ブランドの正規品を証明するギャランティカードとは?基礎知識や注意点をご紹介!

ブランド品を購入した際に、「ギャランティカード」と呼ばれる証明書が付いてきた経験はないでしょうか。実は、ギャランティカードの有無によって、アフターサービスの対応や買取価格に影響を与える場合があります。

本記事では、ギャランティカードの基本的な役割や見分け方、保管のコツまで詳しく解説します。中古ブランド品の売却を考えている方にも役立つ情報をまとめていますので、参考にしてください。

そもそも、ギャランティカードとは?

ギャランティカードは、ブランドが公式に発行する正規品の証明書です。多くの場合、商品購入時に同封されており、正規ルートを通じて流通している商品かどうかを判断する目安になります。

ギャランティカードはどのような形?

ギャランティカードの形状や仕様はブランドによって異なります。紙製やプラスチック製が主流ですが、RFIDタグやメタルプレートなどに移行するブランドも増えているようです。

一部ブランドでは、ブラックライトで文字が浮かぶ加工や、透かしロゴといった偽造防止技術が施されている例もあります。

一方で、シャネル(CHANEL)は2021年以降カードを廃止し、ICチップ入りプレートを導入しました。プラダ(PRADA)もカードの代わりに製品内蔵のタグで管理しています。

購入時はカードの形状だけでなく、ブランドの最新仕様に沿っているかどうかも把握しましょう。

表記されている内容は?

ギャランティカードには、正規品と判断する根拠となる情報が記載されています。主な記載内容は以下のとおりです。

 

ギャランティカード 保証書
発行元 ブランド 販売店
発行目的 正規品の証明
所有者の証明(※1)
商品の品質保証
主な記載内容 ・シリアルナンバー
・購入情報 など
・保証内容
・保証期間 など
利用場面 ・真贋判定(※2)時
・買取査定時
・アフターサービス申請時 など
・修理・交換などのアフターサービス申請時

(※1)ギャランティカードのシリアルナンバーは、アフターサービス対応のために顧客情報と紐づけて管理されている場合があります。ただし、誰でも所有者を特定できるわけではありません。
(※2)真贋(しんがん)判定……本物か偽物かを見分けること

上記のように、ブランドが発行するギャランティカードは、製品が「正規品である」と証明する役割を担っています。一方の保証書は販売店が発行し、製品の保証内容を示すものです。

ギャランティカードで個人を特定できる?

ギャランティカードに氏名や購入店舗の情報が記載されている場合でも、売却後にその情報から第三者が購入者本人を特定できる可能性は極めて低いといえます。

多くの買取業者は個人情報保護の観点から、再販前に購入者の氏名欄を塗りつぶすなど、個人が特定できないよう処理します。

ギャランティカードはあくまで商品の正規性を証明するためのものであり、記載されている個人情報についてはプライバシーに配慮して取り扱われるのが一般的です。

ギャランティカードを使う場面は?

ギャランティカードは、アフターサービスの利用時やブランド品を売却する時に求められる場合があります。必要な場面に備えて、商品と一緒に保管しておきましょう。

アフターサービスを利用する時

ギャランティカードが求められる代表的な場面が、アフターサービスの利用時です。製品が正規品と判断されれば、ブランドによっては修理やメンテナンスを無償で受けられる場合があります。

例えば、通常使用中の破損や部品の不具合が該当します。上記のような対応にはギャランティカードの提示が必要なケースもあるため、保管しておくとよいでしょう。

なお、シャネルやプラダのようにカード自体が存在しないブランドでは、商品本体だけで対応可能であることが一般的です。並行輸入品であっても正規品であれば、同様のサービスを受けられるブランドも存在します。

ブランド品を売却する時

ブランド品を売却する際、ギャランティカードの有無が査定額に影響を与える可能性があります。ギャランティカードがあると正規品と確認しやすくなり、高額査定につながるケースもあるでしょう。

一方で、ギャランティカードがない場合、査定金額が下がったり買取自体が難しくなったりするケースもございます。
査定におけるギャランティカードの重要度は、ブランドや具体的なモデルによっても変わります。
査定の基準は買取業者によっても異なるため、お店によって評価が変わる可能性もございます。
仮にギャランティカードを紛失してしまったら、それがどのように査定に影響するか確認し、納得した上で売却するかどうかを決めることをおすすめします。

ギャランティカードがある場合とない場合がある?

