高級腕時計の時計通信

RSS

19.5.2017

人気時計ブランドの主力ダイバーズウォッチを紹介 ~腕時計を“一本持ち”する方にはダイバーズウォッチ!~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

ダイバーズウォッチと言えば、「海に潜る人(潜水者)の時計」であることが本義で、プロのダイバーの装備品として作られたものです。

 

↑現在のダイバーズウォッチは

“マルチロールな実用時計”である

 

しかし現在のダイバーズウォッチは、“普段使い”はもちろん、“レジャー”、“アウトドア”、“スポーツ”などにもぴったりな、マルチロールな実用時計として人気があります。その人気も当然で、ダイバーズウォッチは“水中”という過酷な環境で使用できるスペックをもっているため、私たちに「アクティブな使用でも大丈夫だろう」と期待されるからです。

 

もし私が時計選びの相談を受けて、「腕時計を一本で使い回したいけど、どんなモデルがおすすめ?」と聞かれたら、きっとその回答として、“ダイバーズウォッチ”を選択肢のひとつに挙げます。なぜなら、先に述べたように、「マルチロールだから」です。シーンを問わず使えるので、「これ一本で十分」と感じさせる存在感があります。まさに、一本の時計を使い回す方に、つまり時計の“一本持ち”をする方にぴったりです。

 

今週は、腕時計の“一本持ち”に理想的な時計、ダイバーズウォッチに焦点を当てます。今回私は、時計選びにも役立つように、各メーカーの人気ダイバーズウォッチが比較して見れるようにしたいと考えました。そのため、今回の内容に「人気ブランドの主力ダイバーズウォッチの紹介」も組み込んでいます。

 

 

 

■ダイバーズウォッチとは?

 

まずは、基本からです。つまり、「ダイバーズウォッチとは?」という点についてです。基本的には、以下の要素をもった時計が、“ダイバーズウォッチ”です。

 

 

①防水性能200m以上

 

 

②回転ベゼル(インナー回転ベゼル)を装備

※本来は、潜水時間を計るための機能。現在では、逆回転防止機能を有することが基本

 

 

③ウェットスーツ使用時にも便利な、腕周りサイズ延長機能(エクステンション)

※ラバーバンドなどは尾錠式が一般的で、“ツク棒を指す穴の位置”で調整

 

 

④ISOまたはJIS規格の“一種”基準の耐磁性(4,800A/m)がある

※“一種”(または“二種”)に相当しない一般的な時計は、1,600A/mの耐磁性

 

⑤暗所でも見やすい明るい夜光塗料

※針、インデックス、ベゼルなどに夜光塗料

 

 

上で、ダイバーズウォッチがもつ5つの要素を挙げました(もちろん、さらに細かな要素はありますが、今回は主要なもの5つに絞りました)。これらの要素をあらためて見ると、ダイバーズウォッチはデザイン面でも、実用面でも非常に魅力があります。回転ベゼルはデザイン面で魅力があり、高い防水性と耐磁性、明るい夜光塗料は実用面で魅力的です。

 

 

 

 

■各ブランドの主力ダイバーズウォッチ

 

ここからは、各人気ブランドの主力ダイバーズウォッチを紹介いたします。また、時計選びの際には、「どのくらいの価格帯のモデルか?」という点も重要だと思います。当社のオンラインストアへのリンクも設け、価格も参照できるようにしておきます。

 

①ロレックス/サブマリーナ

↑サブマリーナデイト

300m防水

 

「サブマリーナ」は、最も有名なダイバーズウォッチではないでしょうか。1950年代に登場し、現在のダイバーズウォッチスタイルの先駆けとなったモデルでもあります。

 

“日付の有無”でバリエーションがあることも有名です。また、上位機種として、防水性のより高い「シードゥエラー」や「ディープシー」も存在します。

 

≫ロレックス|サブマリーナの販売価格をチェックする

 

 

②オメガ/シーマスター

↑シーマスタープロフェッショナル

300m防水

 

オメガを代表するダイバーズウォッチが、「シーマスター」。サブマリーナに次いで、時計業界で2番目に有名なダイバーズウォッチではないでしょうか。ブルーカラーとブラックカラーが定番です。

 

“自動巻とクォーツ”、“サイズ”、“素材”の選択肢が存在し、バリエーションが多い点も特徴です。防水性能の違いで、派生モデルがあります(「プロプロフ」/「プラネットオーシャン」/「アクアテラ」/「120」など)。

 

≫オメガ|シーマスターの販売価格をチェックする

 

 

 

③カルティエ/カリブル・ドゥ・カルティエ・ダイバー

↑カリブル・ドゥ・カルティエ・ダイバー

300m防水

 

カルティエは近年、本格的なダイバーズウォッチを登場させました。それが2014年に登場した「カリブル・ドゥ・カルティエ」のダイバーズモデルです。ダイバーデザインながら、“芸術的なデザイン”を得意とするカルティエならではのエッセンスが入ります。“上品なダイバーズウォッチ”として、魅力的な時計です。

 

≫カルティエ|カリブル・ドゥ・カルティエダイバーの販売価格をチェックする

 

 

 

④ブルガリ/ディアゴノ・スクーバ

↑ディアゴノ・スクーバ

300m防水

 

ブルガリが誇るスポーツライン“ディアゴノ・プロフェッショナル”のダイバーズモデルが「スクーバ」です。ブルガリらしい個性的なデザインが印象的です。上位機種も存在します。

 

≫ブルガリ|スクーバの販売価格をチェックする

 

 

⑤タグホイヤー/アクアレーサー

↑アクアレーサー

300m防水

 

