【連載 vol.33】今持っているアイテムを“永く使う”方法とは!?
「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回はひとつのアイテムを永く長く使い続けるためにできる「メンディング」と「リペア」につい紹介!
目次
今持っているアイテムを大切に使う事=サステナブル
「サステナブルファッション」ときくとつい何か環境に配慮された新しい服のことをいうと思われがちですが、実はそれよりも環境負荷が低い意味でサステナブルなのは、今持っている服を大切に永く使うこと。
例えば1年しか着ない服を2年着るようにするだけで年間の温室効果ガス排出量を24%削減できると言われているんです。
新品のコットンが使われた服を買うよりも、古着を選ぶこともたくさんの電力の削減にもなるという調査結果もあります。
今のような暑い時期、「節電のためにエアコンを使わないでください」なんて言われたら参ってしまいますが、「服を選ぶときは新品ではなくセカンドハンドを選びましょう」であれば、なんだかできそうな気がしますよね!
そんなことを踏まえ、ではどうしたら今ある手持ちの服を永く着続けられるのでしょうか?
もちろん日頃のメンテナンスは大切ですよね。
服にダメージの少ない洗剤で洗うことや、その服の素材にあった取り扱い方法をしっかりと守ること。季節物は保管の仕方などもきっと関わってきますよね。
それでも、やはり少しずつ衰えてきてしまうアイテムもあるかと思います。
また、時には何かに引っ掛けて穴が開いてしまったり、コーヒーやワインでしみを作ってしまったり、、、といった予想外な事が起きたりも。
さらに、好みが変わって飽きてしまうって事もありますよね。
それらを解決してくれる方法が実はあるんです!
Mending (メンディング)とRepair Service (リペア サービス)
それぞれがどのように、今持ってるアイテムを大切に使う事に繋がるのか紹介していきます!
【自分で出来る】Mending (メンディング)
「Mending/メンディング」とは、英語から日本語に直訳すると「修繕」という意味。
ファッションにおける「メンディング」は、例えば穴の開いてしまった靴下やセーター、シミのついてしまったTシャツなどに刺繍をしたり、デザインに少し手を加えてリメイクを施すことと言えます。
ちなみに「Mend It Mine」(メンドイットマイン)というムーブメントをみなさんご存知でしょうか? これはZ世代発のファッションムーブメント。
メンディングによって、一枚の服を永く着続けられるようにしよう!というのがこのムーブメントなんです。
私も実は先日、ダメージジーンズの穴が広がりすぎてしまっていたものが手元にあったので、それを使ってメンディングをしてみました!
(履く時に穴に足が引っかかって穴を広げてしまう人、他にもいませんか?笑)
その時の画像がこちら↓
元々本当に穴が大きくなりすぎていたので、刺繍だけではどうにもならないだろうと思い、家で余っていた布を裏側からあてて、その上から刺し子の要領でブルーの糸を使い縫っていきました。
生まれ変わったように新しい印象に!
よかったらみなさんも #MendItMine のハッシュタグをつけて作品をシェアし、ムーブメントに参加してみてください!
そこに集まるいろんな作品を見るだけでも楽しいかもしれません。
【プロに頼む】Repair Service (リペア サービス)
Mendingに興味はあるけど「自分でやるのは自信がない・・」という方!
そんな方におすすめしたいのは、リペアのサービスを提供しているメーカーさんに直してもらいたい商品を送ることです。
(メーカーさんによって条件などは異なります。)
【リペアサービスで有名なメーカー】
・Patagonia
・Nudie Jeans
・FREITAG
・手染め屋
など
例えばNudie Jeansは、なんと無料で一生リペアを保証してくださっているんです!
リペアキットの提供もあるため自分で直すことも可能ですが、ジーンズのような厚手の生地はなかなか自宅で縫うのはハードルが高いもの。。。
そんなアイテムはプロの方に送ることができれば安心してしっかりとお直しされて戻ってくるのでとても便利ですね!
服を買う時にリペアのサービスがあるのかどうかも今後のファッションの選び方のポイントになってくるかもしれません。
みなさんもまずは、今持っているアイテムを永く使う事にトライしてみてくださいね!