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【私たちのサステナブル Vol.8】ヴィーガンモデル&環境系YouTuber Miyuさん

リユースアイテムを活用して賢くオシャレになる方法をご紹介しているKÓMERUでは、サスティナブルなライフスタイルに注目しています。今回は、ヴィーガンモデルや環境系YouTuberとして活躍する現役大学生、Miyuさんにお話を伺いました。

目次

高校生の時に持った環境やヴィーガンへの意識

Miyuさんが環境問題に興味を持ったきっかけを教えてください。

高校生の時にインドネシアにあるオーストラリア式の教育を提供するインターナショナルスクールに通っていたんですが、環境問題に対する意識の高い先生が多く、日本以外の国や文化のなかで生きてきた人達の価値観に触れたんです。そのときに自分の住んでいる世界がすごく狭いものだと感じて。また、同時期にボランティアもやっていたのですが、そのなかで社会の不平等さに愕然とすることもあり、自分が知っている世界はほんの一部であることに気がついたんですよね。それが環境問題に興味関心を持ったきっかけです。

ヴィーガンについて興味を持ち始めたのも高校生の時ですか?

はい、高校2年生の時にヴィーガンの友達ができ、食肉の環境に対する影響の大きさを学びました。自分の食生活によって、知らない間に環境を傷つけたり、遠い世界の人々の生活を脅かしたりしていると気づいたのもこの頃です。

InstagramやYouTubeで伝えたい環境問題を「知るきっかけ」

YouTuberとして環境問題を取り上げようと思ったきっかけを教えてください。

在学している大学の授業で国際協力に関して学んでいて、たとえ将来国際協力関連の仕事についたとしても、個人ができることはすごく限られていると感じました。それから、もっと多くの人に「知るきっかけ」を提供できれば、問題意識を持ってできることから取り組む人が増えるのではないかと思い、そのために自分に影響力をつけたいと考えるようになったんです。

YouTubeにアップしている情報はどこで得ているのですか?

環境問題については、環境活動家の谷口たかひささんをはじめとした最新の情報をアップしてくれる方々と仲良くしているので、みなさんの発信や、海外のメディア、環境団体などから情報を得ています。ヴィーガンレストランについては、環境問題系のYouTuberやインスタグラマーなど横のつながりから情報収集しています。実は、新型コロナウィルスの影響が広がる前は、そういったヴィーガン仲間と食事会などもしていたんですよね。

あとは、レストランやショップからプロモーションでお声がけしてもらったことがきっかけで新しい情報を得られる時もあります。

大切なのは「生き方や考え方を押し付けないこと」

MiyuさんのYouTubeやInstagramを拝見し、「人に考えを押し付けないこと」をとても意識されていると感じました。それはどうしてですか?

私がヴィーガンになりたての頃、周囲にヴィーガンとしての生き方を押し付けがちになってしまう方が多いと感じていました。かくいう私自身も、ヴィーガンをはじめたばかりの時に、ヴィーガンでない人に対して「なぜ肉を食べるの?」と批判的に感じてしまった時があり、家族との関係もぎくしゃくしてしまって…。その経験から、人に何かを押し付けることは何にもつながらないし、やりたくないこと強制されるなど、自分がされたくないことを人にするのは間違っていると感じるようになりました。

真実を知ることは大切ですし、知るきっかけを提供するのは大事なことです。だけど、そこから先の行動を決めるのは本人なので、意見を押し付けるのはただの私のエゴだと思ったんです。今では、私が楽しくヴィーガンやサステナブルな取り組みをしている姿を見せる方が、まわりの人に興味をもってもらえるんじゃないかなと考えています。

