高級腕時計の時計通信

RSS

26.9.2026

スピードマスター プロフェッショナルとは?現行・旧型の違いや中古の選び方を解説

Komehyo

「スピードマスター プロフェッショナルは現行モデルと旧型は何が違うのか」

「Cal.3861とCal.1861のどちらを選べばよいのか」

 

オメガを代表するモデルの一つである「スピードマスター プロフェッショナル」の購入を検討すると、風防の素材やムーブメント、モデルごとの違いなど、迷うポイントもあると思います。

 

スピードマスター プロフェッショナルは、NASAの宇宙開発に携わり、アポロ11号の月面着陸にも使用された歴史から「ムーンウォッチ」と呼ばれ、長年にわたって世界中の時計愛好家から支持されています。

 

この記事では、スピードマスター プロフェッショナルの歴史や特徴から、Cal.3861とCal.1861の違い、ヘサライトとサファイアクリスタルの選び方、普段使いで確認したいポイント、中古品の選び方まで詳しく解説します。

 

スピードマスター プロフェッショナルとは?ムーンウォッチと呼ばれる理由

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルは、現在では「ムーンウォッチ」の愛称でも知られています。

 

長い歴史を持つ一方で、現行モデルには現代的なムーブメントが搭載されるなど、時代に合わせた進化も続けています。

 

NASAの公式装備に選ばれたスピードマスターの歴史

スピードマスターは、1957年に誕生したクロノグラフです。当初はモータースポーツなどを想定したモデルとして登場しましたが、その後、NASAの宇宙開発と深い関わりを持つようになりました。

 

NASAでは宇宙飛行士が使用する時計を選定するため、さまざまな過酷なテストを実施します。高温・低温、衝撃、振動などに耐えられることが求められるなかで、スピードマスターは有人宇宙ミッションに使用される時計として採用されました。

 

そして1969年、アポロ11号の月面着陸によって、スピードマスターは「月で使われた時計」として世界的に知られるようになります。現在のスピードマスター プロフェッショナルが「ムーンウォッチ」と呼ばれるのは、こうした歴史的背景があるためです。

 

単なる高級時計としてではなく、宇宙開発の歴史と結びついたストーリーを持っていることが、現在まで支持されている大きな理由の一つといえるでしょう。

 

スピードマスター プロフェッショナルのデザインと機能

※掲載のアイテムは、KOMEHYO独自で買取り・仕入れ・販売しているアイテムの一例です。

 

スピードマスター プロフェッショナルは、ブラックの文字盤に3つのインダイヤルを配置した、白い針やインデックスを組み合わせたコントラストの強いデザインです。

 

ベゼルにはタキメータースケールを備えており、クロノグラフと組み合わせることで速度を計測できます。ケースは左右非対称の形状を採用しており、リューズやクロノグラフのプッシュボタンを保護するデザインも特徴的です。

 

現行モデルのケース径は42mm。数字だけを見ると大きく感じるかもしれませんが、ケースやラグの形状によって腕に収まったときの印象は変わります。

 

また、現在のスピードマスター プロフェッショナルは手巻き式ムーブメントを搭載しています。自動巻き時計とは異なり、定期的にゼンマイを巻き上げる必要がありますが、ムーンウォッチの歴史的な仕様を受け継いでいる点も魅力です。

 

歴史的なデザインと現代的な性能を両立しているのが魅力

スピードマスター プロフェッショナルの魅力は、、歴史ある時計らしいデザインを楽しみながら、現代の高級時計として求められる性能も備えている点です。

 

基本的なデザインや手巻きクロノグラフという個性を受け継ぎながら、ムーブメントは世代を重ねるごとに進化しています。

 

また、流行に左右されにくいデザインであることも、長く愛用したい人にとって魅力的でしょう。購入時の流行だけではなく、10年、20年先も使い続けられる定番時計を探している人に適したモデルとなります。

 

スピードマスター プロフェッショナルは世代でどう変わった?Cal.3861とCal.1861を整理

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルの手巻きムーブメントは、Cal.321からCal.861、Cal.1861、そしてCal.3861へと進化してきました。長い歴史のなかでムーブメントが変更されるたびに、精度や耐磁性能、パワーリザーブなどが改良されています。

 

現在はCal.321を再現したモデルも登場しており、歴代のムーンウォッチを象徴するムーブメントとして選択肢の一つになっています。ただし、こうしたモデルは定番のスピードマスター プロフェッショナルとは異なる、より特別な位置づけのモデルといえるでしょう。

 

一方、中古市場でスピードマスター プロフェッショナルを探す場合、比較対象になりやすいのがCal.1861とCal.3861です。Cal.1861を搭載した旧世代の中古品と、2021年から採用されたCal.3861搭載モデルでは、ムーブメントの仕様や世代が異なります。

 

