ハリーウィンストンの婚約指輪の値段はどのぐらい?種類別の値段や人気な理由を解説
婚約指輪は一生に一度の特別な贈り物です。そのなかでも「キング・オブ・ダイヤモンド」と称されるハリーウィンストン(Harry Winston)は、世界中の花嫁たちに憧れのブランドとして知られています。繊細なデザインと圧倒的な輝きを放つダイヤモンドは、他にはない気品と存在感を放ちます。
とはいえ、気になるのがそのお値段ではないでしょうか。この記事では、ハリー・ウィンストンの婚約指輪の価格帯や、人気のデザイン、選ばれる理由までを詳しくご紹介します。運命の指輪を選ぶ際の参考にしてください。
【2025年】ハリーウィンストンの婚約指輪の値上げ状況とは
近年、海外ハイブランドの多くが価格を段階的に引き上げており、ハリーウィンストンも例外ではありません。実際に、2022年には年内に3度、2023年には1度、さらに2024年には2度の価格改定がおこなわれています。
そして2025年も1月1日から新たな価格体系が導入されました。値上がりの背景には、世界的なダイヤモンド市場の供給状況や相場変動が大きく影響しています。
特にハリーウィンストンは、厳選された高品質のダイヤモンドを使用していることから、素材の価格が上昇するたびに製品価格にも反映される傾向にあります。
今後も同様の理由でさらなる価格改定がおこなわれる可能性は高く、購入を検討している方にとっては、早めの判断が価格面でのメリットにつながるかもしれません。
予算はどのぐらい用意しておくべき?
ハリーウィンストンの婚約指輪は、実際に選べるダイヤモンドのグレードにも特徴があります。多くのブランドでは0.3ct(カラット)前後から選べるのに対し、ハリーウィンストンでは最低でも0.5ctからの展開が基本です。
最もシンプルなデザインであっても150万円前後の予算は必要とされており、希望するデザインやカラット数によってはそれ以上になることもあります。ここからは、カラット数やデザイン別に見る具体的な価格帯についてご紹介していきます。
ダイヤモンドの大きさやデザインによって相場も変わる
ハリーウィンストンの婚約指輪のなかでラインナップが豊富なのは、1ct以上のダイヤモンドを使用したモデルです。
このクラスの指輪は、ダイヤモンドの存在感も一層際立ち、華やかさや気品が際立つことから、多くのカップルに選ばれています。
もし1ct以上の婚約指輪を選ぶ場合は、200万円台を目安に予算を組んでおくと安心です。デザインに「メレダイヤ」があしらわれた結婚指輪や、より希少性の高い宝石を選べば、さらに価格が上がるケースもあります。
デザインにこだわりがある場合は400万円台から
ハリーウィンストンならではの洗練されたデザインや、希少性の高いダイヤモンドにこだわりたいという方は、予算として400万円台からを見込んでおく必要があります。
特に、ブランドを象徴する「エメラルドカット」は、ダイヤモンドの透明感や輝きを最大限に引き出してくれるカットとして知られており、カット技術と石の質が合わさったハイグレードな逸品です。
特別なデザインやセッティングが施されたモデルは、一般的なラウンドカットやシンプルなソリティアタイプと比べて価格が高くなります。そのため、華やかで個性のあるリングを選びたい方は、400万円台から500万円台が一つの相場といえるでしょう。
ハリーウィンストンの婚約指輪の種類別の値段
ここからは、ハリーウィンストンの結婚指輪を種類別にして価格をご紹介します。それぞれの特徴も解説しているので、予算に合わせてぜひ参考にしてください。
100万円台のリング
100万円台のリングをご紹介します。
ラウンドカット・ソリティア・リング
ラウンドカット・ソリティア・リングは、ハリーウィンストンが誇るダイヤモンドの魅力をシンプルに、そして美しく表現した婚約指輪です。センターストーンを際立たせるように設計されたクラシックなプラチナバンドは、滑らかに絞られたラインが特徴で、ダイヤモンドの輝きを引き立てる洗練されたデザインとなっています。
センターストーンは0.50ctから展開されており、価格はおよそ1,400.000円台が中心となっています。時代を問わず支持される普遍的な美しさがあり、ブランドの哲学とこだわりがつまった一本です。
HWリング
