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11.6.2025

ロレックス金無垢モデルの魅力とコレクションを徹底解説!

Komehyo

ロレックスの金無垢モデルは、高級感と資産価値を兼ね備える存在です。

本記事では、ロレックス金無垢モデルの魅力や金の種類、各コレクションの価格相場について解説します。

 

ロレックスの「金無垢」とは

ロレックスの金無垢モデルとは、ケースに金を使用したモデルのことです。

ロレックスの金無垢の解説に入る前に、まずはありがちな誤解について触れておきましょう。

 

  • ・24金ではない
  • ・プラチナやコンビモデルは当てはまらない

 

24金ではない

金無垢=純金(24金)と思われがちですが、ロレックスに限らず金無垢の時計は18金が主流です。

柔らかい24金は身に着けるものには向かないため、ほかの金属を25%加えて硬度を増しています。

 

プラチナやコンビモデルは当てはまらない

プラチナを用いたモデルや、一部に金を用いたコンビモデルは、金無垢とは呼ばないのが一般的です。

 

ロレックス「金無垢」の4つの魅力

※金無垢のスポーツモデルの画像を使用。

ロレックス金無垢の最大の魅力は、高級感と資産価値の高さです。

独特の質感や輝き、ステイタス性の高さは金無垢モデルならではで、手放すときには購入時の価格を上回る可能性すら感じさせてくれます。

 

ロレックス金無垢の魅力①:金無垢ならではの高級感・重厚感

金無垢の時計は、身に着けた方にしかわからない高級感と重厚感があります。

高級感は手触りや肌への馴染み方によるもので、似た素材では得られにくいものです。似た感覚が得られるのは、こちらもロレックスの高額モデルに用いられるプラチナくらいでしょうか。

重厚感の多くは見た目を上回る重量感によるもので、ずっしりとした手応えは手にするたびに満足を与えてくれます。

比重で考えるなら、金無垢の重量はステンレスの同じモデルとくらべると2倍以上もあり、明らかな違いを感じます。同等の重量感を持つ物質はプラチナを含めて数種類しかありません。

 

ロレックス金無垢の魅力②:金無垢の輝きがもたらす特別感

金色の時計は数多くあるものの、金無垢の輝きは特別であり、目にする方にもそれは伝わります。

 

金無垢の輝きに特別感がある理由は深みです。

用いられている金の厚みによるもので、表面をごく薄い金で覆った金メッキの輝きは、どうしても深みに欠けてしまいます。

 

また、時間が経過しても失われないのが金無垢の輝きです。

金メッキは時間がたつと色が薄くなるほか、変色や剥がれる可能性もありますが、金無垢ではそのようなことは起きません。

すべてが金なので、傷がついても下地から別の金属が顔を表すことはなく、輝きが失われることはありません。末永く特別な輝きを放ち続けてくれるでしょう。

 

ロレックス金無垢の魅力③:価格が上昇する可能性

多くのモデルで相場の高さが続く中古ロレックスですが、同様の現象は「金」の相場でも起きています。

2000年ごろに1gあたり1,000円前後だった金相場は、2025年には1万6,000円前後で推移。短期的な上下はあるものの、上昇傾向は20年以上続いているのです。

 

相場の高さが続くのは、中古ロレックスと金の共通点ですが、両方の強みを持つ金無垢ロレックスなら、手放す際に価格が上昇している可能性があります。

たとえ、ロレックスの価値がゼロになったとしても、金無垢は貴金属としての価値は残るという点で、安全性が高い資産ともいえます。

 

ロレックス金無垢の魅力④:劣化しづらい安定性

古代の遺跡から金製の装飾品が当時の輝きのまま発掘されるのは、金には劣化しにくい特徴があるからです。空気中の酸素や水と結びつきにくく、酸やアルカリにも強い性質を持っており、錆びや腐食に強いのです。

劣化しづらい金をふんだんに用いた金無垢ロレックスは、長年の使用にも耐えられ、輝きが失われることもまずありません。

あわせて、酸化しにくい金の性質は、金属アレルギーを起こしにくいという特徴に通じます。お肌が敏感な方もロレックスの金無垢モデルなら、安心して身につけられるでしょう。

 

ロレックスのゴールドの種類

 

ロレックスが金無垢モデルに用いるゴールドには、「イエローゴールド」「ピンクゴールド」「ホワイトゴールド」の3種類があります。

すべてに共通する特徴は、独自開発した調合でほかの金属を加えているところで、硬度の高さや変色・変質のしづらさを実現しています。

 

 ①「イエローゴールド」

イエローゴールドは、金色と聞いて多くの方がイメージするカラーです。

純金の輝きや色目をなるべく損なわずに硬度を上げるよう開発されており、長い歴史を持っています。

 

