エルメスの魅力とは?!ブランドの魅力を最大限に表現するデザイナーのご紹介
エルメスなどのメゾンブランドを語るうえで欠かせないファクター “デザイナー”。
彼らの役割はさまざまな色彩や素材、アイデアを用いて、ブランドや顧客たちが求めるデザインを具現化することともいえます。
エルメスの長い歴史の中でも数多くのデザイナーが携わってきました。
デザイナーが変わるたびに、エルメスの新たな魅力が表現されてきました。
今回は一部ではありますが、3人のエルメスデザイナーと、彼らが手掛けたアイテムを紹介していきます。
1人目 ヴェロニク・ニシャニアン (Veronique Nichanian)
1988年にエルメスのメンズ部門で、ディレクター兼デザイナーに就任。
2019年の現在もメンズウェアのデザインを手掛けています。流行に左右されず、常にエルメスが求める紳士像を表現しています。
その一貫した考え・表現力が、彼女が20年以上もの長い間デザインを手掛け続けている理由の一つといえます。
〇ボリード ベースボール
2018年の春夏に発売されたアイテム。
もともとは馬具を入れる鞄として生み出されたボリード。しかし現在では、ボリード31㎝等のように、女性用のハンドバッグとして愛されています。
そのボリードを、2018年のコンセプト”PLAYFUL”に合った、遊び心あふれたアイテムに仕上げています。
また、そのデザインはベースボールをモチーフとし、エルメスが追及するスポーツと伝統を愛する紳士像を体現したデザインともいえると思います
2人目 マルタン・マルジェラ (Martin Margiela)
エルメスにおいて、彼がデザインを手がけた時期は”マルジェラ期”とも呼ばれています。
その特徴は、繊細でありながらも着る人の動きに適応できるように設計されている点。
まさに”流れるように美しい”を追及したデザインとなっています。
〇イニシャル バッグ
マルジェラがエルメスにおいて、デザインを手がけたバッグは種類が非常に少なく、この”イニシャル”が唯一と言われています。
発売は20年程度前になり、さらに生産量が少ない為希少性が高いアイテムといえます。
3人目 ジャン・ポール・ゴルチエ (Jean-Paul GAULTIER)
2004~2010年にエルメスのウィメンズウェアのデザインを手掛けています。
1976年に自身のブランド「ジャン・ポール・ゴルチエ」を立ち上げ、その後、エルメスのデザイナーを手掛けています。
彼が手掛けた2005年以降から、定番のバーキンにデニムなどの異素材を使用したり、横長のワイドフォルムを採用するなど、伝統を重んじながらも、より幅広いシーンで使用できる為の革新的なアイデアを表現しています。
〇ショルダー バーキン
15年程度前に発売されたショルダー バーキン。
定番のバーキンとの構造の違いは、以下の3点です。
①まるでジーンズにベルトを通すようにつくられた前面の金具
※定番のバーキンは通さずに、掛けるようにつくられています
②カジュアルにも使いやすく、肩にも通せる持ち手の長さ
③横幅40㎝の大きさながらも、高さを抑え女性でも使用できるサイズ感
まとめ
今回は、エルメスに携わったデザイナーについて紹介してきました。
彼らは、良質な素材や静逸なデザインだけを用いて伝統を引き継ぐだけでなく、
ときには大胆な手法によって、そのブランドが持つ魅力を最大限に表現しています。
歴史が長いブランドほど「“いつ”製造された」ではなく「“どういったデザイナー”が手掛けた」かといった視点で見てみると、今まで感じることができなかった新たな魅力に触れることができるのではないでしょうか。