2021年にCal.3861へ刷新され、現代的な性能が加わった

スピードマスター プロフェッショナルの大きな転換点の一つが、2021年に行われたムーブメントの変更です。それまで長く採用されていたCal.1861から、現行世代ではCal.3861へと移行しました。

 

Cal.3861は手巻き式でありながら、コーアクシャル脱進機を採用し、マスター クロノメーター認定を取得している。高い耐磁性能も特徴の一つです。

 

また、パワーリザーブは約50時間となっており、Cal.1861の約48時間から向上しています。

 

この変更は、スピードマスター プロフェッショナルのデザインを大きく変えるものではありません。むしろ、長く受け継がれてきた外観や基本的な設計思想を維持しながら、内部のムーブメントを現代的な仕様へ進化させたと考えると分かりやすくなります。

 

Cal.1861を搭載した旧型には、長年支持されてきた魅力がある

一方、Cal.1861もスピードマスター プロフェッショナルを代表するムーブメントの一つです。長期間にわたって採用されてきた実績があり、中古市場では現在も多くの個体が流通しています。

 

代表的なモデルにはRef.3570.50や、その後継となるRef.311.30.42.30.01.005などがあります。 旧型のスピードマスター プロフェッショナルを探す際に候補になりやすく、ムーンウォッチらしいヘサライト風防や手巻きムーブメントなど、歴代モデルの魅力を味わえます。

 

Cal.1861は現在の基準で見るとCal.3861とは性能面で異なる部分があります。しかし、それだけを理由に「旧型だから選ぶ価値がない」と考える必要はありません。

 

中古時計では、ムーブメントだけでなく、製造された時期やデザイン、コンディション、付属品、価格などを含めて1本ごとに選ぶことができます。長年支持されてきた旧型を選べることも、中古市場ならではの魅力です。

 

Cal.3861とCal.1861の違いを知って、自分に合う世代を選ぶ

Cal.3861とCal.1861は、単純に「新しいほうが良い」という関係ではありません。両者の違いを知っておくことで、中古品を探す際にどの世代なのかを判断しやすくなります。

 

  現行世代Cal.3861 旧世代Cal.1861
主な世代 2021年以降 ~2020年頃
駆動方式 手巻き 手巻き
パワーリザーブ 約50時間 約48時間
脱進機 コーアクシャル脱進機 レバー脱進機
認定 マスター クロノメーター -
耐磁性能 最大15,000ガウス Cal.3861ほどの高耐磁仕様ではない
文字盤 インデックスや「Speedmaster」の表記など、現行世代のデザイン 旧世代のデザイン
ベゼル モデルにより仕様が異なる。定番の黒文字盤モデルはアルミニウム製ベゼルリング アルミニウム製ベゼルリングを採用するモデルなど
ブレスレット 5列リンクを基本とした現行世代のデザイン 旧世代のブレスレット
中古市場での位置づけ 比較的新しい個体が中心 年式・状態・価格の選択肢が豊富

 

現代的な性能を重視するならCal.3861搭載モデル、長く使われてきた旧型ならではの雰囲気や価格とのバランスを重視するならCal.1861搭載モデルが候補になります。中古品ではムーブメントだけではなく、実際の個体の状態や価格を含めて比較しましょう。

 

ヘサライトとサファイアクリスタルはどちらを選ぶ?

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルには、文字盤を覆う透明なカバーに「ヘサライト」と「サファイアクリスタル」を採用したモデルがあります。一般的に「風防」と呼ばれる部分で、素材によって傷のつきやすさや見た目の印象などが異なります。

 

ヘサライトとサファイアクリスタルには、それぞれ異なる魅力があります。

  ヘサライト サファイアクリスタル
傷への強さ 傷がつきやすい 傷に強い
雰囲気 歴史を感じる 現代的
裏蓋 現行定番モデルはソリッドバック 現行定番モデルはシースルーバック
魅力 ムーンウォッチらしさ 実用性・機械鑑賞
向いている人 歴史や雰囲気を重視 傷への強さや鑑賞性を重視

 

  • ・ヘサライトはムーンウォッチらしい温かみが魅力

傷がつきやすいことはデメリットですが、長年使うなかで生じる使用感を時計の個性として楽しめる人には、むしろ魅力になるでしょう。

 

  • ・サファイアクリスタルは傷に強く、透明感も楽しめる

日常的に時計を使う場合、風防の傷を気にしながら着用する機会を減らせるため、実用性を重視する人には向いています。

 

現行の定番モデルでは、サファイアクリスタル仕様にシースルーケースバックが採用されており、裏側からムーブメントを鑑賞できます。手巻き時計では、ゼンマイを巻き上げるたびに機械が動く様子を楽しめるため、機械式時計そのものが好きな人にも魅力的です。

 

風防に使われる素材については、コスト面とデザイン面で使い分けまで詳しく解説しているこちらの記事を参考にしてください。

 

関連記事:注目を浴びる「サファイアクリスタル」について知ろう ~サファイアガラスと呼ばれる素材とは?~ | トケイ通信 by KOMEHYO

 