魅力は金特有の輝きと存在感で、広くアジア圏で絶大な人気を誇りますが、一方でわかりやすすぎるという声があるのも事実。

ロレックスの金無垢といえば古くからイエローゴールドが使われ、富裕層のシンボルだったこともあり、バブルや成金といったネガティブなイメージを持つ方もいるようです。

 

ネガティブなイメージを避けるには、ブルーのダイヤルを選ぶなど、色合いに注意するとよいでしょう。

 

②「ピンクゴールド」

ピンクゴールドを使用したロレックスが登場したのは、2005年のことでした。

変化の乏しさで批判されがちなロレックスのコレクションですが、大胆な変化として受け止められ、ファンを広げる結果になりました。

 

エバーローズゴールドと名付けられたピンクゴールドは、純金に銀や銅、プラチナを配合して実現しています。硬度や耐久性も申し分なく、人気はほかのゴールドに引けを取りません。

 

イエローゴールドにはない上品さや、ホワイトゴールドにはない存在感が魅力の一方で、コーディネートの難しさが少しの難点です。

 

③ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは、純金に銀やパラジウムを合わせて作られます。

ピンクゴールドと同様、イエローゴールドより一段高い定価設定なのは、製造に高額な金属を用いるからでしょう。

 

ホワイトゴールドの魅力は、抑えられた主張です。一見しただけではステンレスモデルと変わらない外観は、身につける方だけが知っているという秘められた楽しみになります。

 

一方でロレックスは、ホワイトゴールドのモデルに、希少なベゼルやダイヤルを用意しており、時計好きへ強力にアピールします。

 

金無垢モデルのコレクション

ここからは、ロレックスの金無垢モデルのコレクションを解説していきます。

概要と金無垢モデルの最高値と最安値を紹介しているため、おおよその相場観がつかめるでしょう。

 

※掲載している価格は、2025年5月現在のものです。

 

コスモグラフ デイトナ

デイトナの金無垢で最も安価な126518LNは、イエローゴールドのケースでベゼルがセラミック、ブレスレットはオイスターフレックス(ラバー製)というものです。

 

最も高価な126595TBRは、ケースとベゼル、ブレスレットのすべてがピンクゴールドです。さらにベゼルとラグ、インデックスにダイヤモンドがあしらわれているほか、特殊なカラーリングのダイヤルが用いられています。

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 126518LN 5,491,200円
最高値 ピンクゴールド 126595TBR 20,750,400円

 

 

デイトジャスト/レディデイトジャスト

ケースサイズが36mmや41mmのデイトジャストに金無垢モデルはありません。

ラインナップされているのは31mmのモデルと28mmのレディデイトジャストです。

 

デイトジャスト・31

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 278278 5,071,000円
最高値 ピンクゴールド/ホワイトゴールド 278285RBR 7,808,900円

 

 

レディデイトジャスト

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 279178 4,386,800円
最高値 ピンクゴールド/ホワイトゴールド 279459RBR 23,986,600円

 

 

いずれのモデルもラインナップの価格帯が幅広く、最安・最高の価格差が大きくなっていますが、特に気になるのは2,400万円近い価格の高さかもしれません。

 

279459RBRはベゼルやダイヤル、ケースはもちろんブレスレットにまでダイヤが散りばめられてたゴージャスすぎるモデルです。

ドレスウォッチとしても十分通用するもので、次で紹介するデイデイト・128345RBRも顔負けのデザインに仕上がっています。

 

デイデイト

ロレックスの金無垢の代名詞・デイデイトには36mmと40mm、2種類のケースが用意されており、それぞれの最安・最高値は次の通りです。

 

デイデイト・36mm

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 128238 5,911,400円
最高値 ピンクゴールド/ホワイトゴールド 128345RBR 21,638,100円

 

 

デイデイト・40mm

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 228238 6,486,700円
最高値 ピンクゴールド/ホワイトゴールド 228398TBR 17,857,400円

 

 

デイデイトの最高値のモデルが36mmにラインナップされているのは、ブレスレットにまでダイヤをあしらっており、女性の着用を意識しているからでしょう。

 

金無垢の40mmでの最高値はダイヤモンドのベゼルとダイヤルを持つモデルですが、シリーズ全体ではプラチナケース・228396TBRが最高値で、2,0000万円超となっています。

 

ディープシー

驚異の1,220mという防水性能を持つシードゥエラーより、さらに高い3,900m防水性能を持つディープシー・116660が登場したのは2008年のことでした。

 

後継の136660に金無垢モデルが登場したのは2024年のこと。

ステンレスよりも柔らかいであろう18金を用いているのに、同様に3,900m防水を備えているのは、ロレックスの技術力あってのことでしょう。

 

