にした方。嬉しいエピソードとともに持ち込まれるデイトナは、
あなたの腕で新たなストーリーを刻むことでしょう。