【素材別】ブーツのお手入れ方法。必要なアイテムや正しい保管方法も紹介
この時期活躍するブーツは、本革・ムートン・スエードなどの素材に合わせたお手入れが重要。履いた後はブラッシングを忘れずにすると、美しいブーツを長く履けるでしょう。1つのアイテムを長く使うことは、地球環境を守るサステナブルな行動にもつながります。ここでは、素材別ブーツのお手入れ方法、必要アイテムや保管方法を紹介します。
目次
ブーツのお手入れが重要な理由
ブーツのお手入れが重要な理由として、適切なお手入れをするとブーツが長持ちする、買った時よりも履きやすくなるなどの点が挙げられます。まずはお手入れが大切な理由を確認しましょう。
正しくお手入れするとブーツが長持ちする
ブーツを汚れたまま放置しておくと、傷みの原因となります。特に革のブーツは傷や汚れが目立ちやすく、型崩れするとだらしなく見えてしまうことも。
素材に合った適切なお手入れを心がけると、美しい状態のブーツを長く履けます。1つのファッションアイテムを長く使うことは、廃棄物を減らし、地球環境を守るサステナブルの取り組みにもつながるでしょう。
ブーツが履きやすくなる
新しいブーツは硬く、足になじむまでは靴擦れが起きることも。革のブーツであれば、オイルを塗るなどのお手入れで、革がやわらかくなって履き心地がアップします。逆に、お手入れをしないと革が乾燥したり、型崩れしたりして、履き心地が悪くなってしまいます。
素材の良さが出て美しくなる
お手入れにより素材の良さを引き出せるのが、本革ブーツの特徴。買ってすぐより、長年お手入れをした革のほうが、ツヤが出て美しく見え、ファッション性も高まります。素材がムートンやスエードのブーツも、ブラッシングで毛足を整えると見た目が整い、より素材本来の良さが楽しめます。
素材別ブーツのお手入れ方法
ブーツの素材によって、お手入れ方法は異なります。使われている素材に合ったブラシを用意すると、傷つずに適切なお手入れができます。汚れた場合の対処法も、素材によって違うのでチェックしておきましょう。
本革ブーツのお手入れ方法
本革ブーツのお手入れは、購入時の手入れ、普段の手入れ、汚れが気になる時の手入れがあります。まずブーツを履き始める前に、防水スプレーを全体にムラなく吹き付けます。スプレーの粒子がブーツを雨から守り、汚れ防止にも効果的です。
普段のお手入れは、馬毛ブラシで細かいところまでブラッシングし、汚れを取り除きます。強くこすると傷の原因になるので、注意が必要です。
ブーツについた汚れは、クリーナーで落とします。やわらかい布に革用クリーナーをふくませ、ブーツに塗り、乾拭きします。汚れが落ちたらオイルを塗って、ツヤを出しましょう。
革靴用のオイルをスポンジに少量つけ、薄く伸ばします。仕上げに、オイルを細部まで染み込ませるためにブラッシングをしてから、防水スプレーをかけて完了です。
ムートンブーツのお手入れ方法
ムートンブーツも、履く前に防水スプレーをかけておきます。普段のお手入れは、馬毛ブラシでブラッシングして汚れを落とします。ムートンブーツはふわふわした毛並みが特徴なので、風合いを損なわないよう、毛並みにそってブラシをかけるのがポイント。
ムートンブーツが汚れた場合、洗濯表示で洗濯可能の洗濯表示があれば、自宅での手洗いが可能です。水と洗剤を入れたバケツにムートンブーツを漬け、水の中で上下左右に動かすように洗います。やわらかいブラシで、そっとなでるように洗っても良いですね。水を入れ替えてすすぎ、泡が無くなったら、タオルで水気を拭き取り、陰干しします。
スエードブーツのお手入れ方法
スエードのブーツも他の素材同様、水濡れ・汚れ防止に防水スプレーをかけておきます。スエードは汚れやすいので、スエード専用の防水スプレーがおすすめです。
普段のお手入れでは、スエード専用のブラシで丁寧に毛並みを整えます。スエード用ブラシは、毛並みを整えるだけでなく、汚れ落としやテカリの修復など多様な使い方ができます。
軽い汚れがついてしまったら、スエード専用のスポンジで汚れを落としましょう。履いた後に、さっとスポンジで磨く習慣をつけると、汚れの蓄積を防げます。
