気に入った革財布はお手入れをして永く大切に使おう。手順・ケアアイテムを解説
革財布は使えば使うほど味が出ます。色や艶が時とともに変化するのを、使いながら楽しめるのが醍醐味です。この記事では、お気に入りの財布を永く愛用するために、正しいお手入れ方法や使用するアイテムを解説。さらに水に濡れてしまった時やカビやシミへの対処法、お手入れの際に注意したいことも紹介します。
目次
- 革財布の手入れが必要な理由・メリット
- お手入れで革財布がきれいな状態を維持できる
- 日常の傷や擦れ、ダメージで起こる劣化を防げる
- 革に味が出て変化を楽しめる
- 革財布をお手入れするタイミング
- お手入れは月に1~2回
- 水濡れをしてしまったら急いでケアを
- 革財布のお手入れに必要なケアアイテム
- 最低限必要なアイテム
- 持っていると便利なアイテム
- 革財布のお手入れの順番
- ①ブラッシングで埃をとる
- ②革用クリームを革財布の表面に塗る
- ③日陰でクリームを乾かしてなじませる
- ④乾いたクロスで財布を拭く
- 注意!革財布のお手入れ中に気を付けること
- ブラッシングや乾拭きは力をかけすぎない
- 直射日光やドライヤーを避ける
- 初めて使うものはまずテストをする
- お手入れ時以外にも!革財布の注意したい扱い方
- ポケットに革財布を入れない
- 水やアルコールで濡らさない
- 日頃のお手入れをしっかりして革財布を永く使おう
革財布の手入れが必要な理由・メリット
お気に入りの革財布をきれいな状態で使い続けるためには、定期的なお手入れが必要です。お手入れをすると、使用し続けることで起こる劣化を予防できます。まずは、お手入れをするメリットを紹介します。
お手入れで革財布がきれいな状態を維持できる
お手入れをすると、革の美しい光沢や艶を出すことができます。また、お手入れは乾燥の予防にもなります。乾燥すると艶がなくなる、ひびが入りやすくなる原因になるため定期的に保湿をしましょう。保湿をすると革がやわらかくなるため、手になじみやすくなったり、表面を保護してくれたり、傷つくことを防いできれいな状態を保つことができます。
日常の傷や擦れ、ダメージで起こる劣化を防げる
日常的に使用していると、誤って革にダメージを与えてしまうときもあります。その都度ケアをしないと、劣化につながります。水濡れはシミやカビになったり、擦れは型崩れなったり、乾燥はひび割れを起こしたりする原因に。革財布の艶や美しさが失われ、劣化するスピードも早くなるため、永く使用するなら定期的な手入れがおすすめです。
革に味が出て変化を楽しめる
革は使っていくことで、味が出てきます。その変化も、革を楽しむポイントのひとつです。また、革の変化を楽しむなら、ヌメ革がおすすめです。ヌメ革は植物性のタンニン「ベジタブルタンニン」を使用して、なめされた革のこと。ヌメ革は革の中でも水に弱く雨でのシミやカビになりやすいものの、お手入れすることで出る変化や味わいを楽しめますよ。
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革財布をお手入れするタイミング
しかし、革財布のお手入れは頻繁にすれば良いというものではありません。適切なタイミングでお手入れするのが鍵です。次は、革財布をお手入れをするタイミングを紹介します。
お手入れは月に1~2回
革財布を乾拭きすると、艶がでてきれいになるため、定期的に行いましょう。道具を使ったお手入れは、月に1回でOKです。使ってみて長財布の艶感がすぐに失われるようなら、2回に増やしてみてください。
水濡れをしてしまったら急いでケアを
革は水に弱い素材です。水滴がついたままにしておくと、色素沈着し、シミになってしまったり、濡れた部分が変形してしまったりします。革財布が濡れたら、すぐに水滴をふき取って自然乾燥させ、防水スプレーをしましょう。
革財布のお手入れに必要なケアアイテム
次に、革財布のお手入れに必要なアイテムを紹介します。必要最低限なケアアイテムをはじめ、自分に合ったプラスアルファのケアアイテムをそろえて、定期的にお手入れをしてみてください。
最低限必要なアイテム
日常的に埃をとったり、乾拭きをしたりするのに必要なアイテムは「革用ケアクリーム」です。ケアクリームは、缶に入ったオイルではなく、デリケートクリームを選ぶのがおすすめ。また「馬毛ブラシ」は、埃とりからクリーム塗布、仕上げに使います。小回りの効く、小さめサイズを選ぶと良いでしょう。拭く用のクロスは専用のものが一番望ましいですが、ない場合はやわらかい綿の布で代用可能です。
持っていると便利なアイテム