タグホイヤーのダイバーズウォッチといえば、「アクアレーサー」です。デザイン面で、“個性”と“一般受け”を両立させるバランスが秀逸なモデルです。

 

マイナーチェンジも頻繁にあり、過去のモデルも含めると、デザインの幅が広い点が特徴です。オメガのように、“自動巻とクォーツ”、“サイズ”、“素材”など選択肢が豊富です。また、さらにシリーズの系譜を過去に遡ると、“2000”というシリーズになります。

 

≫タグホイヤー|アクアレーサーの販売価格をチェックする

 

 

⑥パネライ/ルミノール・サブマーシブル

↑ルミノール・サブマーシブル

300m防水

 

パネライは軍用時計がルーツにあるため、ルミノールをなど、通常モデルでもしっかりとした防水性があります。そして、ダイバーズウォッチとしての要素をより強くしたモデルが、ルミノールの亜種である「サブマーシブル」です。“回転ベゼル付きパネライ”として、面白い存在です。

 

≫パネライ|サブマーシブルの販売価格をチェックする

 

 

⑦IWC/アクアタイマー

↑アクアタイマー

2000m防水

 

IWCが誇る、高い防水性のダイバーズウォッチが、「アクアタイマー」です。過去のモデルでは、標準モデルが2000m防水でした(現行モデルは300m防水です)。飽和潜水(※1)時も、ヘリウムのガス抜きが不要なほど機密性の高い構造が売りです。

 

また、回転ベゼルに見所があります。回転ベゼルを時計の内側(風防内)に設ける“インナー回転ベゼル式”にしたモデルがあります。さらに、回転ベゼルに発光する色が異なる夜光塗料をふんだんに使って、“暗所でも2色カラーで見やすい回転ベゼル”にしたモデルもあります。回転ベゼルへのこだわりが強い点も、IWCダイバーズウォッチの個性です。

 

≫IWC|アクアタイマーの販売価格をチェックする

 

 

⑧ブライトリング/スーパーオーシャン

↑スーパーオーシャン

1500m防水

 

ブライトリングのダイバーズウォッチといえば、「スーパーオーシャン」です。特に、スペックに対して、コストパフォーマンスが高い点が、評価されています。

 

少し説明します。ブライトリングは“クロノグラフ”が基本モデルになります。そのため、価格が控えめになるシンプルな“3針”のダイバーズモデルは、“入門価格”で入手できるイメージになります。しかし、価格が控えめながら、一般的なダイバーズウォッチを超える高い防水性を備えます。例えば、上の画像のスーパーオーシャンは、なんと1500m防水です。

 

≫IWC|スーパーオーシャンの販売価格をチェックする

 

 

⑨セイコー/プロスペックス・マリーンマスター

↑マリーンマスタープロフェッショナル(通称「ツナ缶」)

1000m防水

 

日本を代表する時計メーカーといえば、セイコーです。そして、セイコーが誇るダイバーズウォッチの「マリーンマスター」は、“ダイバーズウォッチ日本代表”と言っても差し支えないモデルです。特に、“ツナ缶”モデルは、高い防水性だけでなく、IWC同様、ヘリウムのガス抜きが不要なほどの高い機密性を誇ります。

 

≫セイコー|マリーンマスターの販売価格をチェックする

 

 

⑩ブランパン/フィフティファゾムス

↑フィフティファゾムス

300m防水

 

ロレックスのサブマリーナと双璧をなす、元祖ダイバーズウォッチとして有名な「フィフティファゾムス」。ダイバーズデザインを確立した金字塔モデルです。そして、無骨な作りになりがちなダイバーズにおいて、“高級な作り”が売りなモデルで、「職人が作ったダイバーズウォッチ作品」というような雰囲気があります。

 

≫ブランパン|フィフティファゾムスの販売価格をチェックする

 

 

■最後に

 

ここまでで、時計業界を代表する人気ブランドのダイバーズウォッチを紹介しました。それぞれ、ダイバーズウォッチとして必要な要素を盛り込みながら、各ブランドの個性を表現しています。

 

例えば、ロレックスのサブナリーナとオメガのシーマスターは“王道感”という個性、カルティエのカリブル・ドゥ・カルティエ・ダイバーなら“上品なデザイン”という個性、その他のブランドもオリジナルデザインで個性を表現しています。

 

“ダイバーズウォッチ”というデザインコードの範疇で、各メーカーが工夫をして違いを表現する点が、とても面白いです

 

“一本持ち”で時計をお探しの方、是非、お好みのダイバーズウォッチを探してみてください!

 

 

 

 

 

※1・・・「飽和潜水」とは、“深海まで潜るための技術”を指します。飽和潜水では、潜る前に加減圧室で、“ヘリウムと酸素の混合ガス”を体内に取り込ませておくことになります。その際に、通常のダイバーズウォッチであれば、内部までヘリウムガスが侵入してしまいます。そして潜水後に減圧する際に、時計から上手にヘリウムガスを抜いておかないと、「ガスが膨張してガラスが割れる」事故が起きます。そのため、防水性の高いダイバーズウォッチでは、ヘリウムのガス抜き装置(エスケープガスバルブ)が装備されまます。しかし、特殊パッキンで機密性を高めて、「そもそもヘリウムガスを侵入させない」仕組みをとれば、ガス抜き装置も不要となります。これを実現しているのが、IWCのアクアタイマーとセイコーのマリーンマスターです。

 

 

 

※おすすめ投稿記事

【2022年最新作紹介】「SLGA015」の登場で、グランドセイコーのダイバーズウォッチは新時代へ

※おすすめ動画

オンラインストアでダイバーズウォッチを探す

TAGLIST

more close

BRAND

 

OTHER

RANKING

ARCHIVE