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30.3.2026

サブマリーナー Ref.16610を徹底解説|人気の理由と現行モデルとの違いとは?

Komehyo

※掲載のアイテムは、KOMEHYO独自で買取り・仕入れ・販売しているアイテムの一例です。

皆さんは「ロレックス サブマリーナー」の中でも Ref.16610 というモデルをご存じでしょうか。

こちらは2世代前のモデルではありますが、KOMEHYOの中でも 販売・買取ともに特に人気の高いモデル です。

今回は、この2世代前のモデル 「Ref.16610」 にある数多くの魅力についてご紹介していきます。


【目次】

・Ref.16610とは

・Ref.16610の魅力

・魅力①:ビンテージテイスト

ビンテージ要素①|アルミベゼル

ビンテージ要素②|ケースデザイン

ビンテージ要素③|文字盤のインデックス

ビンテージ要素④|ブレスレット

ビンテージ要素⑤|文字盤の劣化(スパイダー文字盤)

・魅力②:実用性の高さ

実用性①|充実した修理体制

実用性②|夜光塗料の寿命

実用性③|耐久性の高いムーブメント「Cal.3135」

・魅力③:手に入れやすさ

・各年代の現物比較

・最後に


Ref.16610とは

はじめに、この 「Ref.16610」 というモデルの概要についてご説明します。

「ロレックス サブマリーナー」には

「日付あり」と「日付なし」 のモデルがあり、Ref.16610 は「日付あり」モデルの型番です。

この「日付あり」モデルにも世代があり、

  • Ref.1680(ビンテージ初期モデル)

  • Ref.16800

  • Ref.168000

  • Ref.16610

  • Ref.116610LN

  • Ref.126610LN(現行モデル)

という流れで進化してきました。

その中でも Ref.16610 は1990年代〜2000年代に製造・販売されていたモデル です。


Ref.16610の魅力

Ref.16610の魅力は大きく分けて3つあります。

  1. ビンテージテイスト

  2. 実用性の高さ

  3. 手に入りやすさ

この3つの観点からご紹介していきます。


魅力①:ビンテージテイスト

ビンテージ要素①:アルミベゼル

Ref.16610がビンテージテイストだと感じられる大きな要素の一つが ベゼル です。

現行モデルでは セラミックベゼル が採用されていますが、この時代は アルミベゼル が使われています。

アルミベゼルの黒い着色部分は、セラミックとは異なり 光沢がほとんどありません

また、経年変化によって 色が褪色したり、傷がつきやすい という特徴があります。

一見するとデメリットのようにも思えますが、使い込むほどに味が出るという点が、時計ファンの間で非常に人気となっています。

特に、黒いベゼルの色が抜けてグレーのようになる現象は、ファンの間で 「ゴースト」 と呼ばれています。

このように、アルミベゼルは Ref.16610を象徴するビンテージ要素の一つ といえるでしょう。

 

ビンテージ要素②:ケースデザイン

ビンテージ感を語るうえで欠かせないのが ケースデザイン です。

ラグ部分を見ると、この時代のモデルは かなりシャープに絞られたテーパーデザインになっています。

先端に向かって細くなるシルエットが特徴で、リューズガードも同様に細く仕上げられています。

しかし、後のモデルではアップデートによりケースの面積が広がり、シャープさがやや抑えられるデザインになりました。

例えば

  • Ref.116610LN:ケースの面積が広くなる

  • Ref.126610LN:ラグ部分がややシャープに再設計

といった変化があります。

そのため、Ref.16610のシャープなケースラインを好む方も非常に多いのです。

 

ビンテージ要素③:文字盤のインデックス

次に注目していただきたいのが 文字盤のインデックス です。

インデックスには夜光塗料が塗布された アプライドインデックス が採用されていますが、現行モデルに近づくほどサイズは大きくなっています。Ref.16610では 小ぶりなインデックス が特徴で、現行モデルのような マキシインデックスではありません

夜光塗料の面積が比較的小さいため、クラシックな雰囲気を好む方に人気のポイントとなっています。

また夜光塗料には年代によって違いがあります。

  • 1990年代前半〜中期:トリチウム

  • 1990年代後半以降:ルミノバ/スーパールミノバ

となっています。

 

ビンテージ要素④:ブレスレット

Ref.16610のブレスレットは、現行モデルとは構造が異なります。

現行モデルでは 無垢(ソリッド)ブレスレット が採用されていますが、Ref.16610では コマの内部が中空構造 になっています。

そのため、後のモデルと比べると 20g以上軽い のが特徴です。

この軽さもまた、ビンテージモデルならではの魅力といえるでしょう。

さらに、ブレスレットの遊びも大きいため、動かすと 「カシャカシャ」とした音 がします。

この音もまた、昔ながらの雰囲気を感じさせるポイントです。

また、ケースとの接続部分には フラッシュフィット が採用されています。

現行モデルでは一体型となっていますが、こちらも好みが分かれるポイントとなっています。

ビンテージ要素⑤:文字盤の劣化(スパイダー文字盤)