ブルーのベゼルとダイヤルが、136668LBのイエローゴールドとよくマッチしています。

 

ゴールドの種類 型番 税込価格
イエローゴールド 136668LB 8,772,500円

 

 

GMTマスターII

GMTマスターⅡの金無垢はバラエティに富んでおり、ゴールドの種類だけでなくディテールの違いも楽しめます。

ブレスレットやベゼルのカラーとあわせて、左利きの方向けのモデルもそろっているのです。

 

珍しいところでは、最高値の126715CHNRやイエローゴールドの126718GRNRが装着してるタイガーアイアンのダイヤルでしょうか。3種類の異なる鉱物が融合した天然の岩石をスライスしたもので、ふたつとして同じものはありません。

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 126718GRNR 6,549,400円
最高値 ピンクゴールド 126715CHNR 7,467,900円

 

 

スカイドゥエラー

スカイドゥエラーの金無垢モデルの価格帯は、ブレスレットの素材で大きくふたつに分けられます。

 

安価なのはラバー製のブレスレットで、イエローゴールドの336238が最安値。

高価なのはゴールドのブレスレットを装着したモデルで、ピンクゴールドとホワイトゴールドのジュビリーブレスレットが最高値です。

 

同一素材でオイスターブレスレットのものは、ジュビリーよりも17万円ほど安価に設定されています。

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 336238 6,922,300円
最高値 ピンクゴールド/ホワイトゴールド 336935 8,741,700円

 

 

サブマリーナー

サブマリーナの金無垢モデルの歴史は、1965年に登場した1680/8から始まり、現行のモデルは合計3つ用意されています。

 

最安値の126618LBと126618LNの違いはベゼルとダイヤルのカラーリングで、前者はロイヤルブルーという1680/8を彷彿とさせるもの。後者はクールなブラックです。

 

最高値の126619LBのベゼルとダイヤルは、ブルーとブラックのコンビネーションとなっています。

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 126618LB、126618LN 6,564,800円
最高値 ホワイトゴールド 126619LB 7,062,000円

 

 

ヨットマスター

ヨットマスターの金無垢モデルの特徴は、37mm、40mm、42mmという3つのケースサイズがあることと、すべてにラバー製のブレスレットが装着されていることです。

 

最高値と最安値の差は、ダイヤルのデザインによく表れています。

最安値のブラックに対して最高値はパヴェダイヤ、小さなダイヤモンドがびっしり敷き詰められているのです。

 

小さなケースサイズのヨットマスターを着用するであろう、富裕層の女性をイメージしてのことでしょう。ちなみに37mm・パヴェダイヤのダイヤルの定価は、6,673,700円です。

 

  ゴールドの種類 ケースサイズ 型番 税込価格
最安値 ピンクゴールド 37mm 268655  4,184,400円
最高値 ピンクゴールド 40mm 126655 7,497,600円

 

 

 1908

チェリーニにかわるドレスウォッチ・1908のケースはすべて貴金属製で、金無垢はイエローとホワイトゴールドのモデルがラインナップされています。

 

最安値と最高値の違いは、レザーとイエローゴールドというブレスレットの素材の差で、それぞれブラックとホワイトのダイヤルが用意されています。

 

  ゴールドの種類 型番 税込価格
最安値 イエローゴールド 52508 3,718,000円
最高値 イエローゴールド 52508 5,273,400円

 

 

1908専用に開発されたゴールドのセッティモブレスレットは、細かなパーツで構成されており、つけ心地はいかにも快適そうです。

 

ランドドゥエラー

ランドドゥエラーには36mmと40mmの2種類ケースサイズがあり、いずれもピンクゴールドの金無垢モデルが存在します。

 

  ケースサイズ 型番 税込価格
最安値 36mm 127235 6,362,400円
  36mm 127285TBR 13,346,300円
  40mm 127335 6,968,500円
最高値 40mm 127385TBR 15,602,400円

 

 

127235と127285TBR、127335と127385TBRの違いは、ダイヤモンド使用の有無です。

 

ダイヤモンドが使用されているモデルには、ベゼルとダイヤルのインデックスにふんだんにあしらわれています。

 

まとめ

ロレックスの金無垢モデルは、高級感と資産価値の両方を備えた腕時計です。

ケースやブレスレットが金製のロレックスは、持つ方に大きな満足感を与え、見る方にも強力にアピールします。

中古ロレックスの人気の高さと金相場の上昇で、値上がりが期待できるのも大きな魅力ですが、やはり定価はおいそれとは購入できないものとなっています。

とはいえ、ロレックスの金無垢モデルを求める方が絶えないのは、価格を上回る魅力を持っているからでしょう。

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