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プラダ(PRADA)のサステナブルな取り組み、リナイロン。特徴と人気アイテムを紹介

地球環境に配慮するサステナブルな取り組みは、ハイブランドにも浸透しています。イタリアを代表するハイブランド、プラダのサステナブルな取り組みのひとつ、リナイロンは若い世代からも注目されている話題のアイテム。本記事では、プラダのリナイロンの特徴やプロスタッフが厳選した人気アイテムについて紹介していきます。

プラダのサステナブルコレクション「リナイロン」とは

老若男女から愛されるハイブランドのひとつであるプラダ。革製品だけではなく、ナイロン素材のアイテムも大人気であることが特徴的です。近年では、サステナブルコレクションとして新しいナイロン製品である「リナイロン」を発表しました。まずは、プラダとナイロンアイテムの歴史やリナイロンについてを紹介していきます。

革と並んでナイロンアイテムが大人気のプラダ

プラダの創業は1913年。イタリアのミラノで、マリオ・プラダとフラテッリ・プラダの兄弟による皮革専門店としてスタートしました。上質な素材とクオリティの高いアイテムは、当時の上流階級から高い指示を受け、やがてイタリア王室御用達になるほどでした。

しかし、第一次世界大戦、第二次世界大戦などの影響で上質な革を手に入れることが困難になり、経営は悪化してしまいます。そこで、1978年、オーナー兼デザイナーのミウッチャ・プラダは革以外の新しい素材を取り入れたいと考えます。そこで採用されたのは、ポコノと呼ばれるナイロン素材でした。

耐久性が高くて扱いやすいナイロン素材のバッグは多くの注目を集め、80年代、90年代には爆発的な人気となりました。現在でもプラダのナイロンアイテムの人気は衰えを知ることなく、ブランドのアイコン的存在となっています。

100%再生素材でつくられたコレクション「リナイロン」

現在では、環境に配慮したサステナブルファッションが注目されています。時代を牽引する存在であるプラダも、サステナブルへの取り組みを積極的に行っています。

サステナブルへの取り組みのひとつとして、プラダはブランドのアイコン的素材である、ナイロンに注目しました。そして2019年に「Re-Nylon(リナイロン)」プロジェクトを始動。地球環境に配慮した、100%再生素材を用いたナイロンバッグのコレクションが発表されました。リナイロンのバッグは発表直後から話題となり、大人だけではなく、若い世代からも大人気のアイテムとなっています。

また、リナイロンプロジェクトには、プラダで取り扱っている石油由来のナイロンアイテムを2021年末までにすべて再生ナイロンに切り替えるといった内容も含まれています。

ナイロンとリナイロンの違い

プラダが採用していた従来のナイロンは、ポコノ素材と呼ばれるものです。ポコノは合成繊維で、原料に石油由来のものを使用して製造されます。石油由来素材の使用は地下資源の過剰消費やCO2排出、海洋汚染の原因となる点が指摘されているため、サステナブルファッションとは言い難いのが現状です。

対して、リナイロンに使用しているナイロン素材はエコニールと呼ばれるもの。エコニールはイタリアの繊維用糸メーカーが開発した、新しい素材です。世界中から回収した漁網や海洋プラスチックゴミ、廃棄カーペット、衣料品の切れ端などの廃棄されたゴミを原料としており、何度でも繰り返し再生可能な循環素材です。

プラダのリナイロンアイテムの特徴

リナイロン製品は他のプラダ製品とロゴのデザインが違うのがポイント。また、ラインナップも続々と増えています。ここからは、リナイロンアイテムの特徴を紹介していきます。

質感

エコニールは廃棄されるゴミを原料としていますが、質感は従来のナイロン素材と変わらないと言われています。特にエコニールを採用したプラダのリナイロンコレクションは、他のエコニール製品とは一線を画しています。プラダ独自の技術で織り上げることで、シルクのように艶やかな光沢と滑らかな手触りを実現しているのが特徴的です。

ラインナップ

リナイロン発表当初のラインナップはバッグのみでしたが、現在はさまざまなアイテムが揃っています。バッグはもちろん、スニーカーやブーツなどのシューズ、ブルゾンやドレスといったアパレルにもエコニール素材が取り入れられています。これからも新しいリナイロンアイテムが続々と発表されること間違いなし。どのようなラインナップが追加されるか、リナイロンコレクションから目が離せません。

ロゴデザイン

プラダのナイロンバッグなどに付いていることで有名な、逆三角形のロゴプレート。プラダのシンボルといっても過言ではないロゴプレートですが、リナイロンコレクションのものだけはデザインが少し変化しています。三角形の部分がリサイクルマークのように矢印で表現されている点が大きな違いです。プラダらしい遊び心は、おしゃれに敏感な人の心を鷲掴みにしてくれることでしょう。