動画は『少しずつ、毎日の生活の選択を優しいものに』をコンセプトに投稿されていると伺いました。このコンセプトにした理由を教えてください。

すべてを完璧にするのは無理だと感じるからです。例えば私は、地方の仕事の時など、お腹が減ったけどヴィーガンフードを食べる選択肢がない環境にいる時は、お魚の出汁が入ったそばやうどんはOKにするなど、妥協ラインを決めています。ヴィーガンやサステナブルなライフスタイルを選んでいるのは、もっと優しくてより良い世界にしていきたいから。厳しいスタンスを貫き通すことがゴールではありません。このポイントを誤って伝えてしまうと、自分のことをルールでガチガチに縛ってしまい苦しくなってしまう人が出てきてしまいそうなので、『少しずつ、毎日の生活の選択を優しいものに』というメッセージを伝えているんです。

環境に配慮して「身に着けるもの」を選ぶ

環境汚染に対するファッション業界の影響は多大であるといわれています。少しでも現状を改善するために、「企業」と「生活者」はどう行動すれば良いと考えますか?

企業側に対しては、労働者の搾取をやめてほしいと願っています。ただ、ファストファッション業界が労働者の生活基盤を作っているのも事実なので、すぐに今のかたちをやめることを求めているわけではありません。今後どういったかたちで環境問題に向き合っていくのか計画を公にし、経営の透明化にトライしてほしいと思っています。

生活者側は、モノを大切に使う必要があるのではないでしょうか。例えば、服は今や使い捨てること前提の値段設定になっているお店がたくさんあり、生活者もそれが普通になってしまいました。モノの寿命をあまりに短く捉えすぎていますが、そうではなく、もっと1つのモノを大切にする心がけが重要です。私は5年前に買ったTシャツを今も大事に着ています。愛着が湧き長く着たいと思える、少し高めでも上質なものを選ぶ行動が大切であると考えています。それに、それは結果的に節約にもつながるとも思うんです。

Miyuさんが普段、洋服やジュエリーを選ぶ時のこだわりやポイントを教えてください。

「絶対30回は使う!」と思えるものを購入しています。YouTubeの動画に対するコメントで「選んだ洋服を30回着るか?と自分に質問し、着ると思った服だけを買う」というものがありました。私もそれを参考にして、洋服を選ぶ時は自問自答するようにしています。

サスティナブルとは「愛を持つこと」

今回はMiyuさんにmi lunaのジュエリーを身に着けていただきましたが、mi lunaの「サスティナブルジュエリー」という取り組みを知って、どのよ うに感じましたか?

以前からmi lunaのことは知っていて可愛いと思っていましたし、取り組みの内容についても素敵だと思います。

私も母から古いジュエリーを引き継いだのですが、嬉しい反面、自分のスタイルや今のトレンドに合わず、身につけるためにリメイクが必要だと感じることがありました。今の人の感覚やトレンドに合うようにアップサイクルし、新たな人の手に渡していくのは素晴らしいことだと思います。

最後に、「サスティナブル」という言葉にはさまざまな解釈がありますが、Miyuさんが考える「サスティナブル」を教えてください!

サスティナブルとは愛を持つこと。私たちが住む地球への愛、自分への愛、他の生き物への愛など、いろいろな方向への愛や、普段使うものに対しての愛、将来世代への愛を持つことが大切であると考えています。大量生産・大量廃棄が当たり前になっていますが、いろんなものに愛を持って生活ができるようになれば、もっとバランスが取れるのではないでしょうか。「サスティナブルなことは愛情がないと成り立たない」というのが私の想いです。

Miyu
ヴィーガンモデルや環境系YouTuberとして活躍する現役大学生。『少しずつ、毎日の生活の選択を優しいものに』をコンセプトに、ヴィーガンや環境問題、サスティナブル、エシカルに関する動画投稿を行っている。2019年にYouTubeを開始し現在のチャンネル登録者数は3720名(2020年9月24日現在)。

writer profile
aki
サムネイル: aki
ヴィンテージアイテムが大好きな27歳。海外の古着屋さん巡りで自分だけのアイテムを見つけるのが趣味。好きなブランドはMARNI。憧れブランドはCHANEL。