人気ブランドの作るエシカルジュエリー。社会に優しくおしゃれなアイテムに注目
エシカルジュエリーは、原材料の調達や環境に配慮して作られた、人と社会に優しいアイテム。近年サステナブルな意識が高まるにつれ、ジュエリーの製造過程に気を配るブランドが増加中です。ここでは、エシカルジュエリーを取り扱う海外の人気ブランドや、エシカルジュエリーをコーデに取り入れるコツを紹介します。
目次
エシカルジュエリーとは
人にも自然にも優しく作られた宝石をエシカルジュエリーと呼びます。エシカルジュエリーの人気ブランドや扱い方を知る前に、まずは言葉の意味について再確認しておきましょう。
人や環境に優しいジュエリー
エシカルジュエリーとは、その調達・生産過程が倫理的であるジュエリーのこと。関わる生産者から地球環境まで、幅広い対象に優しい宝石のことです。
具体的にはダイヤモンドの原石などを採掘する際に、紛争の資金源となるものは使わず、低賃金や児童労働など、劣悪な労働環境を通して調達していない宝石のことを指します。
また天然の宝石には限りがあるため、人工的に作られた宝石を使用する・リサイクル素材を使うなど、環境への負荷を考慮して作られたものもエシカルジュエリーと言えるでしょう。
注目度アップのエシカルジュエリーとは?環境に優しくおしゃれを楽しもう エシカルジュエリーとは、人や社会、環境に配慮して生産されたネガティブな要素のないジュエリーのことです。採掘から販売まで、ジュエリーに携わる人全てが幸せになれるようにさまざまな試みが詰まっているのが特徴的。本記事では、エシカルジュエリーの特徴や配慮されている点、エシカルジュエリーを販売するブランドも紹介します。
エシカルジュエリーを取り扱う海外の人気ブランド3選
社会全体でサステナブルな意識が高まるにつれ、ジュエリーの調達先や地球環境に配慮するブランドが増加中です。ここではエシカルジュエリーを取り扱う、海外の人気ブランドを3つ紹介します。
ルイ・ヴィトン
ルイ・ヴィトンでは、過去の製品を再利用した素材で作る「ビーマインドフル(Be Mindful)」というコレクションを展開中です。プリントされたシルクを再利用して作られたブレスレット「ブラスレ・V ビーマインドフル」は、カラフルなシルクを使用した個性的なデザインが魅力。
他のアイテムに関しても、人々に安心してファッションを楽しんでもらえるよう、責任を持って製品の素材を調達しています。例としてファインジュエリー・コレクションに使用するゴールドは、2012年からサステナブルな開発基準を守ったものしか使っていません。
また、すべてのダイヤモンドはRJC(責任ある宝飾のための協議会)認証を取得し、キンバリープロセスの認定を受けています。ルイ・ヴィトンが誇る職人技によるジュエリーを、地球にも人にも優しいものとして楽しめるのは嬉しいですね。
ティファニー
ティファニーはダイヤモンド調達の先駆的ブランドとして、責任を持った資源調達に力を入れており、その取り組みはジュエリー業界でもトップクラスです。ダイヤモンドの原石は、すべて信頼できる採掘業者と直接取り引きしたもの。また、0.18カラット以上のすべてのダイヤモンドを個別登録し、原産地情報をユーザーへ提供しています。
原石の採掘だけでなくジュエリーのカットや研磨においても、現地のベトナム人女性を積極的に採用するなどして、地域社会へ貢献しています。宝石を買い求める際にティファニーを選択すれば、エシカルで高品質なジュエリーが手に入るでしょう。
JEM(ジェム)
JEMはフランス初のエシカルジュエリーブランドです。フェアマインド認証のゴールドや人工ダイヤモンドを使用し、サステナブルな製品作りを心がけています。
幾何学的なシェイプが緻密に組み合わされた、美しいデザインが特徴。シンプルながらも個性的で、長く使用しても飽きのこないジュエリーが並びます。
