カルティエの値上げにある背景とは?今後の予測やお得に購入する方法をご紹介!
創業以来170年以上の歴史を誇るカルティエ(Cartier)は、時代を超えて愛され続けるジュエリーや時計などを世に送り出してきました。
しかし近年、カルティエを含む多くのラグジュアリーブランドでは、価格改定が進んでいるのが現状です。この背景には、原材料費の高騰や世界経済の変動など、さまざまな要因が影響しています。
そこで本記事では、カルティエの価格改定の背景を分析し、今後の市場動向予測とともに、永く愛用できる逸品を最適なタイミングで購入するための実践的な方法をご紹介します。
カルティエの値上げについて
カルティエは近年、頻繁に価格改定をおこなっており、2022年には5月・7月・11月、2023年には4月と11月、そして2024年にも5月21日に値上げが実施されました。このことから、2025年にも値上げを実施する可能性が高いでしょう。
2024年の値上げ幅はどのぐらいだった?
2024年のカルティエの値上げ推移について、ジュエリーと時計別でわかりやすく表にまとめました。ぜひ参考にしてください。
【ジュエリー】
シリーズ | 2024年 (値上げ前) | 2024年 (値上げ後) | 値上げ率 |
---|---|---|---|
トリニティ リング | 約287,100円 | 約298,100円 | 約3.83% |
ジュスト アン クル | 約199,100円 | 約207,900円 | 約4% |
ラブ ブレスレット | 約1,122,000円 | 約1,161,600円 | 約3.53% |
ラブ ネックレス | 約385,000円 | 約401,500円 | 約12.1% |
ダム―ル | 約148,500円 | 約171,600円 | 約15.56% |
クラッシュ ドゥ カルティエ | 約950,000円 | 約1,026,000円 | 約8% |
※金額はすべて税込価格です
【時計】
シリーズ | 2024年(値上げ前) | 2024年(値上げ後) | 値上げ率 |
---|---|---|---|
パシャ ドゥ カルティエ | 約1,029,600円 | 約1,069,200円 | 約3.85% |
タンク | 約533,500円 | 約577,500円 | 約8.24% |
サントス ドゥ カルティエ | 約1,400,000円 | 約1,498,000円 | 約7% |
カリブル | 約1,500,000円 | 約1,620,000円 | 約8% |
バロン ブルー | 約1,200,000円 | 約1,320,000円 | 約10% |
※金額はすべて税込価格です
2024年のカルティエの価格改定を見ると、ジュエリー・時計ともに全体的に価格が上昇していることが明らかです。
特にジュエリーでは、「ダム―ル」が約15.56%と最も高い値上げ率を示しています。一方で、「トリニティ リング」や「ラブ ブレスレット」などの定番商品は、約3〜4%の穏やかな値上げにとどまっています。
時計においても「バロン ブルー」が約10%の値上げと大きく、「タンク」や「カリブル」なども約8%前後と比較的高い上昇幅です。
総じて見れば、2024年の価格改定は定番商品よりも、人気シリーズや高額帯の商品で大きな値上げが行われている傾向にあります。今後も物価高騰や原材料費の影響などにより、さらなる価格改定の可能性があるといえるでしょう。購入を検討している方は、早めの判断が必要になるかもしれません。
なお、値上げの背景は下記で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
カルティエの値上げにある背景とは?
近年繰り返されている価格改定の背景には、いくつかの原因が絡み合っています。ここでは主な要因として、4つの背景をまとめました。
- 輸入コスト高騰
- 原材料価格の高騰
- 物流コストの高騰
- ブランド価値の上昇
輸入コスト高騰
カルティエの価格が上昇している背景には、円安の影響が大きく関係しています。2022年から日本円の価値が下がり、海外からの輸入品にかかるコストが増加しました。
特にフランスを本拠地とするカルティエのような高級ブランドの場合、商品を日本に輸入する際にはユーロでの取引が基本となるため、円の価値が下がるとその分、日本円で支払う金額が増加します。
その結果、ブランド側としては円安による為替差損を補うため、やむを得ず価格を引き上げる対応を取らざるを得ません。
このように、為替レートの変動は輸入コストに直結しており、円安が進行するなかで、高級ブランドの価格改定は避けられない状況となっています。カルティエの値上げは一例で、グローバル経済と為替の影響を受けた結果なのでしょう。
原材料価格の高騰
カルティエが取り扱うジュエリーや時計には、最高級のダイヤモンドや金、プラチナといった希少で高価な素材が使用されています。
これらの原材料はもともと調達コストが高いことで知られています。しかし、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大によって供給網が混乱し、加えてロシアによるウクライナ侵攻といった影響も重なり、原材料の価格は一段と高騰しました。
特に、金やプラチナなどの貴金属は、安全資産としての需要が高まったことで国際的な市場価格が上昇し、それにともなってブランド各社の調達コストも上昇傾向にあります。
このような背景から、カルティエも原材料費の高騰を価格に反映せざるを得ず、商品の値上げに踏み切る要因となったのでしょう。
物流コストの高騰
価格改定が進んだもう一つの背景には、ECサイトを通じた通信販売の急速な普及により物流の需要が拡大する一方、人員確保のための賃金上昇が避けられないという状況が挙げられます。