HWリングは、ハリーウィンストンのブランドアイデンティティと愛の象徴が融合した、特別なデザインの婚約指輪です。ラウンド・ブリリアントカットのダイヤモンドが“H”と“W”のイニシャルをかたどった台座にセッティングされており、ブランド名に加えて“Husband”と“Wife”という意味も込められています。
洗練されたモダンな印象を与えるこのリングは、ユニークでありながらも永く愛される美しさを感じられます。センターストーンは0.50ctから1.24ctまで展開され、価格は1,600.000円台が中心です。
トリスト・リング
ハリーウィンストンが誇るクラフツマンシップとダイヤモンドへの深いこだわりを感じられる婚約指輪です。中央に配されたエメラルドカット・ダイヤモンドを、両脇の4石のラウンド・ダイヤモンドが引き立て、クラシックな美しさと繊細な気品を演出します。
洗練されたプラチナセッティングが、リング全体にタイムレスな印象を与え、女性らしさを高めてくれます。
また、エメラルドカット以外にもペアシェイプカットなど、バリエーション豊かなカットが展開されているのも魅力の一つです。センターストーンは0.70〜0.99ctでの展開が中心で、価格帯は1,900.000円台が目安となっています。
200万円台のリング
200万円台のリングをご紹介します。
ベル・エンゲージメントリング
ラウンド・ブリリアントカットのセンターダイヤモンドを、幾何学的なベゼルフレームで包み込んだ、モダンでフェミニンなデザインが魅力です。立体感のあるフォルムと、華やかさのなかに洗練された印象を与えるシルエットが特徴で、装いを選ばず幅広いシーンで活躍します。
センターストーンは0.50ctから2.49ctまで展開されており、個性や好みに合わせたサイズ選びが可能です。価格帯は2,500,000円前後が中心ですが、オンラインショップでは中古品が約600,000円で販売されていた例もあります。
ウィンストン・ブロッサム・エンゲージメントリング
自然の美しさと繊細な職人技が融合した、華やかでフェミニンなデザインが魅力の逸品です。16枚のプラチナとダイヤモンドで形づくられた花びらが、まるで光をまとったようにセンターストーンを包み込み、可憐なフローラルモチーフが際立ちます。
バンド部分にはマイクロパヴェ・ダイヤモンドが精緻にあしらわれ、細部に至るまで上質さが感じられる仕上がりです。可愛らしさとエレガンスを併せ持ったこのリングは、0.50〜1.24ctまでのサイズ展開があり、約2,300,000円の相場となっています。中古では約600,000万円で販売されていました。
ペアシェイプクラスター・リング
センターにペアシェイプ・ダイヤモンドを囲むように、6石の同じカットのダイヤモンドが絶妙に配置された立体的なデザインが特徴の婚約指輪です。
ハリーウィンストンの代名詞ともいえるクラスター・スタイルを受け継ぎ、ダイヤモンドが浮かんでいるかのような繊細なセッティングによって、どの角度から見ても眩い輝きを放ちます。
プラチナの存在を感じさせないことで、宝石そのものの美しさが際立ち、エンゲージメントリングとしてはもちろん、特別な日のファッションリングとしても愛用できる一本です。センターストーンは0.50ctから展開され、公式サイトの価格では2,959,000円となっています。
300万円台のリング
次に300万円台のリングをご紹介します。
エメラルドカット・ソリティア・リング
ブランドの歴史とダイヤモンドへの深い敬意を象徴するソリティア・リングは、シンプルでありながら洗練された美しさを追求したデザインです。プラチナ製のバンドはセンターストーンへ向かって優美に絞られ、ラウンドカットのダイヤモンドの輝きをより一層際立たせます。
ハリーウィンストンのラウンドカット・ソリティアリングと同じモチーフを受け継いでおり、伝統とモダンが見事に融合した一本といえるでしょう。センターストーンは1.00ctから展開されており、価格帯はおよそ3,200,000円が目安となっています。
400万円以上のリング
最後に、400万円以上のリングをご紹介します。
ハートシェイプ・クラシック・リング
真実の愛を象徴するロマンティックなフォルムと、ハリーウィンストンのクラフツマンシップが融合したデザインが特徴です。センターには1.00ct以上のハートシェイプ・ダイヤモンドが散りばめられ、両脇を飾る2石のテーパード・バゲットカット・ダイヤモンドが、主石の美しさを引き立てます。
