13.4.2018
IWC|目から鱗! 「ポートフィノ」は素晴らしい時計だった
Komehyo
ブログ担当者:須川
今回は、IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)の「ポートフィノ」についてです。
ポートフィノと言えば、IWCのラインナップの中でも、“シンプル・イズ・ベスト”を体現するようなシリーズです。実はこのポートフィノに対して、私は、かつてと今とで評価を変えました。ある時以降、私はポートフィノを、より評価するようになったのです。
今回は、私がポートフィノへの評価を変えた経緯も含めて、「ポートフィノはIWCの“ベストバイ”ウォッチのひとつである」ことを紹介しましょう。
↑ポートフィノはIWCの
“ベストバイ”ウォッチのひとつ
■私がポートフィノを評価するようになった経緯
まずは、私がポートフィノを評価するようになった経緯を紹介します。もちろん、これは私の個人的な考えの話ですので、まずは“私の考え”を説明することろから始めます。
高級時計に興味のある皆さんであれば、それぞれに、“好きな時計メーカー”や“好きな作品”があるのではないでしょうか?例えば、「ロレックスが好き」、「オメガが好き」、「デイトナが好き」、「スピードマスターが好き」など、皆さんの好みは千差万別でしょう。
個人的な話となりますが、私の“好きな時計メーカー”は、IWCです。
そして、“好きなIWC作品”は複数あります。
ひとつは、「マークⅩⅤ(15)」です。特に私は“中期のブレスレットタイプ”(※1)が好きです。このモデルは、軍用ならではのデザインと高い実用性があります。そして、IWCの高い加工技術によりもたらされる高級感も加わり、とても素晴らしい時計です。
↑マークⅩⅤ
ふたつめは、「GSTクロノ」です。デザインとしては今風ではありませんが、IWCらしい“質実剛健”感が前面に出てくるデザインや、文字盤の12時位置に印字される筆記体ロゴが魅力的です。個人的には、IWCの長所であるチタン加工を感じたいので、チタン素材のモデルが好みです。
↑GSTクロノ
もちろん、IWCで一番の“イケメン”モデルである、「ポルトギーゼクロノグラフ」にも高い評価をしています。
↑ポルトギーゼクロノグラフ
ヴィンテージモデルやレアモデルにまで範囲を広げるのであれば、さらに好きな作品はあります。ただし一般的なモデルの中では、上の3つの作品が、私が高い評価をする“好きなIWC作品”です。
しかし、ある時を境に、これらの私の“好きなIWC作品”に割って入るモデルが現れました。それが、ポートフィノの型式IW356502です。
↑ポートフィノIW356502
実は以前、私の中でポートフィノは「あくまでIWCの入門モデル」という印象が強くありました。また、かつてのポートフィノはケース径が34mmほどであり、とても小ぶりなサイズでした。個人的には、現在のスタンダード機としては37~38mm以上は必要に感じていますので、IWCの中心モデルとしては難しい気がしていました。どちらかと言うと、かつてのポートフィノに対しては、“クラシックサイズを好む好事家向け”という印象だったのかもしれません。
しかし、私が偶然見た男性がポートフィノを着けているのを見たときに、私の中でポートフィノの評価が変わりました。
ちょうど、私が飲食店で食事をしているときでしたが、スーツを着た20代~30代に見える男性が入店してきました。割と細身で、身だしなみに気を使っている印象の好青年です。腕にはポートフィノIW356502を着けていました。仕事柄から、腕時計に目がいくというのもありますが、私は自然とコーディネートチェックをしてしまいました。
その時、
「ポートフィノって、こんなにかっこいい時計だったっけ?」
と思いました。
そして私は理解しました。「このポートフィノは、スーツスタイルに合わせることで、絶妙のバランスになるんだ」と。私は初めて、ポートフィノに“センスの良さ”を感じたのです。
↑ポートフィノに“センスの良さ”を感じました
