3.6.2026
2026年度|時計のお問い合わせランキング
Komehyo
今回は当社KOMEHYOにて集計をした「時計の問い合わせランキング」の2026年版を発表します。
2026年は非常に面白い動きもありましたので、こちらについて、私の考察も交えてご紹介していきます。
また、集計期間は2025年4月〜2026年3月となっています。
ぜひ、最後までご覧ください。
2026年|時計ランキング(1位〜20位)
では早速ランキングのご紹介です。今回はご要望にお応えし、激戦の20位までを一挙に公開いたします!
| 順位 | ブランド名 | 前年順位 | 変動 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ロレックス (Rolex) | 1位 | → 維持 |
| 2位 | カルティエ (Cartier) | 2位 | → 維持 |
| 3位 | オメガ (Omega) | 3位 | → 維持 |
| 4位 | パテック フィリップ (Patek Philippe) | 4位 | → 維持 |
| 5位 | オーデマ ピゲ (Audemars Piguet / AP) | 5位 | → 維持 |
| 6位 | セイコー (Seiko) | 6位 | → 維持 |
| 7位 | チューダー (Tudor) | 10位 | ↑ アップ |
| 8位 | ウブロ (Hublot) | 8位 | → 維持 |
| 9位 | シャネル (Chanel) | 7位 | ↓ ダウン |
| 9位 | パネライ (OFFICINE PANERAI) | 11位 | ↑ アップ |
| 11位 | タグ・ホイヤー (Tag Heuer) | 16位 | ↑ アップ |
| 12位 | A.ランゲ&ゾーネ (A. Lange & Söhne) | 20位 | ↑ アップ |
| 12位 | フランク ミュラー (Franck Muller) | 17位 | ↑ アップ |
| 12位 | エルメス (Hermès) | 圏外 | ↑ 初登場 |
| 15位 | ブルガリ (Bvlgari) | 13位 | ↓ ダウン |
| 15位 | カシオ (Casio) | 圏外 | ↑ 初登場 |
| 15位 | ヴァシュロン・コンスタンタン (Vacheron Constantin) | 8位 | ↓ ダウン |
| 18位 | IWC (International Watch Company) | 14位 | ↓ ダウン |
| 18位 | ブライトリング (Breitling) | 14位 | ↓ ダウン |
| 18位 | ピアジェ (Piaget) | – | ↑ アップ |
1位〜6位までは昨年と同じ順位で変動がありませんでした。
しかし、それ以外の順位では大きく変動しており、私の考察では、大きく分けて以下の4つのポイントが浮き彫りになりました。
- ロレックスやカルティエの圧倒的な人気
- チューダーやタグ・ホイヤー、パネライの追い上げ
- A.ランゲ&ゾーネやフランク ミュラーに見る「金」時計の人気
- エルメスやカシオ、ピアジェなどの新たなランクイン
今回はこの注目ポイントについて詳しく解説をしていきます。
上位6位までの時計について
ロレックスやカルティエに焦点を当てる前に、まずは上位6位までの全体像について解説をさせていただきます。
少し振り返ると、2024年度の結果は「1位:ロレックス」「2位:パテック フィリップ」「3位:オーデマ ピゲ」という結果でしたが、2025年度にその勢力図は大きく変化しました。
長く不動だった2位・3位が入れ替わり、2位にカルティエ、3位にオメガが浮上。そしてセイコーも順位を伸ばしてきました。その結果、2025年度は上記通りのTOP6となり、2026年度もこれと全く同じ結果となりました。
なぜこのような結果になったかというと、昨年と同じ理由にもなりますが、2026年度も話題作自体はいくつかあったものの、「市場の勢力図を塗り替えるほどのヒット作には恵まれなかった」というのが、TOP6に変動がなかった大きな理由ではないかと考えています。
圧倒的な1位と2位
この上位6位の結果ですが、中身を見ていくと非常に興味深いデータとなっています。
今回も問い合わせ件数で集計を行っていますが、まず1位のロレックスは他のブランドを圧倒的に引き離しており、「問い合わせ数の半分以上をロレックスが占めている」という驚くべき内訳になっています。
では、「2位のカルティエはどうなのか」というと、こちらもロレックス以外の問い合わせ数の中で非常に大きな割合を占めているという状況です。
ちなみに3位〜6位はかなり僅差で拮抗しており、どのブランドが3位になってもおかしくない状況でした。そのため、今後の3位〜6位間の順位変動には非常に注目が集まっています。