このモデルでは、文字盤に経年劣化が見られる場合があります。

特に 1990年代前半の個体では、文字盤にひび割れが生じることがあります。

これは当時使用されていたラッカーの特性によるものです。

このひび割れた文字盤は 「スパイダー文字盤」 と呼ばれ、劣化した状態そのものに価値を感じるコレクターも存在します。

そのため、あえて スパイダー文字盤を選ぶ という楽しみ方もあります。


魅力②:実用性の高さ

実用性①:充実した修理体制

Ref.16610はビンテージモデルの中では 実用性が非常に高いモデルです。

もちろん現行モデルと比較すると性能面では劣る部分もありますが、例えば Ref.1680などのビンテージモデルと比べると実用性は大きく向上しています。

その理由は

メーカー修理がまだ可能であること

です。

多くのビンテージモデルではメーカー修理を断られるケースもありますが、Ref.16610は 現在でも修理受付が可能なケースが多い モデルです。

また、部品供給も比較的安定しているため、

町の時計修理店でも対応できる場合が多くあります。

この 修理のしやすさ は、日常使いをする上で大きなメリットといえるでしょう。

 

実用性②:夜光塗料の寿命

先ほど触れた通り、1990年代前半までのサブマリーナーには トリチウム夜光塗料 が使用されています。

トリチウム夜光は 寿命が約10〜20年とされており、現在では光らなくなっている個体がほとんどです。

しかし、1990年代後半以降のモデルに採用されている ルミノバ/スーパールミノバ光を蓄えて発光する蓄光塗料のため、基本的には 半永久的に使用できます

この点も実用性の高さにつながっています。

 

実用性③:耐久性の高いムーブメント「Cal.3135」

Ref.16610に搭載されているムーブメントはCal.3135です。

これは非常に評価の高いムーブメントで、精度と耐久性に優れています。

例えば同時期の ETA社 Cal.2892 では「21石」ですが、Cal.3135では「31石」が使用されています。

このルビーは

  • 歯車の軸

  • ローターの軸

  • 中間車

など摩耗が起きやすい部分に使われています。

そのため 摩耗の軽減や油切れ防止に役立ち、結果として メンテナンス性の高いムーブメントとなっています。


魅力③:手に入れやすさ

Ref.16610の魅力の一つが 入手しやすさ です。

KOMEHYOではサブマリーナーの入荷も多いため、各モデルの入荷比率をもとに比較してみました。

 

現行・先代モデルとの比較

現行モデルや先代モデルと比較しても、Ref.16610の流通量が多いことが分かります。

さらに古いビンテージモデルとの比較

  • Ref.168000

  • Ref.16800

  • Ref.1680

などは流通量がかなり少なく、特に Ref.1680は約40倍の差 があります。

このように、ビンテージ感を楽しみながらも 比較的入手しやすいモデル がRef.16610なのです。


各年代の現物比較

今回は 現行モデル・先代モデル・Ref.16610 の3本を用意しましたので、それぞれを比較してみます。

・ベゼル素材

まず目につくのは、やはり セラミックベゼルとアルミベゼルの違い です。

光沢感が大きく異なっており、セラミックベゼルは強い艶があるのに対し、アルミベゼルは落ち着いた質感となっています。

・インデックス

次に インデックス を見てみましょう。

夜光塗料が塗布されているインデックスの面積が違うことがお分かりいただけるでしょうか。

こうして並べて見ると、現行モデルと比べて Ref.16610のインデックスは小さく、よりクラシックな印象 を受けます。

・リューズガード

続いて リューズガード の違いも比較してみましょう。

1世代前のモデルは特に幅が広くなっており、Ref.16610のシャープなデザインがより際立っています。

・王冠マーク/刻印

また、現行モデルの文字盤の一番下を見ると、ロレックスの王冠マーク が配置されています。

これは搭載されているムーブメントが 最新のCal.3235 であることを示す目印となっています。

さらに、最近の2つのモデルには 「ルーレット刻印」 と呼ばれる刻印がインナーリング(見返し部分)に施されています。

このような細かな部分にも世代ごとの違いを見ることができます。

・クラスプ/ブレスレット

Ref.16610では、クラスプの横に 微調整用の穴 が見えます。

一方、最近の2つのモデルではこの穴が外から見えず、クラスプ内部で調整する仕様に変更されています。次に、先ほどもご紹介した ブレスレットのコマ構造 を見てみましょう。

Ref.16610ではコマの内部が 中空構造 になっていることが確認できます。

最近の2つのモデルは内部までしっかりと金属が詰まった ソリッドブレスレット になっています。

さらにクラスプを開けると、Ref.16610では 薄い板状のバックル が採用されていることが分かります。

一方、最近の2つのモデルでは厚みのある構造になっており、長さの微調整もより簡単になっています。

Ref.16610の場合は、あくまで ダイバーズスーツ着用時などに長さを伸ばすための機構 が中心となっています。

そのため、

  • 現行モデル:スライド式の微調整

 

  • Ref.16610:折りたたみ式のエクステンション

という違いがあります。


最後に

今回は、サブマリーナーのネクストヴィンテージ「Ref.16610」の魅力をお話ししました。 日常使いできる実用性を備えつつ、ヴィンテージの風合いも楽しめる、非常にバランスの良い名作です。

Ref.16610は約20年の製造期間の中で、細かな仕様変更が繰り返されてきました。当社KOMEHYOでは、各年代の個体を見比べていただけるよう「お取り寄せサービス」をご用意しています。 ぜひ、お近くの店舗でお好みのサブマリーナーをお手に取って、その魅力を体感してみてください。

また、今後も年代別の違いなどを紹介していきます。「このモデルを特集してほしい!」というリクエストがありましたら、ぜひコメント欄でお聞かせください。

今回の内容はYouTubeでも詳しくご紹介しています。よろしければぜひご視聴ください。 最後までご覧いただき、ありがとうございました。


 

 

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