17.9.2025
オーデマ ピゲはどんな人が買える?維持費・購入方法と主なコレクションを徹底解説
Komehyo
申し分のないステータス性やデザイン性、機能を備えたオーデマ ピゲは、憧れという言葉が
ふさわしい時計ブランドです。どんな人なら身につけられるのか、気になる方も多いことでしょう。
この記事では、オーデマ ピゲの歴史や特徴、メンテナンス費用、正規価格などを解説します。オーデマ ピゲを憧れの存在で終わらせないためにも、ぜひご覧ください。
オーデマ ピゲとは?
オーデマ ピゲは世界有数の時計ブランドです。ロレックスやオメガなどよく知られた高級ブランドよりも高いステータス性を持ち、高価格帯のコレクションを展開しています。近年では、代表作のロイヤルオークを中心に、正規価格では購入できないほどの人気です。
オーデマ ピゲの歴史
オーデマ ピゲはスイス時計産業の中心地ジュウ渓谷で、1875年に2人の時計技師ジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲにより設立されました。以来、オーデマ家とピゲ家により経営されており、独自性の高いコレクションを発表しています。
自社ブランドの腕時計は1882年から手掛けており、トゥールビヨンなど複雑機構を搭載したものや、クラシカルなドレスウォッチを中心に製作してきました。1972年、ジェラルド・ジェンタ設計の「ロイヤル オーク」が発表され、大きな話題に。現在まで続く人気の礎となりました。
オーデマ ピゲの特徴
オーデマ ピゲの特徴は、年間わずか約5万本という少ない生産数にあります。これは100万本以上の年産があると言われているロレックス と比較しても圧倒的に少なく、人気モデルが店頭に並ぶことはまずなく、二次流通では正規価格の倍以上で取引されることも珍しくありません。
もっとも、これは意図的な制限ではなく、手作業主体の製造体制と品質基準の高さによるものです。伝統と革新を体現するデザイン性に加え、こうした希少性こそがオーデマ ピゲの魅力をさらに際立たせています。
オーデマ ピゲの維持費
オーデマ ピゲの維持には、ほかの時計と同様に定期的なオーバーホールが必要ですが、正規料金はやはり世界有数のブランドにふさわしいものとなっています。次の表は公式HPに公開されている、ロイヤルオークシリーズのオーバーホール料金です。ロレックスと比較しても、非常に高額なことがわかるでしょう。
表の料金はオーデマ ピゲのジュネーブブティックのものであり、1スイス・フランを180円で換算しています。正確な料金はオーデマ ピゲまでお問い合わせください。
時計のタイプ | オーデマ ピゲ | 参考・ロレックス | 専門業者 |
クオーツ | 10万8,000円~ | 3万5,000円~ | |
自動巻き | 17万1,000円~ | 8万2,500円~ | 5万円~ |
ウルトラシン(薄型モデル) | 23万4,000円~ | ||
クロノグラフ | 30万6,000円~ | 7万8,000円~ | |
パーペチュアルカレンダーなど | 39万6,000円~ |
なお、専門業者なら、ほかのブランド時計よりやや高いくらいでオーバーホールをおこなってくれます。ただし、パーペチュアルカレンダーなど、複雑な機構のものはお断りされる可能性が高いでしょう。
オーデマ ピゲのリセールバリュー
オーデマ ピゲのリセールバリューが高いのは、何といってもロイヤルオークです。現行の15510STへと連なる15300ST、15400ST、15500STは特に高く評価されており、購入から10年、20年過ぎたものでも数百万円での買取が期待できるでしょう。
また、ロイヤルオークほどではないものの、ロイヤルオーク オフショアやコンセプト、CODE 11.59も、ほかのブランドでは考えられないほどの高いリセールバリューとなっています。
オーデマ ピゲの購入方法別注意点
オーデマ ピゲの購入方法は正規店、並行輸入品、2次流通品の3通りです。
並行輸入品とは海外で販売されていた新品のこと、2次流通品とはいったん誰かの手に渡った中古品を指しています。
正規店での購入と注意点
正規店とはオーディマピゲブティックと正規代理店のことで、国内に10箇所が展開中です。正規店で購入するメリットは正規価格(希望小売価格)で購入でき、大きな安心感があることですが、ロイヤルオークの人気モデルなどは、まず店頭には並ぶことはありません。
並行輸入品
並行輸入品は海外の正規流通で販売された新品を、国内の事業者が正規代理店網を介さずに仕入れた商品です。在庫即納の利点がある一方、正規より高値のプレミア価格になりやすい、国際保証書(カード)の有無や記載内容によってアフターサービス対応が変わる点に留意してください。
中古品
オーデマ ピゲの2次流通品(中古品)は、ブランドリサイクルショップで購入できます。多くのモデルが正規価格より安く購入できますが、人気モデルの中には2次流通品とは思えない価格のものもあります。人気モデルはすぐ売れてしまうので、たびたびのチェックも必要になるでしょう。
オーデマ ピゲの主な現行コレクション