圧倒的1位のロレックス
今回も圧倒的1位を獲得したロレックスですが、特に人気が高いモデルは、皆さんが今想像されている通り、「サブマリーナー」と「デイトナ」という2つのスポーツモデル(プロフェッショナルモデル)です。
この2つのモデルは従来から根強い人気があり、今回の結果も想定通りでしたが、実は他にも面白いモデルが問い合わせ数を大きく稼いでいました。それは、『デイトジャスト』と『オイスター パーペチュアル』という2つのコレクションです。
特にデイトジャストについては「Ref.126334」と「Ref.126300」という型番が人気でした。これらは金色が入らないオールシルバーのカラーリングで、ホワイトゴールド×ステンレスのコンビや、オールステンレスという仕様です。過度な華やかさを抑えた、シンプルな時計が選ばれているような印象を受けます。
また、オイスター パーペチュアルではボーイズサイズ(ユニセックスサイズ)がランクインしていました。スポーツモデル一強ではなく、ドレッシーなモデルや小ぶりなサイズが人気を獲得しているのは非常に面白い傾向ですね。
2位を死守したカルティエ
今回も2位の座を堅守したカルティエについても、問い合わせの内訳を見ていこうと思います。
カルティエといえば『サントス』と『タンク』という2つの人気シリーズが圧倒的に強い印象ですが、今回は特に『サントス』が多くの得票を集めていました。
さらに今回の特徴として、『サントス』や『タンク』に限らず、ブランド全体で「金色」の時計が得票数を集めていた点が挙げられます。
カルティエは、時計としての強いアイコンモデルを持ちながらも、高級宝飾ブランドとしての強みである「金の宝飾寄りの時計」でも高い支持を得ています。こうした全方位的な強みがあるからこそ、3位以下を大きく引き離して単独2位の得票数を獲得できたのだろうと考えられます。
3位〜6位の考察
先ほども少し触れましたが、3位〜6位は得票数が非常に近く、大差がないデッドヒートを繰り広げました。
3位:オメガ
オメガといえば『スピードマスター』と『シーマスター』の2大巨頭が代表的なモデルとして問い合わせ数を引っ張っていますが、特定のモデルに限らず、どのコレクションでも全方位的に強いというのがオメガの安定した特徴でした。
4位:パテック フィリップ
かつてはラグジュアリースポーツ(ラグスポ)ブームの中で『ノーチラス』が驚異的な強さを見せていましたが、現在はその熱狂も落ち着き、ブランド全体が「資産性が高いブランド」として改めてフラットに認知されています。
5位:オーデマ ピゲ
こちらはやはり『ロイヤル オーク』が一番の強みになります。一時期ほどの爆発的な勢いは落ち着いた印象ですが、定番としての人気が非常に根強いことは間違いありません。
6位:セイコー(グランドセイコー)
セイコーは、主に『グランドセイコー(GS)』のモデルや『プロスペックス』に人気が集まっていました。特にグランドセイコーは現在、世界中で非常に人気が高まっています。完成度の高いムーブメントや美しい文字盤など、国産時計が海外ブランドと対等に渡り合っている状況は非常に見応えがあります。
順位を上げた注目の時計
今回のランキングで大きく順位を戻した、あるいは駆け上がった注目ブランドとして、「チューダー」「タグ・ホイヤー」「パネライ」が挙げられます。
チューダー(Tudor)|ブラックベイ
10位から7位へと大きく順位を上げたチューダー。問い合わせ数に大きく貢献したモデルとして、筆頭に挙げられるのが『ブラックベイ』です。理由を考察すると、「種類(バリエーション)をどんどん拡充している」という点が非常に大きいのではないでしょうか。
ブラックベイは、小ぶりなユニセックスサイズを拡充しただけでなく、カラーバリエーションなども豊富に展開し、あらゆるユーザーのニーズに対応しています。また、最近は「マスター クロノメーター」を取得したモデルを投入するなど、物理的なスペック面でもライバルに引けを取らない打ち出し方をしており、マーケティングの巧さが光ります。
タグ・ホイヤー(Tag Heuer)|カレラ
16位から11位へとジャンプアップしたタグ・ホイヤーの立役者は、やはり『カレラ』でした。
タグ・ホイヤーは最近、カレラのデザインをガラッと変更し、プロモーションをかなり強めています。ブランドの絶対的なアイコンモデルに仕立て上げようというメーカーの戦略が、市場の問い合わせ数にもしっかりと反映されており、ブランドの再構築が成功している素晴らしい例だと言えます。
「金」時計人気の秘密
3つ目の大きなポイントとして、「金の時計」の人気が非常に高まっているという点が挙げられます。
今回のランキングを見ると、ゴールドウォッチに強みを持つブランドが軒並み大躍進しています。
