ミキモトパール おすすめアイテム8選 | 最高級パール、その魅力とは
■INDEX
・はじめに
・ミキモトの歴史
・ミキモトの代名詞「ミキモトパール」
・おすすめアイテム
・最後に
■ はじめに
真珠をジュエリーの素材に使用するブランドは数多くありますが、今回はミキモト(MIKIMOTO)をご紹介します。
ミキモトは上質な真珠と洗練されたデザインが評価されているブランドであり、世界的に高い知名度を誇ります。
しかしながら、その創業が100年以上も前であることや、真珠の養殖に世界で初めて成功したのがミキモトの創業者であることは、あまり知られていないのではないでしょうか。
■ミキモトの歴史
ミキモトの創業者は御木本幸吉(みきもと こうきち)という人物です。
幸吉氏はミキモト創業以前から真珠の研究に打ち込んでおり、「世界中の女性を真珠で飾りたい」という夢を持っていたと言われています。
幸吉氏が世界で初めて真珠の養殖に成功したのは1893年のことです。
それ以前は天然真珠しか存在しなかったため、真珠はとても希少でした。1粒の真珠が高額で取引されており、真珠を楽しむことができたのは極々一部の富裕層だけだったと言われています。
真珠の養殖の成功によって、より多くの人々が真珠を楽しめるようになり、幸吉氏はさらに真珠を広めるため1899年に『ミキモト』を創業します。
また、幸吉氏は真珠の研究を進める一方で、職人をヨーロッパへ派遣しジュエリー本場の技法やデザインを学ばせました。
最高品質の真珠と最先端のデザイン・技法を併せ持ったミキモトは、世界的なハイジュエラーへと成長していきました。
■ミキモトの代名詞「ミキモトパール」
ミキモトと言えば連のパールネックレスを想像する方が多いのではないでしょうか。
ミキモトが使用する真珠は”ミキモトパール”とも呼ばれ、最高品質の真珠として広い世代に愛されています。
世界的に有名な女優であるマリリン・モンローもミキモトのパールネックレスを身に付け、とても大切にしていたと言われています。
ミキモトパールが世界的に評価されている理由は何でしょうか。
私はミキモトの”厳格な品質評価と徹底された連相(れんそう)の美しさ”が評価の理由だと考えています。
連相とは、1つのパールネックレスに使われている真珠すべての並びや、その揃い具合のことを指します。
真珠は基本的に1粒1粒が別々の貝から作られるため、一見同じように見えてもよく見ると色の濃淡や光沢の強弱など、それぞれ個性があります。
この個性を無視してパールネックレスを組んでしまうと、全体の統一感がなくちぐはぐな仕上がりになってしまいます。
ミキモトでは真珠1つ1つを”光沢”、”巻き(真珠層の厚さ)”、”形”、”サイズ”、”色”など多角的な観点から、とても厳密な基準を設けて品質ごとに分類しています。
品質ごとに分けられた真珠は、さらにその中からより品質が近いもの同士で1本のネックレスとして組み上げられます。
連相の美しさを徹底的に追及しながら全体のバランスを調整しつつ何度も組み直され、職人の審美眼と技術に裏打ちされた美しいパールネックレスが出来上がるのです。
現在販売されている連のパールネックレスにはミキモトパールの証明として、『M』の文字のエンブレムパーツが付属しています。
こちらがそのエンブレムパーツです。
パーツが小さくてオシャレなため、デザインとしても楽しめます。
購入時期によってはエンブレムパーツは付いていませんが、ミキモトにて、後からつけてもらうことが可能です(有料)。
■おすすめアイテム
アコヤパール 8.5-9mm ネックレス
アコヤパールが8.5mmから9mmと大ぶりで、18金イエローゴールドのクラスプ(留め具)が使用されています。このクラスプは、高品質なパールネックレスのみに使われます。
125㎝あるため、二重にして使うのも素敵ですね。
クラスプと同じ18金イエローゴールド素材の“サークルM”のエンブレムパーツも付いており、シンプルな中にもデザイン性を楽しめます。
THE BEST OF THE BEST
品質の高さを誇るミキモトパールの中でもさらに最高品質のミキモトパールを厳選し組み上げられたネックレスは、ザベストオブザベストという特別な名前を与えられます。
ダイヤモンドがワンポイントはめ込まれた特別なクラスプが使用され、細部まで気品にあふれた文字通り最高級の逸品です。
ぜひ一度実物をご覧いただければと思います。
2009年 X’mas チャリティ ブローチ
ミキモトはチャリティコンサートを開催したり特定のアイテムの売上の一部を寄付したりするなど、慈善事業を積極的に行っているブランドと言われています。
このブローチは2009年のクリスマスに期間限定で販売されたチャリティブローチで、ラピスラズリでブルーベリーを表現した上品かつキュートなデザインです。
今ではなかなか手に入らないことから人気アイテムとなっています。
このブローチは売上の一部が森林の保全に使われています。
森林は真珠が育つ海の水質を守るはたらきがあり、ここからもミキモトの真珠に対する愛情が伺えますね。
他の年にも素敵なアイテムがたくさんあるため、その一部を少しご紹介いたします。
2006年 X’mas チャリティ ブローチ
2007年 X’mas チャリティ ブローチ
2010年 X’mas チャリティ ブローチ
2013年 X’mas チャリティ ブローチ
カラーストーンブローチ
“ピクウェ”という技法を用いた、幾何学模様がとても素敵なブローチです。
ピクウェとは18世紀頃のフランスで生み出されたとされる、シェルなどの有機素材の表面に金などの模様をはめ込む象嵌(ぞうがん)技法の1つです。
19世紀末頃に技法が途絶えましたが、塩島敏彦(しおじま としひこ)氏が1985年に再現することに成功し再びよみがえった技法だと言われています。
デリケートなシェルを傷つけずに繊細な模様をはめ込むことはまさに職人技であり、ここからもミキモトの技術力が伺えます。
■ 最後に
創業から100年以上の歴史があるミキモト。
その歴史に裏打ちされたデザイン性は、フォーマルシーンもカジュアルシーンも素敵に彩ってくれます。
また、連相の美しさを徹底的に追及し、職人の審美眼と技術に裏打ちされた美しいパールネックレスは身に付ける人に大きな満足感を与えてくれます。
ミキモトに興味を持たれた方は、ぜひオンラインストアもチェックしてみてください。