手巻きの使い勝手は?42mmのサイズ感や普段使いの注意点

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルは、歴史的なデザインだけでなく、手巻き式であることや42mmというケースサイズも購入前に確認しておきたいポイントです。

 

また、普段使いするなら防水性や磁気、衝撃などにも注意が必要となります。

 

手巻きは面倒?毎日の巻き上げ方と注意点

スピードマスター プロフェッショナルを購入する前に、手巻き式であることは必ず確認しておきたいポイントです。

 

自動巻き時計とは異なり、ゼンマイを巻き上げることで動力を蓄えます。毎日着用するのであれば、朝や時計を着ける前などに巻き上げる習慣を作るとよいでしょう。

 

基本的にはリューズをゆっくり回して巻き上げますが、無理に力を加えたり、異常を感じた状態で操作を続けたりするのは避けましょう。

 

手巻きは自動巻きより手間がかかる一方、時計を動かすための操作を自分で行えることも魅力です。毎日の巻き上げを「面倒」と感じるか「機械式時計との時間を楽しめる」と感じるかは人によって異なります。

 

42mmは大きい?スピードマスターの着用感

現行スピードマスター プロフェッショナルのケース径は42mmです。

 

高級時計としては存在感のあるサイズですが、ケース径だけで「大きすぎる」と判断するのはおすすめできません。ケースの形状やラグの長さ、厚み、ブレスレットの装着感によって、実際に腕に着けたときの印象は変わるためです。

 

現行モデルのケース径は42mmで、存在感のあるサイズです。ただし、着用感はケース形状やラグ、厚みによっても変わるため、可能であれば実店舗で試着して確認するとよいでしょう。 

 

防水性や磁気、衝撃など普段使いの注意点

スピードマスター プロフェッショナルは日常的に使いやすい時計ですが、防水性などには注意が必要となります。

 

現行モデルの防水性能は5気圧(50m)、日常生活では使いやすい防水性能ですが、水泳やダイビングなどの用途を前提とした時計ではありません。リューズやプッシュボタンを操作する際にも注意が必要です。

 

また、旧型を含む機械式時計では、強い磁気が精度に影響する場合があります。一方、現行のCal.3861搭載モデルは15,000ガウスの耐磁性能を備えており、日常生活における磁気の影響を受けにくい仕様です。

ただし、強い衝撃はムーブメントや外装に影響する可能性があるため、スポーツや作業時などは注意しましょう。 

 

定期的なメンテナンスも重要です。長く使うことを考えるなら、メーカーや専門店に相談しながら点検やオーバーホールの時期を検討するとよいでしょう。

 

中古のスピードマスター プロフェッショナルはどう選ぶ?価格と状態をチェック

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルの中古品を選ぶときは、販売価格だけで判断せず、モデルや世代、仕様、時計そのものの状態まで確認することが大切です。

 

長く使用することを考えるなら、メンテナンス履歴も確認しておきましょう。オーバーホールを受けた時期や修理歴などが分かれば、購入後のメンテナンスについて考える際の参考になります。

 

また、中古品の場合は、風防の仕様だけでなく、ケースやブレスレットの状態、付属品、製造時期などによって価格が変わります。希望する仕様を決めたうえで、複数の個体を比較すると納得できる1本を見つけやすくなります。

 

中古時計の風防やケース、ブレスレット、ムーブメントなどから状態を見るポイントについては、詳しく解説しているこちらの記事を参考にしてください。

 

関連記事:中古時計のコンディションはこう見る! ~風防、ケース・ブレスレット、ムーブメント~| トケイ通信 by KOMEHYO

 

スピードマスター プロフェッショナルを選ぶなら中古もチェック

※当サイトに記載されている正規店に関する写真は、情報提供・説明の目的でのみ使用しており、当サイトの記載に関し、当社と当該正規店・その運営会社との間に公式な提携等の関係はありません。

 

スピードマスター プロフェッショナルは、長い歴史を持つムーンウォッチとして現在まで支持されている定番モデルです。現行世代ではCal.3861へと進化していますが、中古市場ではCal.1861を搭載した旧型なども選択肢になります。

 

また、中古品を選ぶ場合は、価格だけでなく、世代や仕様、ケース・風防・ブレスレットなどの状態、付属品、メンテナンス履歴まで確認することで、自分に合った1本を探しやすくなります。

 

気になるスピードマスター プロフェッショナルがあれば、まずはオンラインで現在の中古在庫や価格を確認してみるとよいでしょう。実物を確認したい場合は、オンラインショップだけでなく実店舗の在庫も含めて探してみることで、より多くの選択肢から自分に合う1本を検討できます。

 

※掲載のアイテムは、KOMEHYO独自で買取り・仕入れ・販売しているアイテムの一例です。

TAGLIST

more close

BRAND

 

OTHER

RANKING

ARCHIVE

年別アーカイブ