1.11.2024
徹底分析!カルティエ「タンク」が人気の理由3選
Komehyo
「なぜカルティエ タンクがこれほど人気なのか?」その理由を詳しく解説します。
カルティエ「タンク」はカルティエ「サントス」と並ぶ名作として知られています。
今回は、その2つのモデルの比較に加えて”カルティエ”というブランド自体にも注目してお話しします。
どうぞ最後までお楽しみください。
目次
・カルティエ「タンク」が人気の理由① 業界トップの名作
・カルティエ「タンク」が人気の理由② ヴィンテージブームの波
・カルティエ「タンク」が人気の理由③ 優れたデザイン性
・カルティエ「タンク」と「サントス」の違い
・編集長おすすめの「タンク」
・まとめ
◾️カルティエ「タンク」が人気の理由① 業界トップの名作
1917年に登場したカルティエ「タンク」は、100年以上の歴史を誇ります。時計業界で100年の歴史を持つ時計は少なく、多くの人気モデルは1950年〜1960年代に登場しました。
そのため、歴史の長さに魅力を感じる方が多く、タンクは時計ファンから愛されています。
カルティエ「タンク」は、時計愛好家だけでなく、ジュエリーファンやファッション愛好家からも高く評価されています。
これは、カルティエがジュエリーメーカーとしても一流であり、ジュエリーとしての側面が評価されているためです。
また、カルティエ「タンク」はファッション業界でも長く愛用されており、アンディ・ウォーホルやイヴ・サンローランなどの著名人が愛用していました。
このように、タンクは時計ファン、ジュエリーファン、ファッション層の幅広い支持を集めています。
◾️カルティエ「タンク」が人気の理由② ヴィンテージブームの波
本ブログの記事やYouTube動画でもご紹介したように、現在はヴィンテージ時計が非常に人気です。
そのため、タンクはサントスと並んで人気が高まっています。ヴィンテージの人気は時計だけでなく、ファッション業界にも広がっています。
時代の流れがヴィンテージ人気を後押ししている状況です。
◾️カルティエ「タンク」が人気の理由③ デザイン性の高さ
デザイン性についてお話しする前に、まず”ルイ・カルティエ”についてお話します。
ルイ・カルティエはカルティエの3代目で、フランス・パリの拠点で中心的な役割を果たしていました。彼は初の腕時計「サントス」を生み出した人物でもあります。「タンク」もこのルイ・カルティエによって生み出されたと言われています。
ルイ・カルティエがデザインしたタンクの特徴について詳しく見ていきましょう。
まず、タンクを正面から見ると、そのデザインは長方形です。この形状は、当時流行していた”アール・デコ”スタイルを反映しています。
アール・デコでは直線や曲線を用いたデザインが人気でした。しかし、タンクは単なる長方形の時計ではありません。
アール・デコのデザインでは、長方形の各頂点に”ラグ”と呼ばれる部品が溶接されるのが一般的でしたが、タンクには独自の工夫が施されています。
タンクを見てみると、ケースの側面からラグが直接伸びているようなデザインが特徴です。ラグとケース側面の線が一体化しているように見えます。
このデザインの理由は、タンクが戦車をモチーフにしているからです。そのため、一般的な”アール・デコ”時計とは異なり、両サイドの部分は戦車のキャタピラをイメージして作られています。
また、時計の側面を角度をつけて見ると、キャタピラを模した部分にビスが付いていることが分かります。これは、キャタピラを横から見たときの見た目を再現しています。これらのデザインを見ると、タンクが非常に個性的であることが分かります。
ケースデザインは個性的ですが、文字盤は伝統的な作りです。文字盤にはローマ数字が使われており、腕時計の伝統的なスタイルを守っています。
カルティエは王族や貴族を顧客としていたため、こうした伝統的なデザインが採用されているのでしょう。
文字盤が伝統的である一方、ケースは前衛的で個性的です。そのため、全体としてうまく融合しており、バランスも取れた素晴らしい時計となっています。
◾️カルティエ「タンク」と「サントス」の違い
【デザインの違い】
どちらも四角い形状であることは一目でわかりますが、全体としてタンクは「ドレッシー」な印象を与えます。
一方、サントスは「スポーティ」で現代的なデザインが特徴です。
【人気の違い】
タンクは昔から安定した人気があり、常に高評価を受けています。
一方、サントスは現在勢いがあり、人気が急上昇しています。
【おすすめの着用シーン】
フォーマルなシーンにはタンクを、カジュアルなスタイルにはサントスをおすすめします。
◾️編集長おすすめの「タンク」
私がおすすめするタンクは「タンク・フランセーズ」というモデルです。現行モデルではなく、1つ前のモデルをおすすめします。その理由は、タンクが革ベルトが主流だったのに対し、タンク・フランセーズはメタルバンド(いわゆる金属ブレス)を採用しているからです。
先程、戦車を模したデザインについてお話ししましたが、革ベルトから金属ブレスに変更されたことで、時計全体で戦車を表現しているように感じます。また、タンク・フランセーズは一般的なタンクとは異なり、エッジの効いた角張ったデザインが特徴です。これにより、タンクノーマルのような角感があり、非常に引き締まったスタイリッシュな印象を与えます。
こちらのモデルは1990年代後半に登場し、従来のタンクのイメージを一新した名作です。特にLサイズ(男性向け)モデルは、自動巻きの機械が使用されており、多くの男性にとって嬉しいポイントです。このモデルには「Cal.120」というETA社の2000シリーズをベースにした機械が搭載されています。
ETA社の2000シリーズは通常、両方向に回転するローターを持つ両巻きタイプですが、こちらは片方向にのみ回転する片巻きタイプです。片巻きタイプは珍しく、実際に腕につけると、ローターの回転感が両巻きタイプよりも強く感じられます。また、片巻きタイプは巻き上げ効率が高く、デスクワークでも非常に使いやすい時計です。
「タンク フランセーズ」についてですが、現行型のモデルには両巻きタイプのムーブメントが採用されています。そのため、片巻きタイプのモデルと実物を見比べるのも面白いでしょう。
◾️まとめ
今回はタンクが人気の理由を3つに分けてご紹介しました。
タンクは現在、多くの方に人気があり、特にコレクターからも高く評価されている時計です。ヴィンテージモデルだけでなく、「タンク・ロンドン」などの細かいディテールにこだわって探している方も多いことから、タンクがいかに優れた時計であるかが分かります。
当社、KOMEHYOでは、多くの種類のタンクをご用意しています。現行モデルはもちろん、ヴィンテージモデルも取り扱っています。タンクをお考えの方は、ぜひ当社で一度ご覧になってみてください。
今回ご紹介した時計は、以下の動画でもご説明しています。
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