エルメスの素材選びで失敗したくない方に、オススメするポイント

今回は、革製品で迷うポイントの1つである「革の種類」についてお話します。

例えば、上の2つの画像は同じサイズ・カラーのバーキンですが、素材によって全く印象が変わります。また、同じ牛革であれば、定価はほとんど変わらないため、品質は全く同等といえます。

それだけに、「どの革の種類を選ぶべきか?」と悩む方も多いはずです。
それでは、個人的な意見になりますが、革の種類と特徴を以下の表にまとめました。

見た目の上品さ

個人的に、上品さは「革の固さ」と「型押しの有無」で決まってくると思います。
革自体が固く、パリッとした印象の革や、型押しされていないスムースレザーの方が上品な印象に見えるかと思います。

傷の目立ちやすさ

これは「型押しの有無」につきます。
上記の5種類の中では、「スイフト」と「ボックスカーフ」が型押しがされておらず、それ以外は型押しされています。型押しされている革の方が、傷は目立ちにくいことが一般的です。
ただし、バッグ底部分の角の擦れなどは、どの素材もほとんど変わりがありません。
なぜなら、角部分はどの素材もパイピング加工がされており、その部分は、型押しはされていないからです。

革の固さ

個人的には、革は使えば使うほど、本来の味が出てくるものです。
つまり、「型崩れする=悪い素材」ではありません。
ただし、高価なバッグになればなるほど、型崩れは長い間使用する上で気を遣うことかもしれません。
そういった方は、エプソンなどの固めの牛革を選ぶことや、保管する際には必ず詰め物を中に入れておくなど、管理方法にも気を遣って頂くことも大きなポイントです。

最後に

革の種類はたくさんあり、特徴においては、一長一短といえます。
つまり、ベストな革は存在せず、あなたにとってベターな革を選ぶことがポイントといえます。
私が売場で耳にする失敗した買い物の理由は、「買ったけど、私っぽくないから使わなくなった」という声です。
“私っぽい”という言葉は、その人の生活・ファッションスタイルを含んだ言葉だと捉えています。
例えば、カジュアルな装いが多いのに、パリッとした固めの革素材だと、どこか不似合いな印象を受けます。
また、お付き合いが多く、会食などが多い方が、フォーマルな洋服を選んだ時にボテっとした柔らかい革素材のバッグを持った場合も同じことが言えるのではないでしょうか?

革の種類を選ぶ前に、実際に使用するシーンを想像することが、失敗しない選び方の第一歩だと考えます。

 

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