例えば、前年20位だった「A.ランゲ&ゾーネ」が12位へ、17位だった「フランク ミュラー」も12位へと同率で急浮上。フランク ミュラーの内訳を見てみると、やはり『ロングアイランド』のゴールドモデルの人気が高くなっています。さらに18位にはゴールドモデルを主体とする「ピアジェ」も名を連ねており、金の時計の人気向上は間違いないトレンドだと考えられます。
「金」素材|色の人気が向上
現在、金相場の高騰がニュースを賑わせていますが、このタイミングとシンクロするように、金の時計の人気が高い状態が続いています。これは「金という素材に対するイメージの良さ」と、「本物の金製品を所有したいというニーズの高まり」が背景にあると考えられます。
しかし、ユーザーは単に「金」という地金(素材)の価値だけで時計を選んでいるわけではなく、デザインやブランド価値が評価された上で選ばれています。その証拠として、全体が金無垢のモデルだけでなく、ステンレスとの「コンビネーション(一部に金があしらわれたモデル)」も同様に人気が高くなっています。
ファッションの変化
金の時計がこれほど支持されている背景には、もう1つ大きな要因があります。それが「ファッションに対するユーザーの感性の変化」です。
現代のファッションは、コーディネートの差し色やスパイスとして「金色」を上手く着こなす風潮が生まれています。このようなトレンドが、ゴールドウォッチの人気を強力に後押ししているのではないでしょうか。
クラフトマンシップ
4つ目のポイントとしては、「クラフトマンシップ(職人技や手作り感)のある時計」が支持されている点についてご紹介します。
時計市場ではリセールバリューをはじめとする「資産性の高さ」に注目が集まる一方で、「本当に自分が気に入った、こだわりが詰まった1本が欲しい!」という純粋な時計ファンの声も確実に増えています。
今回2位と高評価だったカルティエも、過去の名作を現代の技術と職人技で限定復刻する『プリヴェ(Cartier Privé)』という特別なコレクションを展開しています。また、6位のグランドセイコーも職人の手作業による美しい「ザラツ研磨」や独創的なムーブメントなど、まさにクラフトマンシップを五感で感じることができる時計の筆頭です。これらの「作り手のこだわりやストーリーが見える時計」は、今回のランキングでも確実に支持を伸ばしています。
番外編|ファッションにも繋がる時計人気
最近ではファッション業界全体で、「クワイエット・ラグジュアリー(控えめな高級感)」というジャンルが大きなトレンドとなっています。
「控えめなサイズ感」や「過度な主張のないデザイン」でありながら、上質な素材を使い、自分だけが感じられる密かなこだわりを楽しむというスタイルです。
この傾向は時計選びにも如実に現れています。カルティエの『タンク』や、ユニセックスサイズ(ミディアムサイズなど)の『サントス』への問い合わせが増えているのもその一環です。
逆に、これまで人気の高かった「男性的で大きいサイズ(タフ&マッシブな時計)」は、現在は少しダウントレンドになってきている傾向があります。例えば、大きめのサイズ感が魅力の「ブライトリング」や、ある程度サイズ感のある『パイロット・ウォッチ』が代表格の「IWC」は、今回そろって14位から18位へと順位を下げる結果となりました。
そんな中、かつて「デカ厚ブーム」を巻き起こした主役である「パネライ」が、今回は11位から9位へと順位を上げてきました。
現在のパネライは、ケースの薄型化や「サイズダウン(薄型・小型化)」を意欲的に進めており、このブランド改革がクワイエット・ラグジュアリーの時代に見事にマッチしたと言えます。
最後に
今回は「人気ランキング2026」のトップ20を発表し、詳細なデータ分析を交えながら、今の高級時計市場のトレンドを解説いたしました。
今回一気に入ランクを果たした「エルメス(12位)」や「カシオ(15位)」の動向も含め、今の市場は非常に多様で面白い変化を迎えています。
当社KOMEHYOでは、現行の最新モデルから、生産終了となった過去の貴重な名作まで、幅広いコレクションを豊富に取り揃えております。
最大3点までお近くの店舗にお取り寄せして実物をご覧いただける無料サービスもございますので、ぜひお気軽にご利用ください。
また、こちらのブログの内容は、動画(YouTubeチャンネル)でも詳しくご紹介しております。実際の時計の質感やデザインを映像でご覧になりたい方は、ぜひそちらの動画も合わせてご確認ください。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。
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