高級腕時計の時計通信

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16.9.2016

現在のトレンド、1本目の高級時計にはタグホイヤー! ~時計初心者に選ばれるタグホイヤーの人気の秘密とは?~

Komehyo

ブログ担当者:志津

 

現在、時計初心者が1本目に選ぶ高級時計として絶大な人気を誇っているのが“タグホイヤー”。

 

もちろん、タグホイヤーの時計を2本目、3本目に選択をする方もいます。しかし、現在のCEOであるジャン・クロード・ビバー氏の発言から判断しても、現在のタグホイヤーの強みは“高級時計のエントリーブランド”である点です

 

↑タグホイヤーは1本目の高級時計としてよく選ばれる

※画像:フォーミュラ1(CAZ2012.BA0970)

 

では、タグホイヤーはなぜこれほどまで高級時計のエントリーブランドとして人気があるのでしょうか?その理由を私なりに考察してみました。

 

消費者はしばしば自分の欲しいものに対して、「あの要素も欲しい、この要素も欲しい…」と理想像を描きます。例えば、1本目に購入する高級時計については「価格は今回のボーナスで買えるぐらい」、「友人などに自慢できるもの」、「直に見たときに、ビビッとくる“出会った感”」などの理想を描く方も多いのではないでしょうか。実は、タグホイヤーはこれらの“高級時計初心者の理想”を叶える要素を持っているブランドなのです。その要素とは以下の3点です。

 

 

 

<“高級時計初心者の理想”を叶える要素>

 

①知名度があり、お手ごろ価格である

 

②手にとって感じることのできる個性と高級感

 

③語れる歴史がある(意外と重要です)

 

 

 

今週は、タグホイヤーが高級時計初心者から選ばれるブランドである理由を、上の3つの観点を軸として紹介いたします。

 

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■知名度があり、お手ごろ価格である

 

まず、タグホイヤーの時計の知名度についてです。以前の投稿(※1)で、タグホイヤーを“一般認知されていないが時計業界では認知されているブランド”という区分けをしました。噛み砕いた表現をすると、タグホイヤーは時計に興味がない方にとっては知らないブランドですが、高級時計に興味がある人や高級時計所有者などには有名なブランドということです。実際に私が感じるのは、当社の店舗やオンラインストアで、タグホイヤーはオメガやブライトリングとよく比較検討されているという点です。つまり、時計に興味がある方は、タグホイヤーをオメガやブライトリングと肩を並べることのできるブランドとして見ています。

 

次に価格についてです。高級時計の1本目を検討される方の多くは、まず知名度の高いロレックスやオメガのモデルや価格を調べるのではないでしょうか。そして、ロレックスやオメガの価格が予算オーバーだった場合、今度は情報を集めて次に有名なブランドを候補に入れます。もちろんタグホイヤーも候補に入ってきます。そこで多くの方は、タグホイヤーが“現実的な価格”のブランドであることを知るのではないでしょうか。例えば、シンプルな自動巻のモデルを男性が検討されている場合、ロレックス・オメガ・タグホイヤーのエントリーレンジの価格は以下のような状況です。

 

 

 

<エントリーモデルの各メーカー価格>

※男性用/3針/自動巻/ステンレス製メタルバンド式の場合(価格は執筆時点/8%消費税込み)

 

・ロレックス/エアキング(114200)

518,400円

 

・ロレックス/エクスプローラーⅠ(214270)

669,600円

 

・オメガ/シーマスターダイバー300M(212.30.41.20.01.003)

475,200円

 

・オメガ/シーマスターアクアテラ(231.10.39.21.01.002)

626,400円

 

・タグホイヤー/フォーミュラ1キャリバー5(WAZ2113.BA0875)

194,400円

 

・タグホイヤー/アクアレーサーキャリバー5( WAY2110.BA0928)

243,000円

 

↑上段(左:ロレックス/エアキング、

右:オメガ/シーマスターダイバー300M)

  下段(左:タグホイヤー/フォーミュラ1Cal.5、

右:タグホイヤー/アクアレーサーCal.5)

 

 

近年の時計業界の状況は、“質を上げると同時に価格を上昇させる”というトレンドがあります。「予算内で一番気に入った時計が欲しい!」と思うと意外と選択肢が狭くなりがちです(私個人もそうです…)。他のブランドと価格という物差しで比較すると、“買いやすさ”で勝るのがタグホイヤーです。

 

 

 

 

 

■手にとって感じることのできる個性と高級感

 

タグホイヤーの時計の接客をしていて、お客様からしばしばいただく声は「かっこいい!」です。なぜタグホイヤーの時計がかっこいいのか、その「かっこいい!」を紐解いてみます。