何気な出来事ですが、私には目から鱗でした。ポートフィノの素晴らしさは、きっと時計単体を見ているだけでは気付けないのかもしれません。実際に人が着用することで、ポートフィノのもつデザインバランスの良さが分かったのです。
■ポートフィノIW356502の良い点
ポートフィノIW356502は、2011年に登場した現行モデルのポートフィノです。改めて良い点を紹介します。
<ポートフィノIW356502の良い点>
①グッドデザイン
↑ローマ数字インデックスと
リーフ針を備える
現行のポートフィノはいくつか種類があります。自動巻の3針モデル(革ベルトモデル)としては、基本的に文字盤カラーはシルバーとブラックの2色です(シルバー色は挿し色の違いで種類あり)。どちらのカラーにも魅力がありますが、私がポートフィノを評価するきっかけになったモデルは、ブラック文字盤+ブラックベルトのステンレスタイプです。それが、型式IW356502です。
従来のポートフィノはケース径が34mmと小ぶりでしたが、その後、38mm、39mmとサイズアップし、現在のトレンドに合うサイズに近づきます。そして、このモデルから40mmになりました。現在の若い方にも使いやすいサイズです。
そして、ポートフィノはシンプルなデザインが特徴ですが、この現行モデルは、「2つのローマ数字インデックス+リーフ針」というデザインをもっています。リーフ針とは、“細長い葉”の形をした針のことです。この2つの要素が、シンプルなポートフィノにとっては、大きなデザインアクセントになっています。ポートフィノは、主に「円」「直線」「曲線」で構成された幾何学的なデザインです。その中に、人に創造された形(ローマ数字とリーフ針)が入ることにより、味気なさがなくなり、上品になります。まさに、センスが光るグッドデザインです。
また、IWCは外装を自社で作ることができ、文字盤は名門サイプラヤーのものを使います。外装の品質の良さはIWCの基本スペックですので、ここで特筆することでもないでしょう。
↑品質の良さはIWCの基本スペック
②魅力的なプライス
ポートフィノIW356502は、グッドデザインで品質の優れた高級時計としては、プライス面でお徳感があります。
執筆時点では、
メーカー価格が523,800円(税込)です。
そして、
中古品の実勢価格は30万円前後です。
現在は、IWCのライバルメーカーの価格も軒並み高水準にありますので、十分魅力的なプライスに感じます。
■最後に
私の持論では、「かっこいい」と評価される腕時計にも種類があります。“時計本体から直接かっこよさを感じる時計”もあれば、“人が着けるときに、本当のかっこよさが分かる時計”もあります。
IWCのポートフィノは、後者の“人が着けるときに、本当のかっこよさが分かる時計”なのです。
恥ずかしながら、私はポートフィノを侮っており、長らくそのことに気付きませんでした。反省しています。しかし、それに気付いて以来、私の中でポートフィノは、マークⅩⅤ、GSTクロノ、ポルトギーゼクロノグラフに並ぶ“好きなIWC作品”になりました。
そして私は、今挙げた作品の中で、ポートフィノがもっとも“万人受けするデザイン”だと評価しています。マークⅩⅤとGSTクロノはマニアックな雰囲気があります。また、ポルトギーゼクロノグラフは華やか過ぎて合わない方もいるでしょう。もしかしたら“価格面”と“万人受け要素”を加味すると、IWCの中で、ポートフィノが一番の“ベストバイ”ウォッチかもしれません!
※1・・・マークⅩⅤのブレスレットタイプは過去の投稿で紹介しています。是非、ご覧ください。
↓↓↓
「完成されたデザインと実用性を持つ IWC「マークXV」 ~玄人からも高い評価を受けるマーク15~」
※おすすめ投稿記事
「【IWC】マーク20(マークⅩⅩ)が登場し、マーク18(マークⅩⅧ)のシルバー文字盤はより貴重な存在に!?」
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