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25.8.2025

【OMEGA】スピードマスターオートマチック Ref.351050の魅力|プロフェッショナルモデルと徹底比較

Komehyo

今回ご紹介するのは、OMEGA「スピードマスター オートマチック 3510.50」です。

このモデルは、有名な「スピードマスター プロフェッショナル(ムーンウォッチ)」の兄弟機として知られています。よく似たデザインやサイズ感などを比較しながら詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


 

【目次】

・Ref.351050とは

・オートマチックととプロフェッショナルの実機比較

・スピードマスター オートマチックの魅力とは

 魅力①〈親しみやすい価格〉

 魅力②〈細身なスタイリングにバッチリ〉

 魅力③〈手巻きではなく自動巻〉

・編集長から見た魅力

・最後に

 


Ref.3510.50とは

1980年代後半、クォーツ時計が主流だった時代に、機械式時計が再び注目され始めた1988年。ちょうどその頃、いくつかの時計メーカーがエタ社製の自動巻きクロノグラフムーブメントを採用したモデルを次々と発表しました。

その機械式時計ブームの先陣を切って登場したのが、この「スピードマスター オートマチック 3510.50」です。

当時、機械式時計の人気を取り戻そうと、価格、実用性、サイズにこだわって開発されたこのモデルには、OMEGAの本気度がうかがえます。それがまた、この時計の魅力的なポイントの一つでもあります。

 


オートマチックとプロフェッショナルの実機比較

オートマチックモデルとプロフェッショナルモデルの大きな違いの一つは、機械式自動巻きか手巻き式かという点です。
今回は、この2つのモデルには実際にどのような違いがあるのかをわかりやすく解説していきます。

①ベゼルサイズ
実際に手に取ってみるとサイズの違いがはっきりと感じられます。オートマチックモデルは「39mm」、一方のプロフェッショナルモデルは「42mm」と、両者の間には3mmの差があります。

②文字盤レイアウト
自動巻と手巻きでは機械に違いがあるため、3つ目のインダイヤルの配置が違います。オートマチックは3時位置に秒針があり、プロフェッショナルモデルには9時位置に秒針が配置されています。

③ブレスレット
オートマチックモデルは1コマが細かいタイプが採用されていて、中央部分が光沢のある鏡面仕上げになっていますが、プロフェッショナルモデルではコマのサイズが少し大きいだけではなく、中央部分は艶消しのマットな仕上げになっています。

④機構の違い

これが、2つのモデルで最も大きな違いと言えるポイントです。見た目の違いとしては、リューズとプッシュボタンの位置関係に注目してください。

オートマチックモデルには「2階建て構造」と呼ばれるムーブメントが搭載されており、ベースムーブメントの上にクロノグラフ機構を重ねる形になっています。つまり、1階がムーブメント、2階がクロノグラフ機構という構造です。このため、リューズとプッシュボタンが横から見たときに一直線に並ばず、わずかにずれて見えるのが特徴です。

一方、プロフェッショナルモデルは、ムーブメントとクロノグラフ機構が一体化された設計となっており、リューズとプッシュボタンが横から見てもきれいに一直線に並んでいます。

その他にも細かいインデックスの違いなどはありますが、デザインテイストは同様です。

 


スピードマスター オートマチックの魅力とは

ここからが本題です。まずはこの「351050」というモデルのどんな部分がユーザーに評価されているのかを解説します。

魅力①〈親しみやすい価格〉

OMEGAのアイコン的存在であるスピードマスター。その中でもメインモデルである「プロフェッショナル」は、高級時計らしい価格設定のため、手に入れるには少しハードルが高めです。

しかし「オートマチックモデル」であれば、プロフェッショナルモデルに非常に近いデザインを、より手頃な価格で楽しむことができます。

魅力②〈細身なスタイリングにバッチリ〉

先ほどの実機比較でもお話ししたとおり、プロフェッショナルモデルが「42mm」であるのに対し、オートマチックモデルは「39mm」と、3mm小さめのサイズになっています。

一般的に「40mm」以下の時計は、腕が細めの方にもフィットしやすく、プロフェッショナルモデルのサイズが大きく感じて諦めていた方にもおすすめです。

さらに、現在は小ぶりなサイズの時計が人気を集めているため、トレンド感も十分に備えた一本と言えるでしょう。

 

魅力③〈手巻きではなく自動巻〉

プロフェッショナルモデルが手巻き式であるのに対し、オートマチックモデルは自動巻きならではの魅力があります。

手巻き式には、毎日自分で巻き上げて使う楽しさがありますが、自動巻きの最大のメリットは、毎日身に着けていればゼンマイを自動で巻き上げてくれるため、止まることなく動き続けてくれるという点です。実用性の高さという面では、自動巻きに軍配が上がると言えるでしょう。

 


編集長から見た魅力

まず結論からお伝えすると、「スピードマスター 3510.50」の最大の魅力は、これまでのモデルにはなかった“ミリタリー感”や“ツール感”にあります。では、なぜこのモデルにそうした印象があるのかを見ていきましょう。

① バーインデックス
文字盤を見ると、5分ごとに配されたバーインデックスの内側にアラビア数字が配置されているのがわかります。このデザインは、プロフェッショナルモデルには見られず、「3510.50」ならではの特徴です。

一般的に、ミリタリー感とは高い実用性や視認性によって生まれるものです。このモデルではアラビアインデックスの採用により視認性が向上し、さらに細かな目盛りが加わることで、よりツール感・ミリタリー感を強く感じさせる仕上がりとなっています。

②さらにミリタリー感を上げるために

先ほどご紹介したメタルバンドですが、これは1980年代後半のバブル期に製造されたもので、高級感のあるデザインが特徴です。

しかし、この純正メタルバンドをNATOバンドに変更することで、実用性がさらに向上し、ミリタリー感も一層強まります。

そのため、「3510.50」+「NATOバンド」の組み合わせは、ミリタリー感を最大限に引き出すカスタマイズとして非常におすすめです。

 


最後に

今回は「スピードマスター オートマチック 3510.50」についてご紹介しました。現在はすでに生産終了となっているモデルですが、当店では当時のスピードマスターを多数取り揃えております。

ぜひ、お取り寄せサービスをご利用いただきながら、オートマチックモデルとプロフェッショナルモデルを実際に比較して、ご検討いただければ幸いです。

また、今回ご紹介した内容はYouTubeでも詳しく解説しておりますので、ぜひそちらもあわせてご覧ください。


 

 

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