25.8.2025
【徹底分析!】ジャガールクルト・レベルソの魅力|Cal.822から反転ケースの魅力まで徹底解説!
Komehyo
皆さんは、表と裏の両面に意味を持つ時計があることをご存知でしょうか?
日常の中では、「傷がつきそうだから時計を外さないと…」と悩むシーンも少なくありません。そんなお悩みをスマートに解決してくれるのが、「ジャガー・ルクルト レベルソ」という時計です。
今回は、この「レベルソ」の魅力を余すことなくご紹介します。ぜひ最後までお楽しみください。
【目次】
レベルソ最大の特徴
冒頭で触れた「時計に傷がついてしまうようなシーン」を、どのように解決しているのか——その答えが、ケースを反転できるというユニークな機能です。
では、なぜこのような機能が開発されたのでしょうか?
その背景には、ある特別な要望がありました。
それは、「競技中にも時計を着けたままでいたい。しかし、風防(ガラス部分)や文字盤を壊したくない」というものでした。こうした声を受けて、1931年に誕生したのが「ジャガー・ルクルト レベルソ」です。
このレベルソは、ケース全体をくるりと反転させられる構造になっており、時計のフェイス(表面)を裏側の金属面に隠すことで、衝撃や傷から守ることができます。まさに機能美を体現した一本です。
レベルソが支持される理由
理由①〈ビンテージデザイン〉
「レベルソ」は1931年に誕生した時計で、約100年前のデザインを今に受け継いでいます。
当時はアール・デコ様式が流行していた時代であり、その影響を色濃く受けたデザインが特徴です。長方形のケースだけでなく、全体に直線的なラインが多く取り入れられているのも、その特徴の一つです。
同じくアール・デコ調のデザインを持つ「カルティエ タンク」などもそうですが、このようなスタイルの時計は、センスの良さや洗練されたおしゃれさを演出してくれる点が大きな魅力です。
理由②〈選択の幅が広い〉
近年のトレンドのひとつに、「自分だけの1本を選びたい」というニーズの高まりがあります。実際、「ロレックス エクスプローラー」なども、このような個性を重視する傾向から人気がさらに高まっていることがわかります。
では、「自分だけの1本」を選ぶ際に、具体的にどのような選択肢があるのでしょうか?
主に注目すべきポイントは、大きく分けて次の3つです。
①フェイスサイズ
②フェイスデザイン
③表裏で異なるフェイス(ダブルフェイス)
選択肢①:フェイスサイズ
現在のフェイスサイズから過去のフェイスサイズまで合わせると、かなりたくさんの種類から選ぶことができます。
現行モデルサイズ:「27.4mm」「24.4mm」「21.0mm」
過去モデルサイズ:「20.0mm」「23.0mm」「26.0mm」「29.0mm」
上記の通り、男性女性共に選びやすいサイズ幅から選べます。
選択肢②:フェイスデザイン
フェイスデザインには大きく分けて2種類あります。ひとつはアラビアインデックスを採用したデザイン、もうひとつはバーインデックスを採用したデザインです。
アラビアインデックスのモデルは視認性が高く、ヴィンテージ感のある雰囲気が特徴で、「クラシック」と呼ばれています。一方、バーインデックスのモデルはより洗練された高級感があり、「トリビュート」と呼ばれています。
選択肢③:モノフェイスとデュオフェイス
別の項でもご紹介しましたが、もともとレベルソの反転ケースは、フェイスや風防を守るために開発されたものでした。
しかし現在では、ケースの両面に時計が付いたモデルも登場しており、デザインの選択肢が大きく広がっています。
表面のみ時計があるものは「モノフェイス」、両面に時計があるものは「デュオフェイス」と呼ばれ、それぞれ異なる魅力があります。
このように、フェイスの種類やデザインの組み合わせが非常に豊富なため、まさに“自分だけの一本”を選ぶことができます。
また、「モノフェイス」タイプでは、裏面の金属部分にパーソナルな刻印を入れることも可能です。プレゼントや記念の一本としてもぴったりですね。
編集長が思う魅力3選
・魅力①〈業界屈指のアイコニックさ〉
「レベルソ」の大きな魅力は、ひと目でそれと分かる独特なデザインにあります。遠目からでも「レベルソ」とわかる時計は珍しく、そのアイコニックな存在感は、時計業界の中でもトップクラスと言えるでしょう。