持っていると便利なのが「汚れ落とし専用リムーバー」。汚れの上からクリームで保湿すると、汚れが革に染み込んでしまいます。そのため、リムーバーを使ってすぐに汚れを落とすと、きれいな状態を維持できます。また、革は水に弱いので「防水スプレー」も用意するのがおすすめです。また、「ファスナー専用潤滑剤」があると、ファスナー部分のお手入れができます。ファスナーの滑りが悪くなると、布部分であるファスナーテープに負担がかかり、財布そのものが壊れやすくなるため、お手入れをしておくと良いでしょう。
革財布のお手入れの順番
必要なアイテムが揃ったら、実際に革財布をお手入れしてみましょう。ここでは、お手入れの手順を紹介します。
①ブラッシングで埃をとる
まず最初に、ブラシを使って財布の表面や縫い目の埃を取り払います。縫い目は埃が溜まりやすいので念入りに。力をかけず優しくブラッシングするのがコツです。また、ブラシではなくやわらかい布でも代用できます。汚れている場合は専用のリムーバーで汚れを落としてから、ブラッシングをしてください。黒ずみなどの汚れが酷い場合は、消しゴムをかけると薄くなることがあります。
②革用クリームを革財布の表面に塗る
次に、専用のクロスを使ってクリームを少しずつ塗り込んでいきましょう。革は、油分をすぐに含んでしまうため、クリームをすばやく円を描くように広げながら塗布していくのがコツ。クリームは一度に大量に塗ると、シミやカビの原因になるので注意しましょう。クリームの量は、ごく少量、米粒ほどの量で十分です。
③日陰でクリームを乾かしてなじませる
そしてクリームの塗布が完了したら、風通しの良い日陰で乾かしてください。自然乾燥が重要です。早く乾かしたいからといって、ドライヤーで乾かしてしまうとひび割れの原因に。また、塗りたては指紋がつきやすいので、そこにも注意してください。乾かす時間は1〜2時間程度です。
④乾いたクロスで財布を拭く
最後に、クリームが完全に乾いたら、クロスで乾拭きしましょう。残ったクリームにゴミや埃がついてしまうため、余分な油を落としておくことを忘れずに。仕上げに革用の防水スプレーで水対策をしても良いです。
注意!革財布のお手入れ中に気を付けること
革財布のお手入れをしている最中に気を付けたいポイントを紹介します。お財布を大切に使うためにケアをするのに、誤ったお手入れをしてしまえば本末転倒ですよね。このポイントをおさえておくと、お手入れの失敗を防ぐことができますよ。
ブラッシングや乾拭きは力をかけすぎない
埃を払うときや、クリームを塗布するとき、さらに乾拭きをするときなど、ゴシゴシと強い力をかけないようにしてください。財布を痛める原因になります。撫でてあげるくらいの力加減で、丁寧にお手入れしていくことが大切です。
直射日光やドライヤーを避ける
時間が惜しいから、熱風の方が早く乾くから、などの理由でドライヤーの熱を利用してしまうと、革が収縮しひび割れの原因に。そうならないためにも、日陰でゆっくりと乾かすのがおすすめです。また、直射日光は変色の原因にもなるので避けてください。
初めて使うものはまずテストをする
いくら革専用だからといっても、ケアクリームや防水スプレーとの相性が悪いとシミや変色の原因になります。まずは財布の裏や角など、目立たないところでテストしてからお手入れをしましょう。そして塗布後、乾燥させて問題なければ本格的なお手入れをすると、失敗を防げます。
お手入れ時以外にも!革財布の注意したい扱い方
お手入れをする時以外に、普段の私生活の中で気を付けたいことを紹介します。日頃から革財布の扱い方に注意を払うことで、きれいな状態をキープできますよ。
ポケットに革財布を入れない
革財布を永く愛用したいなら、ポケットに入れて持ち歩くのはおすすめしません。座るたびに圧を受けて変化してしまったり、ポケットや金具に擦れて摩耗が起きたりするからです。革財布はできるだけカバンに入れて持ち歩きましょう。
水やアルコールで濡らさない
革を綺麗な状態で永く使いたいなら、水に濡らしてはいけません。水に濡れると変形する原因になったり、雨シミになったりしてしまいます。さらに湿気により、カビの原因にも。また、革製品はアルコールに弱く、付着するとシミになるばかりか、色が抜け落ちることもあります。ケアクリームを使っていれば、アルコールの被害を最小にすることは可能ですが、完全に防ぐことはできないので、日頃から気を付けて扱いましょう。
日頃のお手入れをしっかりして革財布を永く使おう
時が経つにつれさまざまな表情を見せてくれる革。美しい革財布を永く愛用していくには、日頃から丁寧なお手入れが大切です。お休みの日や気が向いた時お手入れをしてあげることでぐっと綺麗になり、愛着も湧いてきます。気に入った長財布は、定期的にケアをして永くきれいに使いましょう。
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