オーデマ ピゲの主力コレクションは、ロイヤルオークと、ロイヤルオーク オフショア、ロイヤルオークコンセプト、CODE 11.59の4種類です。それぞれ1972年、1993年、2002年、2019年に発表されており、現在のオーデマ ピゲを支えています。なお、本文中の価格は2025年8月時点のものです。
ロイヤルオーク
ブティックでの入手は極めて困難で、2次流通品は正規価格の倍以上の価格で販売されているのがロイヤルオークです。ステンレスケースで正規価格が安いものに高いプレミアが付いており、ケースに貴金属が使われたモデルを割安に感じるくらいです。
正規価格
ロイヤルオークの正規価格は、67650STの258万5,000円から要問合せのグランド・コンプリカシオンまで幅広いものです。
メンズ向きに限るなら、最もベーシックなモデルは一番人気の15510ST、412万5,000円となっています。15510STはロイヤルオークの誕生50周年を記念したモデルで、文字盤のAPロゴの廃止やシースルーバックからのぞくローターの仕様が15500STとの主な相違点です。
2次流通価格
ロイヤルオークの2次流通価格は278万円から価格要問合せまで、こちらも幅広くなっています。現行の15510STへの先々代に当たる15400STは、付属品なしで458万円で販売されていました。
2012年に発売されたモデルの2次流通品なのに、正規価格の倍以上で販売されていることから、ベーシックなモデルの人気の高さが実感できます。
オイヤルオーク オフショア
ロイヤルオークをよりスポーティーにしたコレクションが、ロイヤルオーク オフショアです。ケースにはステンレスや貴金属だけでなく、チタンやセラミックが使われたものもありハイテクさや迫力が感じられます。最新コレクションでは小ぶりな37mmサイズも加わりました。
正規価格
ロイヤルオーク オフショアの正規価格は280万5,000円から984万5,000円となっています。
もっともベーシックなモデルはステンレス製の3針ダイバーズ15710STで、26420や26401などクロノグラフは500万円程度。最も高価なのは、ホワイトゴールドのケースを用いた15720CNです。
2次流通価格
ロイヤルオーク オフショアの2次流通価格は328万円から1億円を超えるものとなっています。印象的なのはベーシックな15710STが358万円という、正規価格の新品よりも30%程度高い価格で販売されていること。ビジネスにも使えそうな、シンプルなデザインのものほど2次流通価格が高くなる印象です。
ちなみに1億を超えるモデルは、ピンクゴールドのケースにバゲットダイヤが敷き詰められた、目もくらむような逸品です。
ロイヤルオークコンセンプト
ロイヤルオークに現代的、最先端のエッセンスを加えたコレクションが、ロイヤルオークコンセプトです。オーデマ ピゲのデザインは総じて伝統と革新の両方が感じられるものですが、より革新性に力点を置いているといえます。
正規価格帯
現在、ラインナップされているロイヤルオークコンセプト3種類には、それぞれにフライング・トゥールビヨン、トゥールビヨン、スプリットセコンドという、複雑機構が搭載されています。そのうち一つは著名なアーティストKAWSとのコラボレーションモデルで、正規価格帯が気になりますが、公式HPではすべて要問合せとなっており知ることはできません。
2次流通価格帯
現行モデルとは異なりますが、ロイヤルオークコンセプトの2次流通品は数千万円で販売されています。ロイヤルオークと比べて価格が低めなのは、フォーマルシーンには向かないなど、身に着けるTPOが限られるからかもしれません。
CODE 11.59
CODE 11.59という謎めいた名称は、日付が変わる1秒前を表したもの。オーデマ ピゲの次の革新を担うとされており、ロイヤルオークから派生したものを除けば、実に25年ぶりになる新しいコレクションです。
正規価格帯
少し前まではモデル数も少なめで、価格帯も379万5,000円から599万5,000円とオーデマ ピゲにしては抑えられていたのがCODE 11.59です。ラインナップされていたのも、シンプルな3針やクロノグラフでした。
近年ではトゥールビヨン搭載や、ダイヤルに多数のダイヤモンドやブルーサファイアを敷き詰めた、価格要問合せのモデルも登場しています。
2次流通価格帯
登場して間もないコレクションだけに、2次流通品はそれほど出回っていません。一方で比較的出回っているのが並行輸入品で、一部のモデルは正規価格の20〜25%引きで購入できます。 とはいえ、価格要問合せのモデルも登場するなど、CODE 11.59はコレクションを増強中。人気が爆発して、入手困難なシリーズになるかもしれません。
まとめ
高額なだけでなく、人気モデルは店頭に並ぶことすらないオーデマ ピゲは、憧れという言葉が似合うブランドです。とはいえ、2次流通品で安価な物を選べば、意外と購入できてしまうもの。
憧れのブランドを入手をお考えなら、コメ兵の2次流通品をぜひ選択肢に加えてください。オーデマ ピゲなど、高級ブランドの時計を数多く取りそろえています。
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