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コラム

【連載 vol.15】洗濯洗剤にもこだわりを!洋服のお手入れ方法を紹介

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」を軸に、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが解説。今回は、洋服のお手入れ方法にフォーカス。洗剤の選び方やシミが出来た時の応急処置まで紹介します。

洋服のお手入れを極めて、長く大切に着よう!

「長く着られる」を考えた時、選ぶ服のデザインや形だけではなくて、「お手入れ」に着目することがとっても大切です。洗濯方法や保管方法など、お手入れをしっかりすることで、洋服の状態は全く変わってきます!

これに関しては、わたしもまだまだ知識が浅く、性格もおっちょこちょいなところが多いので、よく出先でコーヒーをこぼしてお気に入りのシャツにシミを作ってしまったりも・・・汗
今回は、服にも環境にも優しい自分でできるケア方法を、おすすめの洗濯洗剤なども紹介しながら一緒に学んでいけたらと思います!

洋服にシミがついている様子

洗いすぎは洋服にとって負担に

まず知っておきたいことは、「洗いすぎ」も服にとって負担になることがあるということ!
簡単なお手入れのみで良い場合は自宅で手洗いするなど、クリーニングに出す頻度を減らすことで、実は機械や水、ドライ溶剤などからのダメージリスクを減らすことができます。
しかしながら、自分では対処しきれないような汚れや衣類の場合は、早めにクリーニングに出すことで、汚れの蓄積のリスクが抑えられ、その衣類を長持ちさせることにつながります!

洋服を長持ちさせるために、今日から出来ることとは?

では、普段から大切なアイテムを長持ちさせるために自分できることはなんでしょうか?
今回は2つのポイントに注目したいと思います。

①着用後、収納前にはブラシなどを使い表面についたチリやホコリをはらう

ニットやアウターなど、「織」のある素材は表面に付着したホコリやチリを放置すると、ニット自体がその汚れを絡めとり吸着してしまうと言われています。
また、繊維には「目」(正しい流れの方向)があるため、着用時の摩擦で乱れてしまうその流れをブラッシングで整えてあげることは、そのアイテムを美しい状態に保つための大切なステップです。

シャツとブラシなどのお手入れアイテムが置いてある様子

②汚れた時はすぐに対応

出掛け先でのハプニング、ありますよね。そんな時はできる限り早く対応することで汚れは落ちやすいのはみなさんご存知の通り。よく知られている応急処置は大きく分けて2パターンあります!

■水溶性のシミ(しょうゆ、コーヒー、ジュースなど)の場合

乾いた紙・ハンカチを汚れの裏側に持ってきて、湿らせた紙/ハンカチで擦らず、押さえ、汚れを移しとるイメージで繰り返していきます。落ちにくい時は少量の石けんを馴染ませてもOK!

■油を含んだシミ(ドレッシング、チョコレート、口紅など)の場合

まずは乾いた紙・ハンカチを使って固形物をとり、そのあと抑えるように油分を吸い取ります。乾いた紙・ハンカチをシミの裏側に当てて、少量の水で湿らせた紙・ハンカチに石けんをつけ、シミに馴染ませます。
この時のコツはこすらないこと!抑えるようにしてシミを移しとることを意識してください。石けんが残らなくなるまで落ちたら最後に水分をよくとり、完了です。

以上はあくまで応急処置なので、帰宅してから洗濯表示にあった洗濯方法で改めて処理をしましょう!

サステナブルな観点から紐解く洋服を長く着るコツ

サステナブルな観点から紐解く洋服を長く着るコツとして、私が注視しているのが「洗剤選び」と「洋服の素材選び」です。洋服の購入時とお手入れ時にぜひ気にしてもらいたいポイントを紹介します。

①洗濯洗剤にこだわる

洗濯洗剤を選ぶとき、みなさんは何を基準に選ぶでしょうか?
香りや値段、何より洗浄効果は大事なポイントになりますよね。そんな時ぜひ一緒に注目してもらいたいのが『成分』。実は市販の洗濯洗剤のほとんどには石油由来の界面活性剤が含まれており、水を汚してしまうとされているんです・・・。
なので選択肢がある際は、植物由来の界面活性剤のものやその成分自体が含まれていないものを選ぶとサステナブルな行動に。 
今回は、そんな地球と人に優しく、さらに洗浄効果も抜群なおすすめの洗剤をご紹介します!

■「天然石」と「塩」と「酵素」のみで作られた洗濯洗浄剤 『One Earth 』

環境汚染になると言われている石油系界面活性剤も0%のアイテムなのに、驚くほど汚れも落ち、最後は水に完全に分解するので、水を汚す心配もありません!
以下、HPには動画での解説も載っているのでぜひ、そちらもご覧ください!

■ 手作り柔軟剤

市販の柔軟剤は種類がとても豊富で、香りもいいものは多いですが、ほとんどが合成の香り。毎日肌に触れる衣類やタオルの洗濯にはやはり少しでも肌に優しくて安心できるものを使いたいですよね。
実は柔軟剤って簡単に手作りできてしまうんです!今回はその方法もご紹介します。

柔軟剤の作り方

②できるだけ縫製や生地の作りがしっかりした衣類を購入する

破れやすい素材や壊れやすい作りのものを選んでしまっては、いくらお手入れを頑張っても、洗濯洗剤に気を配っても限界があるかもしれません。
丈夫な素材のものを選ぶと同時に、デザインや形も自分の体に合ったものを選ぶことは、長く付き合っていけるアイテムと出会えるポイント。買っては飽きて、また買ってを繰り返しては経済的にも資源としても持続的・サステナブルとは言い難いですよね。せっかく新しくクローゼットに加えるのであれば、自分の本当に気に入ったもので、ずっと付き合っていきたいものを選ぶことが、洋服を長く着られるという観点で、もしかしたら一番大切なことかもしれません。

ぜひ今後も「長く着たい!」と思えるアイテムを自分で選び、正しいケアしていく知識も一緒に学んでいきましょう!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。