 

まず、タグホイヤーの時計にとって「レーシングカー」といアイデンティティは外せません。歴史は後述しますが、タグホイヤーはモータースポーツと密接な関わりのある時計ブランドです。その影響がデザインにも現れます。ここで私が伝えたい点は、タグホイヤーの時計作りにはコンセプトがあり、そのコンセプトがデザインに個性を与えているということです。下で、タグホイヤーの代表的なデザインを紹介させていただきます。“フォーミュラ1”は上で既出ですので、ここではそれ以外のモデルを紹介させていただきます。

 

 

タグ・ホイヤー CV2010.BA0794 カレラタキメータークロノ 自動巻

↑カレラ

 

タグ・ホイヤー WAK2111.BA0830 アクアレーサー500M・キャリバー5

↑アクアレーサー

 

タグ・ホイヤー WAT2113.BA0950 リンク・キャリバー6 自動巻

↑リンク

 

↑モナコ

 

ご覧いただいたように、タグホイヤーの時計デザインはスポーティでありながら、しっかりとした個性があります。そして、“過度な若々しさ”や“ビジネスシーンでの使い難さ”も排除されています。それは、タグホイヤーがデザインに“高級感(ラグジュアリーさ)”を与えているからです。実は、かつてのタグホイヤーは高級感を与えることが今より苦手でした。しかし、現在のタグホイヤーの時計は見違えるように高級感を纏っており、周りから「良い時計をしているんだな」と思ってもらえる質感になりました。この“スポーティさ+高級感”という要素は、時計初心者が理想とする外観に近いのではないでしょうか

 

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■語れる歴史がある

 

意外と知られていない点として、タグホイヤーには語れる歴史があります。冒頭で理想の条件に「友人などに自慢できるもの」と書いていますが、歴史があるブランドは“語れること”が多く、そのブランドの製品を所有する喜びにつながります。デザインありきで購入したものは飽きが早い可能性があります。しかし、そこに“歴史の重み”が加わったらどうでしょうか?過去の経緯があり次の作品を生み出すサイクルを繰り返す老舗メーカーには、現在生み出す作品にも正統性があります。その経緯、つまり歴史を理解していれば、飽きがくることも少なくなるはずです。

 

下で、簡単ですがタグホイヤーの歴史的トピックを紹介します。

 

 

 

<タグホイヤーの歴史的トピック>

 

・1860年:

スイスのサンティミエにてエドアルド・ホイヤーが創業

 

・1887年:

革新的なクラッチ方式“スイングピニオン”の特許を取得

 

・1916年:

1/100秒まで計測ができる世界初のストップウォッチを開発

 

・1969年:

合同で世界初の自動巻クロノグラフの一つ“クロノマチック”を開発

 

・1963年:

プロドライバーのために作られた初の腕時計“カレラ”を製作

 

・1971年:

レース映画の金字塔「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが“モナコ”を着用

 

 

 

そして、歴史の長さも重要です。歴史があれば“名作”があります。そして、それを現代的解釈で“復刻”ができます。例えば名作“モナコ”はスティーブ・マックイーンが着用した伝説のモデルです。そして、復刻版の現在のモナコを所有すれば、「マックイーンと同じ時計をしている」という過去とのつながりができます。それは、なんと私たちの気持ちを高揚させるつながりでしょうか。

 

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■最後に

 

いかがでしょうか?高い知名度と予算内に収まりやすい価格のタグホイヤーは、高級時計を初めて購入する方の候補に入りやすい状況があります。逆に、知名度がなかったり予算オーバーだったブランドは候補にさえ入れません。

 

そして、時計売場で実際にタグホイヤーの時計に触れたとき、そのデザインの個性と高級感で、ビビッとくる“出会った感”を感じるかもしれません。こちらも、もし直に製品を見たときにガッカリすることがあれば、候補から漏れることになります。出逢った瞬間に“期待以上”を感じさせる現在のタグホイヤーは、候補内に留まる高い勝率をもつでしょう。

 

さらに、興味が湧いたあとは情報を集めるはずです。そこで、タグホイヤーの持つ長い開発の歴史に感銘を受けるでしょう。

 

やはり、タグホイヤーは高級時計の1本目に理想的なブランドであるようです!是非、時計選びにお悩みの方は、選択肢の有力候補にしてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

※1・・・タグホイヤーの評価や評判については、以前の投稿をご参照ください。

↓↓↓

初心者でもわかる高級時計の選び方②~人気ブランドの評判と評価(時計業界におけるメジャーブランド編)~

 

 

 

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