プラチナ製のクラシックなバンドは、気品ある佇まいとともにブランドが受け継ぐエレガンスさを表現しています。細部にまでこだわり抜かれたディテールは、まさにハリーウィンストンの伝統と技術の証といえるでしょう。価格は4,400,000円台が中心となっています。
HW マイクロパヴェ・リング
ハリーウィンストンならではの精緻な職人技が光る、エレガントで華やかなエンゲージメントリングです。ブランドを象徴するスタイルの一つで、繊細な輝きが手元を優雅に彩ります。
ラウンド・ブリリアントカットのセンターストーンを、極細のマイクロパヴェ・ダイヤモンドがぐるりと囲み、唯一無二のきらめきをプラスします。
ハーフエタニティでは0.50ct、フルエタニティでは1.00ctから展開されており、どちらもダイヤモンドの魅力を引き出すデザインです。価格は5,600,000円台が中心となっています。なお、中古品では約1,800,000円で販売されているサイトもあります。
クッションカット・クラシック・リング
ハリーウィンストンの伝統と優雅さが凝縮されたエンゲージメントリングです。やわらかな曲線を持つクッションカット・ダイヤモンドが中央に配置され、両脇にはテーパード・バゲットカット・ダイヤモンドがバランスよく添えられることで、気品あるシルエットを完成させています。
クラシックなプラチナ製バンドとの組み合わせは、時代を超えて愛される美しさを象徴しており、繊細なディテールにはブランドが誇るクラフツマンシップの想いが込められています。
また、ハートシェイプ・クラシック・リングとモチーフをともにするデザインで、それぞれのカットが異なる魅力を放ちながらも、共通の優雅さを感じられるでしょう。センターストーンは1.00ctから展開され、価格帯は4,000,000円台が中心です。
ハリーウィンストンの指輪が人気な理由
ハリーウィンストンの指輪は、世界中の女性たちに選ばれ続けています。人気の背景には、卓越したダイヤモンドの品質、芸術的なデザインなどが挙げられます。
ここでは、ハリーウィンストンの指輪が多くの方に愛される理由を詳しく見ていきましょう。
ダイヤモンドのこだわりと美しさ
ダイヤモンドの価値は「4つのC」と呼ばれる、評価基準があります。
- カラット(重さ)
- カット(研磨・形状)
- カラー(色)
- クラリティ(透明度)
ハリーウィンストンは、これらすべての基準において高評価の石のみを選定することはもちろん、ブランド独自の厳格な審査基準を設けています。そのため、わずかな差異すら見逃さない高度な品質管理が徹底されています。
特にこだわっているのがカラーグレードで、GIA(米国宝石学会)の評価でも最上級に位置づけられる「D〜F」の無色透明なダイヤモンドのみを厳選している点です。なお、GIAが評価する分類は以下のとおりです。
- D〜F:無色(最高品質)
- G〜J:ほぼ無色
- K〜M:やや薄い黄色
- N〜Z:黄色でややくすんでいる
肉眼では判別しづらい微細な色の違いも、ブランドとして妥協することなく見極めているところは、ハリーウィンストンの徹底した美意識が表れています。
有名なダイヤモンドを多く扱っている
ハリーウィンストンは、1932年に創業されたジュエリーブランドです。創始者のハリーウィンストン氏は、卓越した宝石の鑑定眼を持ち、世界中の著名なダイヤモンドを数多く手に入れてきました。
ハリーウィンストンの功績の一つとして、映画『タイタニック』に登場するブルーダイヤモンドのネックレス「碧洋のハート」のモデルとなった「ホープダイヤモンド」の最後の持ち主となった点が挙げられます。
さらに、1947年には、彼の優れた宝石への知識と情熱から「キング・オブ・ダイヤモンド」という称号を得ました。
歴史上名のある有名ダイヤモンドの3分の1は彼の手を経たといわれており、ダイヤモンドへの深いこだわりと卓越した審美眼が、ブランドの礎となっています。そのため、高品質なダイヤモンドジュエリーを求める方にとって、ハリーウィンストンは間違いなく筆頭候補となるブランドといえるでしょう。
世界5大ジュエラーのひとつ
ハリーウィンストンは、ティファニー、ブルガリ、カルティエ、ヴァンクリーフ&アーペルと並び、世界5大ジュエラーとしてブランドの人気、知名度、品質のすべてがトップクラスの地位を確立しています。
これらのブランドは、長い歴史と伝統、クラフツマンシップ、革新的なデザイン、そして最高品質の宝石の使用によって、世界のラグジュアリージュエリー市場をリードしています。
ハリーウィンストンを贈ることができる年収はどのぐらい?
