【コラム】ルイヴィトン新作バッグ 「キーベル・XL」「Sロックバッグ・XL」の印象
ルイヴィトンからとてもユニークなデザインのバッグが発売されました。
リユースを多く扱う鑑定士の視点から、ファーストインプレッションをまとめてみました。
■キーベル・XL
1つ目は”キーベル・XL”という名前のバッグです。
鍵付きバッグの付属品であるクロシェットをモチーフにしています。
※画像はモチーフとなったクロシェット
クロシェットをそのまま大きくしてショルダーバッグにし、中央に大きくLV金具を取り付けたアイコニックなアイテムです。
形状はもちろんですが、素材もすべてヌメ革で作られていることがとてもユニークで印象的なバッグだと思っています。
ヌメ革は染料を使用していないレザーのためエイジングが起こりやすく、使うたびに色が深くなりツヤが出てきます。
しかし、水分によって染みができやすいので、雨の日などの使用には気をつけたい素材です。
デイリーユースでありのままのエイジングを楽しんだり、使うシーンや丁寧な手入れにこだわることで自分だけの理想的なバッグに育て上げたり……。
普通のレディースバッグとは一味違う楽しみ方ができるのではないでしょうか。
■Sロックバッグ・XL
2つ目は”Sロックバッグ・XL”です。
こちらはSロック式金具から着想を得てデザインされたバッグです。
※画像はモチーフとなったSロック式金具
上記金具の丸いパーツはそのままに、プレートの部分はスムースレザーで表現されています。
ハンドバッグとショルダーバッグの2WAYで着用可能で、黒と赤の2色が販売されています。
ルイヴィトンのバッグの中でもハードな印象で、かっこいい大人な女性の雰囲気を演出してくれるバッグではないでしょうか。
さまざまなデザイナーとコラボレーションしたり、毎年新しいラインを生み出したりと、顧客を飽きさせないルイヴィトンですが、今回のデザインは今までとはまた違う方向への開拓のように感じられます。
今後もルイヴィトンが発表するバッグに注目していきたいと思います。