ブーツのお手入れに必要なアイテム
ブーツのお手入れに必要なアイテムには、素材に合ったブラッシング用のブラシ、防水・除菌スプレー、革専用クリーナー・オイルなどがあります。ここでは、ブーツのお手入れに必要なアイテムを見ていきましょう。
ブラシ
ブーツのお手入れに、ブラシは必須のアイテムです。ブラシの種類には、馬毛と豚毛があります。本革やムートン素材のブーツには、やわらかさのある馬毛ブラシが適しています。スエードブーツには、スエード専用のブラシが最適。素材に合ったブラシを用意しておきましょう。
防水・除菌スプレー
靴用の防水スプレーは、服用よりも水を防ぐ効果が高いのでおすすめです。粒子が細かいので、外からの水は通さず、内側の湿気は外へ出してくれます。ムートン・スエード素材専用の防水スプレーを使えば、より効果が期待できるでしょう。
また、銀イオンが含む製品など除菌作用のあるスプレーを使うと、臭い対策にもなります。
革専用クリーナー・オイルなど
本革のブーツであれば、汚れを落とすための革専用クリーナー、栄養を与えるオイルが必要です。ブーツだけでなく、革靴すべてに使えるので持っておきたいですね。スエードブーツであれば、クリーナーの代わりに汚れ落とし用のスポンジを買っておくと便利です。
ブーツの保管方法
ブーツを保管する際は、型崩れしないようブーツキーパーを使用する、乾燥剤などを使って除湿しながら保管することがポイント。適切な保管方法を説明します。
ブーツキーパーを使って保管する
型崩れしないよう、ブーツを保管する際は常にブーツキーパーを入れておきます。特にロングブーツは形が崩れやすいので、ブーツの形に合ったブーツキーパーを選んでおきましょう。
ブーツキーパーの種類には、独立して立たせることが可能なものや、空洞があり通気性に優れているもの、炭や木で作られ、除湿・脱臭効果が期待できるものなどがあります。
乾燥剤などで除湿しながら保管する
ブーツを履くと、足が蒸れて中に湿気がこもります。脱いでそのまま保管すると、カビの原因に。すぐには収納せず、しばらく陰干しして湿気を外へ逃がすのがポイントです。
靴箱へ保管する際は、湿気がたまりにくい上段に置くようにします。時々靴箱を開けて風通しを良くしたり、ブーツを取り出して陰干ししたりすると、さらに効果的です。
特に、内側に毛があるムートンブーツは湿気がたまりやすいので、収納する前にしっかり乾燥させておきましょう。
ブーツの臭い対策
ブーツの臭い対策として、消臭スプレーをかける、防臭素材のインソールを入れるなどの方法があります。いつでも清潔なブーツを履けるように効果的な臭い対策を説明します。
消臭スプレーを使う
消臭スプレーをブーツの内側にかけておくと、臭いが抑制できます。スプレーした後は、しばらくそのまま置き、乾かしてから保管します。消臭スプレーには、香り付きのものと香りなしのものがあるので、使いやすいほうを好みで選びましょう。
防臭素材のインソールを入れる
他の効果的な臭い対策として、ブーツのインソールを交換したり、防臭素材のインソールを入れたりする方法もあります。炭素繊維を配合するなど、素材に防臭効果を取り入れたインソールだと、より効果的でしょう。こうした製品は、蒸れないよう通気性も考慮されているため、臭いを元から防げます。
ただし、インソールで靴のサイズ感が変わることがあるので、注意してください。
ブーツをローテーションで履く
ブーツをローテーションして履く方法も、臭い対策に効果があります。ブーツを他の靴とローテーションで履けば、履いた後に靴を乾燥させる期間が持てます。ローテーションの間隔は、1~2日ほど空けるのが理想です。臭いだけでなく、カビも予防できるでしょう。
ブーツの適切なお手入れ・保管方法を知り、長く愛用しよう
ブーツは素材に合わせた手入れを心がければ、美しい状態で長持ちします。1つのアイテムを長く使うことは、ゴミを減らし環境を守る、サステナブルな行動にもつながります。ファッションにおけるサステナブルな取り組みを、ブーツのお手入れから始めるのも良いですね。ブーツの適切なお手入れ・保管方法を知り、長く愛用しましょう。