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食品をおしゃれに包むミツロウラップとは。好みの布で脱プラスチックを目指そう

おしゃれで環境に優しいことで人気が高まっているミツロウラップ。布にミツロウをしみ込ませたものなので、野菜やスイーツといった食品を直接包めるのも魅力です。この記事では、ミツロウラップとは何か、使うメリットや使い方、注意点を解説します。さらに好みの布で手作りする方法や手作りする際におすすめのオイルも紹介します。

環境に優しいミツロウラップとは

パンをミツロウラップで包んでいる人の手

出典 Shutterstock

ミツロウラップとは、布にミツロウをしみ込ませたラップのことです。ミツロウ(蜜蝋)は、ミツバチが巣作りをする際に分泌する物質で、温めるとやわらかく冷えると固まる性質を持っています。食材や食器類の形に合わせ、手の体温で自由に形を変えられます。100%天然素材で作られ、繰り返し洗って何度でも使える、環境にも人にも優しいサステナブルなラップです。

ミツロウラップを使うメリット

ミツロウラップで保存されている食材

出典 Shutterstock

環境に優しいと人気が高まっているミツロウラップ。続いてはミツロウラップを使うメリットを紹介します。

くり返し利用できる

ミツロウラップは、水で洗ってくり返し利用できます。寿命はおよそ1年〜2年。一般的なラップのように使い捨てではないため、キッチンから出るプラスチックゴミを減らせます。

自由に形を変えられる

ミツロウラップは手の熱で温めると形を変えられるため、どんな形のものでも包めます。自由に形を変えられるので、ラップとしてだけではなく簡易的な皿や小物入れとしても使用可能です。

好きなデザインを選べる

おしゃれでデザイン性の高いいろいろな柄のミツロウラップが市販されているので、好きなものを選べます。キッチンの雰囲気にあわせて選べば、インテリアにもなじむでしょう。手作りも簡単なので、お気に入りの布を使えば、自分オリジナルのミツロウラップもできます。

環境に優しい素材を使用している

ミツロウラップは環境に優しい材料で作られている商品が多いため、保存容器にしたり、皿にふたをしたりするだけでなく、おにぎりやサンドイッチ、お菓子といった食品を直接包むことも可能です。

また、ミツロウラップに使用するオーガニックコットンなど天然素材の布やミツロウ、オイルなどの材料はすべて土に還るものなので、処分時も環境に優しいです。

ミツロウラップの使い方

ミツロウラップを優しく手洗いしている人の手

出典 Shutterstock

環境に優しいミツロウラップを繰り返し永く利用するためには、正しく使い、しっかりお手入れをすることが大切です。ここでは、ミツロウラップの包み方や使い終わった後の洗い方、収納方法といった使い方について解説します。

手の温度と圧力を使って包む

ミツロウラップで食品やお皿を包む際は、手の温度と圧力を使います。ミツロウラップは、体温ほどの温度でやわらかくなるため、しばらく手で包むようにして形を整えましょう。

冷やすと固まるミツロウラップを冷蔵庫に入れるとさらに固まります。そのため、作り置きのおかずや食べ残しを入れた容器もしっかり蓋をすることができます。

使い終わったら優しく洗う

使い終えたミツロウラップは、水で優しく洗います。お湯を使ったり、長時間水につけておいたりするのはミツロウが痛んでしまうので避けてください。汚れが気になる場合は、食器用洗剤とやわらかいスポンジを使い、優しく洗いましょう。

畳まずに収納する

洗い終わったミツロウラップは、優しく水気をふき取るか、直射日光の当たらない場所で自然乾燥させます。収納時は広げた状態、またはくるくる丸める形で保管しましょう。

小さく畳むと次に使用するときの使い勝手が悪くなるので、避けてくださいね。コップや瓶に丸めて入れたり、布巾と一緒に吊るしたりしても保管できます。

ミツロウラップの注意点

色とりどりのミツロウラップで保存された複数の食器

出典 Shutterstock

ミツロウラップは加熱や冷凍に弱く、保存に向かない食品もあります。続いてはミツロウラップを永く使うための注意点を説明します。

電子レンジで使えない

ミツロウは加熱すると溶けだしてしまうため、温かいものを包んだり、電子レンジで加熱したりできません。ミツロウラップを使用するときは、温かいものは冷ましてから包むようにし、レンジを使う場合は外すようにしましょう。