さらに、ロシアによるウクライナ侵攻は原油の供給網に大きな影響を与え、物流コストを押し上げる要因となりました。
そのため、高品質と伝統を守り続けるカルティエにおいても、価格改定を余儀なくされているのが現状です。
ブランド価値の上昇
カルティエは価格政策を通じて「簡単には手に入らない」というハイブランドとしてのポジションを強化したことにより、希少性と特別感を高め、ラグジュアリーブランドの本質的な価値を上昇させることに成功しました。
実際、カルティエの市場価値と需要は、今なお上昇傾向にあります。結果として、カルティエの市場価値や顧客のロイヤルティは年々高まりを見せており、現在のプレミアム感は揺るぎないものとなっています。
値上げが消費者に与える影響
ここからは、カルティエが値上がりしたことで、私たちにどのような影響を与えるのかを詳しく解説します。
購入タイミングの変化
値上げが発表されると、「今のうちに買っておこう」という消費者心理が働き、一時的に需要が増加する傾向にあります。一方で、値上げ後には購入を一時的に控える消費者も現れると予想されます。
特に、価格に敏感な層や、値上げ幅が大きいと感じる顧客は、購入を先送りする可能性があるでしょう。
また、カルティエデビューを考えている方にとって、価格の上昇はエントリーモデルであっても心理的に躊躇してしまうかもしれません。
リセール市場の価格上昇
カルティエをはじめとする高級ブランドでは、新品や人気商品の価格上昇にともない、中古市場においても相場が上昇する傾向が見られます。
この価格高騰により、ファッションやステイタスとしてだけでなく、資産価値を持つアイテムとしての側面がより強く意識されるようになってきました。
特に希少性の高いモデルや状態のよい中古品は、投資対象として注目されるケースが増えています。さらに、近年は中古ブランド品に対する買い取り需要が高まっており、それにともなって買い取り価格も上昇傾向にあります。
結果として、中古市場では定価以上の高額で取引される事例も少なくありません。こうした動きは、カルティエ製品が単なる消費物ではなく、価値ある資産として認識される流れを後押ししています。
更なる値上げの可能性
今後も原材料費の高騰や世界的なインフレの影響が続く場合、エルメスやティファニーなど、カルティエを含む高級ブランドでは、さらなる値上げが実施される可能性があります。
特にダイヤモンドや金、プラチナといった希少な素材を使用するアイテムは、国際的な市況の変化に左右されやすく、それに伴って製品価格が上昇する傾向にあるからです。
なかでも人気モデルや限定アイテムは需要が集中するため、他の商品と比べても価格が上がりやすくなります。
購入を検討している方にとって、このような状況は価格の動向に注意する必要があるため、今後も市場動向に注目が集まるかもしれません。
カルティエを値上げ前に購入するのにおすすめの方法は?
シャネルやロレックスなど、他の高級ブランドも続々と値上がりしているなかで、カルティエだけが値上がりしないということは考えにくい状況です。
そのため、気になる商品がある場合は、早めに購入するのがおすすめです。購入方法としては、「正規店」と「中古品専門店」があります。それぞれに異なるメリットがあるので、以下で詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
カルティエの正規店で購入する
カルティエの製品を購入する上で最も安心できる方法は、正規店での購入です。正規店であれば確実に本物の製品を入手できるだけでなく、購入後のサイズ調整やクリーニング、修理対応など、充実したアフターフォローを受けられます。
高価なアイテムであるからこそ、安心して長く愛用するためには、信頼できる販売元から購入することが重要です。ただし、人気モデルや限定アイテムの場合は、正規店でも在庫が不足していたり、予約や入荷待ちの状態でなかなか手に入らなかったりするケースがあります。
中古品専門店で購入する
正規店での購入にこだわらず、比較的低価格で本物のカルティエのアイテムを手に入れたい方は、信頼できる中古品専門店での購入がおすすめです。
中古品といっても、状態のよいアイテムや未使用品に近い商品も多く、正規品であることを証明する鑑定書や保証書が付いている場合もあります。
専門のスタッフが鑑定をおこなっている店舗を選ぶことで、安心して購入ができ、コストを抑えながら憧れのカルティエを手に入れられるでしょう。
また、もう一つの方法としては、並行輸入品での購入が挙げられます。並行輸入品とは、正規代理店を通さず、海外の販売店から直接輸入された商品のことで、日本国内の正規店よりも安く販売されていることがあります。
ただし、並行輸入品は正規のアフターサービスが受けられない可能性があるため、購入先のアフターフォローや保証内容をよく確認することが大切です。
値上げ前の早期購入や、中古での購入の検討を!
カルティエをはじめとする高級ブランドの値上げは、原材料費や為替の影響などを背景に、今後も継続する可能性があります。
そのため、購入したいアイテムがあるときは、価格がさらに上昇する前に購入を検討するのがおすすめです。もし正規店での入手が難しい場合でも、信頼できる中古品取扱店を活用することで、安心してカルティエを購入できます。
KOMEHYOでは、専門の目利きスタッフが一点一点丁寧に査定をおこない、商品ごとに状態に応じたランク付けと情報の開示を徹底しています。
また、販売前には綿密なメンテナンスをおこない、その時点で最も適正とされる価格で店頭に並ぶため、品質と価格の両面で安心してお買い求めいただけるのが特徴です。
確かな品質と信頼性を重視したい方にとって、KOMEHYOは心強いパートナーとなるでしょう。