ギャランティカードの有無は、ブランドや購入ルートによって異なります。あとになって困らないよう、購入時にカードの有無を把握しておきましょう。

発行されるのは正規店で購入した場合のみ

ギャランティカードは、正規ルートで購入された商品にのみ付属する証明書です。

正規ルートとは、ブランド直営の店舗や、ブランドと正式に契約している正規代理店を指します。上記の販売ルートでは、ブランドからカード発行の権限が与えられています。

一方で、並行輸入品は正規ルートを通っておらず、ギャランティカードが付属しないケースが一般的です。

また、並行輸入品のなかにはギャランティカードが付属している場合もありますが、販売店名や購入日が未記入のまま渡されるケースも多く見られます。このようなカードは正規の証明として認められないこともあるため、注意が必要です。

ギャランティカードを発行しないブランドがある

ギャランティカードを発行していないブランドもいくつか存在します。カードの有無はブランド方針により異なるため、購入前に情報を把握しておくのが大切です。

以下は、ギャランティカードが発行していない代表的なブランドです。

  • ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
  • エルメス(HERMÈS)
  • グッチ(GUCCI)
  • コーチ(COACH)
  • ティファニー(TIFFANY & CO.) など

例えば、エルメスの製品には個別の刻印があり、製造年を判別できる仕組みが採用されています。もし、ギャランティカードを発行していないブランドの商品にカードが付属していれば、正規の流通経路を経ていない可能性も考えられます。

ギャランティカードに関する注意点

ギャランティカードは、ブランド品が正規品であると証明する大切なものです。紛失や悪用のリスクもあるため、ここでは取り扱いや保管に関する注意点を詳しく解説します。

紛失した際の再発行が困難

原則として、ギャランティカードは、紛失すると再発行できません。カードは1つの商品に対して1枚のみ発行されるもので、購入日や店舗を証明する役割があるためです。

カードを失くすと、商品本体だけでは正規ルートでの購入かどうか確認できず、正規品とみなされない可能性があります。

ロレックスやオメガなど高級時計ブランドでも、偽造対策の一環としてカードの再発行を一切認めていません。そのため、紛失した場合は保証が受けられなかったり、査定価格が下がったりするリスクがあります。

ギャランティカードは、慎重に保管するよう心がけてください。

ギャランティカードが悪用されるケースがある

ギャランティカードは、偽造品への利用や不正な転売を目的として悪用される危険性があります。

近年、カード単体がフリマアプリやオークションサイトで取引される事例も見受けられます。不正に入手したギャランティカードを偽物のブランド品に添え、「正規品」と偽装して販売する悪質な業者も存在するため注意が必要です。
さらに、ギャランティカード自体にも精巧な偽造品が確認されており、カードの有無や見た目だけで真贋を判断することは非常に危険です。

たとえオンライン上の画像で本物のように見えたとしても、本当に正規品であるとは限りません。

ギャランティカードの有無のみで安易に正規品かどうかを判断するのは非常に危険です。ブランド品を売買する際は、必ず信頼できる買取店や販売店を選びましょう。

ギャランティカードの保管方法

大切なギャランティカードの保管方法として、3つの方法をおすすめします。それぞれのメリットを解説するので、参考にしてみてください。

外箱や他の付属品と一緒に保管する

時計や財布など、外箱が付属しているブランド品を購入した場合は、ギャランティカードも一緒に保管するのがおすすめです。カードと箱をまとめておけば、紛失を防げるだけでなく、査定額が上がる可能性もあります。

外箱や取扱説明書などが揃っていると、買取時の信頼性が高まりやすくなるためです。売却を視野に入れている方は、付属品とセットで保管しておくとよいでしょう。

専用のケースに入れて管理する

ブランド品を複数所有している方は、ギャランティカードだけを専用のケースにまとめて保管しておくと便利です。カードを一覧で管理できれば、どのアイテムに対応するかがすぐに見分けられます。

同じブランドやシリーズのアイテムを複数持っている場合は、購入日や品番などのメモを添えておくと、さらに管理しやすくなります。

必要なときに迷わず取り出せるようにしておけば、保証対応や買取査定の場面でも安心です。

ギャランティカードは大切な証明書。無くさないように注意しよう!

ギャランティカードは、所有する品が正規品であることを証明するものです。大切に保管すれば、売却時はもちろん、日々の愛用にも一層の安心感と満足感をもたらしてくれるでしょう。

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