冷凍には向かない

ミツロウラップを冷凍するとミツロウの劣化が早くなるので、避けたほうが無難です。どうしても使用したい場合は、1ヵ月以内をめどにできるだけ短期間にしてください。

肉・魚や柑橘系は直に包まない

熱いお湯や洗浄力の強い洗剤は、ミツロウを落とす可能性があります。油が多いものや肉、魚などを直に包んでしまうとしっかり洗う必要があるため、ミツロウラップの使用は避けたほうが無難です。

また、ミツロウは酸性のものに触れると溶けてしまう性質があります。そのため、レモンやオレンジなどの柑橘系、酢の物などを直に包むのも避けたほうが良いでしょう。もし、肉や魚、柑橘系などを保存したいのなら、容器に入れてミツロウラップを蓋として使えば問題はありません。

ミツロウラップの作り方

ミツロウラップを作っている人の手

出典 Shutterstock

お気に入りの布でオリジナルのミツロウラップを作るのもおすすめです。10分ほどの作業で簡単に作ることができますよ。ここでは、ミツロウラップの作り方を紹介します。

準備するもの

<材料>
・布:薄手でお好みのもの。包むものに合わせて複数のサイズを用意するのがおすすめです。正方形や長方形、円形など、用途に合わせてお好みの形を選びましょう。
・ミツロウワックス:粒状のものやブロック状、シート状などさまざまのタイプがあるので、お好みのものを選んでください。
・オイル:混ぜて使うと、ミツロウラップが柔らかく仕上がります。オイルを使用せずにミツロウだけでも作れます。

<道具>
・アイロン
・キッチンスケール
・新聞紙またはダンボール ※アイロン台に敷くもの
・クッキングシート

作り方手順

1. ラップサイズにカットした布の重さを計り、必要なミツロウとオイルを用意する
 ミツロウワックスは布の2.5〜3倍の重さ。オイルを使う場合は、ミツロウワックスの10パーセント程度の重さ
2. 重ねた新聞紙またはダンボールの上にクッキングシートを敷き、布をのせる
3. ミツロウワックスとオイルを布全体に散らし、その上からクッキングシートをのせる
4. アイロンを中温に温め、ミツロウワックスを溶かすようにクッキングシートの上からゆっくりとプレスする。ミツロウワックスが布全体に染み込むまでしっかりとアイロンをかける
5. アイロンの熱が冷めたら完成

ミツロウラップにおすすめオイル

オイルと実

出典 Shutterstock

ミツロウラップにオイルを使う場合は、空気に触れても固まらない不乾性油を選びましょう。最後にミツロウラップにおすすめのオイルを3種類紹介します。

ホホバオイル

ホホバオイルとは、植物ホホバの種子から作られているオイル。非常に酸化しにくいという性質をもちます。精製されているタイプは無色透明で、市販のミツロウワックスでよく使用されています。

ココナッツオイル

ココナッツオイルとは、ココヤシの実から作られるオイルです。母乳にも含有する中鎖脂肪酸が含まれており、料理や美容オイルとしても使われています。飽和脂肪酸の割合が多く、酸化しにくいのが特徴。25度を下回るくらいから固形化し始めますが、手で温めると軟らかく戻るのでミツロウラップに向いています。

オリーブオイル

オリーブオイルとは、オリーブの果実からとれるオイル。酸化を防ぐポリフェノールを含んでいます。不乾性油でパリパリになりにくいのが特徴です。スーパーなどでも手軽に入手しやすいでしょう。

ミツロウラップでおしゃれに脱プラスチックを目指そう

カラフルなミツロウラップ

出典 Shutterstock

自然に還るミツロウラップ。繰り返し使えるのでプラスチックゴミを減らすことにもつながります。好みの布を使って手作りすれば、自分だけのオリジナルデザインも楽しめますね。サステナブルな生活の第一歩として、おしゃれにくり返し使えるミツロウラップを生活に取り入れてみませんか。

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aki
サムネイル: aki
ヴィンテージアイテムが大好きな27歳。海外の古着屋さん巡りで自分だけのアイテムを見つけるのが趣味。好きなブランドはMARNI。憧れブランドはCHANEL。