ゴールドを製造する際に危険な水銀を使用しないプロセスや、廃棄物の管理により、労働者の安全を優先したものづくりを推進しています。また環境保護や、生態系の保全にも取り組んでいるブランドです。
エシカルジュエリーを使ったおしゃれなコーデのコツ
人や環境に優しいエシカルジュエリーを入手したら、晴れの日だけでなく日常のシーンでも身につけたいですね。ここではエシカルジュエリーを普段の装いに取り入れる、コーデのコツを紹介します。
【ネックレス】定番デザインでカジュアルコーデを格上げ
産地や原材料にこだわって作られたエシカルジュエリーは、大切に長く使いたいもの。年月が経ってもさまざまな場面で使えるよう、定番アイテムを選んで長く愛用するのがおすすめです。
例えばシンプルなデザインのネックレスなら、シーンを問わず身につけられるでしょう。オンの日はもちろん、白シャツにジーンズといった普段のカジュアルコーデも、ジュエリーの力で格上げできます。さりげないジュエリーのきらめきで品が漂う、大人のコーデが実現しそうですね。
【ブレスレット】個性派アイテムで手元を華やかに
コーデが何か物足りない、シンプルすぎるので何かプラスしたいという悩みは多いでしょう。特に春夏は手首や腕を出すことが多く、アクセサリーがないと寂しく見える場合もあります。
再生素材を使ったアップサイクルのアイテムなど、個性派デザインのブレスレットを選べば手元が華やかに。シンプルなコーデと合わせると良いバランスになります。アップサイクルアイテムは世界に1つしかないデザインになることが多いので、人と被りにくい良さもあります。
地金ミックスでコーデに変化をつけて
1つのアイテムを長く使う上での悩みは、変化がつけにくくコーデが単調になってしまうこと。そんな時に使いたいのが、違う種類の地金を合わせて身につけるテクニックです。
例えばイエローゴールドとホワイトゴールドの、シンプルなリングを重ねてつけるとより洗練された雰囲気になります。イエローゴールドとピンクゴールドをチョイスすれば、肌馴染みの良さは生かしたまま、さりげなくコーデに変化をつけられるでしょう。
エシカルジュエリーの保管方法
ブランドの理念や思想が詰まった、エシカルジュエリーは大切に使いたい存在。正しい保管方法によりアイテムを長持ちさせることは、資源を守るサステナブルな取り組みにもつながります。ここではエシカルジュエリーの保管方法を解説します。
日光を避けて保管する
宝石は種類により温度の変化に弱いもの、日光が当たると変色・退色するものがあります。大切なエシカルジュエリーの美しさを保つためにも、窓のそばなど直射日光が当たる場所や高温になる場所に置くのは避け、ジュエリーボックスに入れて保管するのがおすすめです。
油分が付着したらぬるま湯で洗う
肌や化粧品などから出る油分が付着して、ジュエリーが傷んでしまうこともあります。エシカルジュエリーを身につけた日は、やわらかい布で丁寧に水分や汗を拭き取るお手入れを。
油分が付着した場合は、ぬるま湯で優しく洗って落とします。洗剤は成分が劣化の一因となるので使いません。ジュエリーは繊細なのでブラシの使用も控えます。汚れが落ちたら布で水分を拭き取り、乾燥させた後で保管します。
※お手入れ方法は宝石や金属によっても異なるため、購入時には忘れずに確認をしましょう。
スペースに余裕を持って保管する
小さなジュエリーボックスにアイテムを詰め込むと、お互いがぶつかり合い傷つく原因となります。複数のジュエリーを保管する際は間隔を空け、金具や宝石が接触するのを避けましょう。ネックレスのチェーンは絡まらないよう、平たく伸ばして保管するのがおすすめです。
エシカルジュエリーを取り入れ、環境に優しいおしゃれを楽しもう
生産者と環境に優しいエシカルジュエリーは、見た目だけでなくその思想背景から本物の輝きを放つでしょう。温かい思いが詰まったエシカルジュエリーを入手して、日常のおしゃれに取り入れたいですね。記事で紹介したコーデのコツも参考に、関わる人すべてが幸せになれるおしゃれを楽しんでみませんか。