大人の女性におすすめなプラダのリナイロンアイテム

プラダのリナイロンショルダーバッグ

ここからは、プラダのリナイロンアイテムの中でも特に大人の女性におすすめなものを、KÓMERU編集長が厳選して紹介していきます。

バケットハット

プラダのナイロンバケットハット

出典 shutterstock

2018年AWコレクションで発表されて以来、ブームに火が付き継続して人気のあるバケットハット。深めのシルエットはスポーティーでありながら、少しミステリアスなムードを加えてくれるのが魅力的です。ストリートからフェミニンまで、幅広いコーディネートに取り入れられるのもユニセックスなバケットハットならではと言えるでしょう。

ダブルホイールナイロンギャバジンスニーカー

昨今のスニーカーファッションの人気から、ラグジュアリーブランドのものにも注目が集まっています。プラダは、90年代初頭からハイテク系樹脂ソールのスニーカーを発表するなど、長年スニーカーに力を入れ続けています。プラダのシューズはとにかく履きやすく、ファッションに取り入れやすいと好評です。ダブルホイールのアウトソールはスタイルを良く見せてくれること間違いなし。どことなくクラシックな雰囲気も残しつつ、前衛的なソールのバランスが足元に新鮮さを加えてくれます。

Re Nylon ミディアムバックパック

プラダのリナイロンバックパック

80年代以降から販売されているナイロンのバッグパックは、プラダのアイコンアイテムのひとつです。ラグジュアリーの世界に実用性をアプローチしたこのアイテムは、プラダというブランドを象徴していると言っても過言ではありません。クラシックなデザインでありながらも古臭さがなく、長く使い続けられる定番アイテムです。軽くて耐久性もあり、容量も多いミディアムバッグパックはマザーズバッグにもおすすめ。デイリーユースに大活躍してくれるでしょう。

Re Nylon ギャバジンナイロンブルゾンジャケット

プラダのナイロンブルゾンは、スポーティーの中にも華やかさが感じられてラグジュアリーな印象。ボックスシルエットのショート丈ブルゾンは、スカートでもパンツでも決まる万能アイテムです。ボックス以外にもさまざまなシルエットのものが発表されているので、自分のスタイルに合ったデザインがきっと見つかるでしょう。長いシーズン着用できるため、1着持っているとコーディネートの幅がグッと広がる点も魅力的です。

Re-Edition 2005 Re Nylon バッグ

出典 shutterstock

ブームとなっているストリートスタイルにも取り入れやすい、ナイロンショルダーバッグ。どこか懐かしいデザインでありながら、チェーンなどの細かいディテールがアレンジされており、今っぽさたっぷりです。いつの時代も愛されるシンプルでスタイリッシュなデザインなので、飽きることなく永く愛用できるでしょう。

サステナブルにプラダのリナイロンアイテムを手に入れる方法

プラダのナイロンショルダーバッグ

ハイブランドのアイテムは定価だと高額であることが多いため、購入をためらいがちでもあります。ここからは、ハイブランドアイテムをお得でサステナブルに手に入れる方法を紹介します。

リユースショップの活用でプラダのリナイロンをお得に購入

人気が継続しているプラダのリナイロンアイテムをリーズナブルに購入したい時は、リユースショップをチェックしてみるのがおすすめ。リユースショップなら新品同様のものや珍しいアイテムなども、定価より安く購入可能です。

また、リユースショップの利用はお得だけではなく、サステナブルにもつながります。誰かの不要なものが誰かの手に渡り循環することで、無駄な廃棄を防げるためです。サステナブルな素材のアイテムを取り入れる時は購入方法もサステナブルにして、お財布にも環境にも優しいファッションを楽しんでみてはいかがでしょうか。

プラダのリナイロンでサステナブルファッションを楽しんで

出典 shutterstock

地球環境に配慮したサステナブルが主流となっている昨今、ハイブランドも続々と新しい取り組みを行っています。プラダのサステナブルな取り組みのひとつとして注目されているリナイロンアイテムは、環境に優しくハイクオリティ。最新のサステナブルファッションを、ぜひプラダのリナイロンで楽しんでみてくださいね。

profile
KÓMERU編集長 五郎部
サムネイル: KÓMERU編集長 五郎部
日本最大級のリユースデパート・コメ兵のオウンドメディア「KÓMERU」の編集長。 賢くオシャレにサステナブルを楽しむ方法を日々発信中。 編集長の傍ら、KOMEHYO SHINJUKU WOMENにも勤務し、若手ながらハイブランドに精通したスタッフとして活躍中。