2024年に実施された日本の民間調査による婚約指輪の平均金額は、43万円程度でした。よく「給料1ヵ月分が婚約指輪の相場」と言われていますが、ハリーウィンストンのような高級ブランドの場合、平均をはるかに超える価格設定となっています。
例えば、140万円程度の婚約指輪を購入するには、年収が約1,700万円ほど必要になると考えられます。さらに、洗練されたデザインや大きなカラットのダイヤモンドを選ぶ場合、男性の年収は5,000万円程度必要になるかもしれません。
しかし、婚約指輪にかけるお金と価値観は人によって異なります。大切なのは、無理のない範囲で自分たちの愛を象徴する指輪を選ぶことです。予算に合わせて他のブランドやデザインを検討したり、将来の目標としてハリーウィンストンを考えたりするなど、さまざまな選択肢があります。
ハリーウィンストン以外の婚約指輪おすすめブランド
ハリーウィンストンは誰もが憧れるブランドで、婚約指輪に贈りたいと思っている方も多いですが、予算を踏まえたうえで他の選択肢も視野に入れておきましょう。ここでは婚約指輪として人気のあるブランドを4つご紹介します。
ティファニー(Tiffany & Co.)
ティファニーは、ハリーウィンストンと同じアメリカのジュエリーブランドです。メインとなる価格帯は30万から60万円台で、比較的手の届きやすい範囲となっています。
ただし、ダイヤモンドの品質やカラットにこだわる場合は100万円以上の価格帯が相場となり、予算や好みによって幅広い選択肢から選べます。
カルティエ(Cartier)
カルティエは、フランスの高級宝飾ブランドで、宝飾品業界において特に格式が高く評価されています。世界各国の王室や貴族を顧客に持つ歴史あるメゾンとして知られ、卓越したクラフトマンシップと洗練されたデザインが特徴です。
婚約指輪の価格帯は幅広く、エントリーモデルで40万円から、一般的には50万円から100万円程度の商品が多く取り揃えられています。上質な素材と確かな技術による永く愛せる逸品として非常に人気のブランドです。
ブシュロン(BOUCHERON)
ブシュロンは「グランサンク」と呼ばれ、フランス語で「偉大なる5」を意味するパリの高級宝飾ブランド5社の一つです。
メレリオ、ショーメ、モーブッサン、ブシュロン、ヴァンクリーフ&アーペルという由緒ある協会の一員として、長い歴史と伝統を誇ります。ブシュロンの婚約指輪は約30万円からと比較的手に取りやすい価格帯のアイテムが多く、高級ジュエリーの美しさと品質を幅広い顧客に提供しています。
ブルガリ(Bvlgari)
ブルガリは、イタリアに起源を持つ世界的に有名な高級ジュエリーブランドです。ジュエリーだけでなく、洗練された時計や魅惑的な香水、エレガントなアクセサリー、そして豪華なホテルまで、幅広いラグジュアリー商品を展開しています。
ブルガリの婚約指輪は広い価格帯で提供されており、比較的手頃な20万円程度のものから、数百万円を超える高価なモデルまで揃っています。一般的に購入されることが多いメインの価格帯は30万円から50万円で、イタリアらしい大胆なデザインと確かな品質を感じられる魅力的な商品が特徴です。
予算に合わせて理想の婚約指輪を選ぼう
結婚指輪を選ぶ際には、費用面は無視できない重要なポイントです。しかし、毎日身につけるものなので、価格だけでなくデザインの好み、素材の質感、実際の付け心地をしっかり確認することが大切です。
二人の愛を象徴する大切なジュエリーだからこそ、予算内で納得のいく婚約指輪を選びましょう。