さらに、約100年にわたり販売され続けているという歴史の深さも魅力のひとつです。ケースが反転するというユニークな機構に加え、裏面にももうひとつの時計を備えるという発想自体が非常に画期的で、レベルソの魅力をさらに引き立てています。
・魅力②〈ムーブメントが美しい〉
「レベルソ」には特に美しく優れたムーブメントが使われています。
「レベルソ」専用に開発された角型ムーブメント、Cal.822が搭載されており、通常の丸型ムーブメントとは異なる設計です。この角型ムーブメントは、レイアウトや輪列の作りが非常に優れているのが特徴です。
このムーブメントについては、後ほど詳しくご説明いたします。
・魅力③〈裏面の装飾が素晴らしい〉
モノフェイスモデルの裏面は、かつてはフェイスを守る役割だけでしたが、現在では美しい装飾が施されるようになっています。例えば写真の「レベルソ」では、ペルラージュ仕上げが施されています。
ペルラージュは仕上げの完成度が低いと曇ったように見えてしまいますが、こちらのモデルでは中心軸から隣の円まで丁寧に伸びており、とても美しい仕上がりです。
また、トリビュートモデルの両面に時計が付いた「レベルソ」の裏面には、太陽の放射線をイメージした「ソレイユ」模様が施されています。時計ごとに異なる仕上げが楽しめる点も、このモデルの大きな魅力です。
編集長おすすめのレベルソ
私がおすすめする「レベルソ」は、「ビッグレベルソ」と呼ばれるモデルです。
「ビッグレベルソ」はすでに生産が終了していますが、横幅26.0mmのサイズのレベルソを指します。
・唯一無二のサイズ感
「横直径」という言葉だけだとイメージしづらいかもしれませんが、丸型の時計で例えると、だいたい35mmサイズの時計と同じくらいの面積です。サイズ感としては、「ロレックス エクスプローラーⅠ」よりやや小さいくらいのイメージです。
この絶妙なサイズ感が、私が「ビッグレベルソ」をおすすめする理由のひとつです。
・文字盤のデザイン
文字盤を見ると、外周部分と内側部分でデザインが異なっているのがお分かりいただけると思います。さらに、スモールセコンド部分には長方形の縁取りが施されており、1段下がったところと、さらにもう1段下がった部分にも長方形のデザインが組み込まれています。
こうした細かいデザインの工夫も、私がこの時計を好きなポイントのひとつです。
・針のブルースチール
針の部分にも面白いポイントがあります。分針と時針にはブルースチールが採用されていますが、特に注目してほしいのは6時位置にある秒針です。
この秒針にもブルースチールが使われていますが、普通の丸型時計とは異なり、小さな長方形の枠の中に収められているため、非常に小さなブルースチールの秒針がクルクルと動いているのが特徴です。
こうした細かい工夫が、この時計の魅力のひとつとなっています。
・ビッグレベルソの歴史
ビッグレベルソが誕生したのは1992年で、その際にムーブメントも一新されました。先ほどご紹介したCal.822は、このビッグレベルソのために開発されたと考えられるムーブメントです。
こうした歴史的な背景も、ビッグレベルソの大きな魅力のひとつと言えるでしょう。
レベルソ実機比較
最後にクラシックとトリビュートの実機を比べてみます。
クラシックは文字盤のインデックスがアラビア数字になっていて、針はドーフィン針が採用されています。トリビュートはバーインデックスになっており、針もバトン針となっていてデザインが大きく異なります。
ケースはクラシックが丸みを帯びているケースとなっていて、トリビュートがよりフラットなケースとなっています。
このように、よりビンテージ感を大事にしたい方にはクラシック、高級感を重視したい方にはトリビュートをおすすめしています。
最後に
いかがでしたか?「レベルソ」は種類が多いため、皆さんの気に入った1本を選んで欲しい時計です。しかし、なかなか多くの「レベルソ」を並べて比べてみることは困難です。そんな時は当社の「お取り寄せサービス」を是非ご活用ください。最大で3本までお取り寄せをして、比べていただくことが可能です。
また、今回の内容はYOUTUBEでもご紹介しています。
ぜひ合わせてご確認ください。
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