金 の マメ知識
具体的にはいくらになるの?買取価格の算出方法
金、プラチナの算出方法
金やプラチナなどの貴金属の買取はとてもシンプルです。「買取価格」×「重量」で算出されます。本来金の取引はグラムではなくトロイオンス(1トロイオンス=31.1035g)が使用されますが、日本では馴染みがない単位なのでグラム換算して算出に使用されています。例えば、K18の買取価格が3400円の場合、10gのK18チェーンは34000円になります。この買取価格は、基本的に「当日の地金価格」×「純度」×「0.6〜0.7」で算出されています。目安として、ジュエリーによく使われる少量のK18は「×0.75倍」、地金の買取価格よりも1000円前後安くなると考えておくとよいでしょう。また、買取後の金の純度を精査し分析する費用などが掛かるため、概ね売値の0.6〜0.7倍が買値になります。プラチナも金と同様で、その日の相場、純度、重量で算出されます。買取価格の査定時に気になる「買取手数料」ですが、買取価格に他の諸経費と合算して含まれているので、あとから発生することはありません。また、査定時にもうひとつ気になる「ろう付け」ですが、これはジュエリーの金具部分の接着に使用される技術で、母材になる金やプラチナ以外の金属や純度が異なる金を使用します。そのため、査定時にろう付け部分の重量を割り引かれるのではないかと心配するケースがありますが、こちらも全体の重量に対してろう付け部分は非常に少量なので、買取価格には影響しません。なので、買取価格が34000円と査定されれば、そのまま34000円をお受け取りいただけます。
ダイヤや貴石を含むジュエリーの算出方法
ジュエリーには、ダイヤなどの貴石類が使用されているものが多々あります。通常のリサイクルショップの場合、こういった貴石に関しては買取対象外として査定されなかったり、石が付いているものは重量が正確に計測できないので買取を断られることもあります。しかし、ダイヤを始めとした貴石類まできちんと査定を受けると、純粋な金の買取価格よりも高くなるケースがほとんどです。金やプラチナと同様に、こういった宝石類にも相場があり、取引価格が存在しているのです。これらの宝石類は専門のバイヤーが鑑定を行い、ルーペや顕微鏡、ペンライトなどを使用して、正確に評価し価格査定します。宝石は貴金属類と異なり、純度と重量の単純計算で査定はできませんが、深い知識と経験に基づいた技術を持つバイヤーが、精度の高い鑑定を行うことで価格が算出されます。使用されている石の種類やサイズ、グレード、カット、デザイン、傷や鑑定書の有無などで査定額は異なりますが、ダイヤなどの貴石がついたジュエリーを、ただ貴金属部分の査定額だけで手放すのは、大変もったいないことです。
買取額をより高くするには?
買取でより多くの現金を手にしたいが、金や石の買取価格がある程度決まっているなら、それ以上に買取額を高くすることは難しいのでは?と思いがちですが、ジュエリーには「プレミア」という、もう一つの価値があります。カルティエやブルガリなど世界的に知られているブランド品は、流行やセレブ着用などの話題など様々な外的要因で、使用されている金の重量以上の価値を持つことが多々あります。人気有名ブランドの商品であれば、汚損がないなど状態が良く、ケースなどの付属品が揃っている状態であれば、店頭価格の2割から4割程度の評価額が付くことが多く、金の買取価格よりも概ね高くなる傾向にあります。そういった人気のあるブランド品は、まずは金やプラチナの買取ではなく、ブランド品としての査定を受けて、評価額を比較したほうが良いでしょう。もちろん石が欠けていたり、汚れたり傷がひどい、付属品が一切ないなどの場合は、金買取のほうが高額査定になるケースもあります。また、ブランド品は流通量や需要、流行りが過ぎて古いデザインになってしまったものも評価額が安くなる場合があるので、まずは評価を受けた上で買取価格を比較し、より高く買い取ってもらえる選択肢を増やすと良いでしょう。