エルメスのバーキンとは?名前の由来や魅力、バッグのサイズや素材別にご紹介!

エルメスのバッグといえば、真っ先に思い浮かぶのが「バーキン」ではないでしょうか。時代を超えて愛され続ける魅力は、洗練されたデザインだけでなく、素材や職人技、そしてストーリーにもあります。

そこで本記事では、バーキンの名前の由来から、その魅力、サイズ展開、素材の違いまで詳しくご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

バーキンとは?

バーキンは、高級ブランドバッグのなかでも頂点に君臨する存在で、「一生もの」として長く愛用できることで知られています。

エルメスの熟練した職人が時間をかけて丁寧に仕立てる品質の高さはもちろん、シンプルで洗練されたデザインは時代を超えて支持されており、流行に左右されることなく使い続けられる魅力があります。

希少性と存在感の大きさから、女性たちにとっては憧れの的であり、“資産”としての価値も高く評価されています。

バーキンの名前の由来

バーキンという名前は、イギリス人女優のジェーン・バーキンに由来しています。1984年、飛行機で隣り合わせたエルメスの会長ジャン・ルイ・デュマに、ジェーン・バーキンが「荷物がたくさん入る実用的なバッグが見つからない」とこぼしたことがきっかけでした。

彼女の大きなカバンのなかに荷物が無造作に詰め込まれているのを見たデュマは、「整理整頓しなくても美しく収納できるバッグを作りたい」と考え、新たにデザインしたバッグを後日彼女にプレゼントしました。そのバッグに「バーキン」という名を付けたことで、エルメスの伝説的なアイテムが誕生したのです。

バーキンの5つの魅力

バーキンは世界中から愛されているブランドです。どのような魅力があるのでしょうか。ここでは5つのポイントをまとめました。

最高級の職人技

バーキンの大きな魅力の一つは、熟練の職人による丁寧な手仕事にあります。エルメスでは1つのバッグを最初から最後まで、一人の職人が責任を持って仕上げるというこだわりを貫いており、製作には数十時間もの時間を要します。

使用されるのは、厳選された最高級のレザーで、素材の質感や色合い、耐久性に至るまで徹底して管理されているのが特徴です。細部まで一切の妥協がなく仕立てられたバーキンは、まさにクラフトマンシップの結晶として、持つ方に唯一無二の満足感と誇りを与える存在といえるでしょう。

流行に捕らわれないデザインと美しさ

バーキンは1984年の誕生以来、外見上のデザインに大きな変化はなく、発売当初の洗練されたスタイルを今なお保ち続けています。シンプルでありながら、エルメスらしい上質さを感じさせる金具や控えめなロゴデザインがさりげなく存在感を放ち、時代を超えて支持されてきました。

無駄のない上品なシルエットは、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに自然と溶け込み、流行に左右されることなく長く愛用できるのも魅力です。

変わらないデザインこそが、バーキンの普遍的な価値を証明しています。

圧倒的な希少性

バーキンは、高品質な素材のみを厳選し、熟練の職人が一つひとつ手作業で縫製をおこなうことで有名です。製作工程には非常に高い技術と長い時間が必要とされるため、大量生産ができません。

さらに、品質管理も徹底されており、生産数はごく限られたものとなっています。こうした背景から、市場に出回る数がとても少なく、店頭や公式サイトで見かける機会も限られているのが現状です。

希少価値の高さゆえ、手に入れるまでに時間と労力がかかることもバーキンの特別な価値を高める要因となっています。

多様なバリエーションとカスタマイズ性

バーキンは、サイズや素材、カラーのバリエーションが豊富で、自分のライフスタイルや好みに合わせて選べるのが魅力です。

さらに、エルメスでは限られた顧客に対して「スペシャルオーダー(SO)」と呼ばれる特別な受注もおこなっており、カラーの組み合わせやステッチ、金具などをカスタマイズして、自分だけの特別なバーキンをオーダーすることも可能です。

日常使いできるほどの使いやすさ

バーキンはデザイン性だけでなく、実用性にも優れたバッグです。サイド部分にはベルトが付いており、荷物の量に合わせてバッグの厚みを調整できる仕様になっています。

また、全体のフォルムは台形型で、底部に向かって広がっているため安定感があり、自立しやすいのも特徴です。内側にはオープンポケットとファスナーポケットが付いており、小物の整理もしやすく、見た目の上品さに加えて収納力にもこだわりが詰まっています。

バーキンの4つのサイズ展開

バーキンのサイズは、主に25・30・35・40と4つ展開されています。ここでは、それぞれの種類を詳しく解説します。

バーキン25

約H25cm×W20cm×D13cmのバーキン25は、サイズラインナップのなかで最も小さいモデルとして知られています。コンパクトな見た目ながら、マチがしっかりとあるため収納力もあり、スマートフォンや長財布、ポーチなど日常的に使う必需品はしっかり収まります。

小ぶりなサイズ感は女性の手にも馴染みやすく、エレガントでありながら可愛らしい印象を与えるのも魅力の一つといえるでしょう。小さめのバッグを好む方や、華やかな場でも上品に持てるバーキンを探している方にぴったりのサイズです。

バーキン30

約H30cm×W22cm×D16cmのバーキン30は、シリーズのなかでも特に人気の高いサイズで、コンパクトながら収納力に優れた使いやすいモデルです。ノートやタブレットなどのビジネスアイテムもしっかり収まるため、通勤バッグとしても活躍します。

持ち運びやすいサイズ感と洗練されたデザインがバランスよく融合しており、仕事とプライベートの両方で使える利便性の高さが魅力です。大きすぎず小さすぎないちょうどよいサイズ感で、初めてのバーキンとしても選ばれることの多いモデルです。

バーキン35

約H35cm×W25cm×D18cmのバーキン35は、収納力の高いモデルでありながら、日常使いにも適した絶妙なサイズ感が魅力です。ノートパソコンや書類、コスメポーチなどを入れてもゆとりがあるため、荷物が多い方や外出時間が長い日にも安心して使えます。

実用性の高さと存在感のある佇まいから、日本国内でも特に人気の高いサイズです。オン・オフ問わず活躍する万能モデルとして幅広い層に支持されています。

バーキン40

約H40cm×W30cm×D21cmのバーキン40は、エルメスで最初に製作されたサイズと言われており、日本で流通しているバーキンのなかでは最大モデルです。

非常に高い収納力を誇り、旅行や出張、荷物の多いシーンでも活躍します。大ぶりなサイズ感から、重厚で存在感のあるスタイルが楽しめるのはもちろん、カジュアルな服装にも合わせやすく、抜け感のあるラグジュアリースタイルを演出できるのも魅力です。

バーキンに使用されている素材は?

エルメスのバーキンは、基本的に高品質な牛革を使用しており、一流タンナーのなかでもごくわずかな最高級レザーのみを採用しています。バーキンが使っている素材は数種類あるため、ここでは代表的な素材をご紹介します。

ヴォー・クリスペ・トゴ

ヴォー・クリスペ・トゴは、エルメスを代表する定番レザーで、バーキンやケリーなど人気の高いバッグにも多く使われています。雄仔牛の革を使用しており、細かく自然なシボ(シワ模様)が特徴で、手触りはやわらかく、傷が目立ちにくいのが魅力です。

程よい張り感としなやかさを兼ね備えており、型崩れしにくいため、美しいフォルムを長く保ちやすい点でも高く評価されています。その扱いやすさから、初めてエルメスのバッグを購入する方にも非常におすすめの素材です。エレガントさと機能性を兼ね備えた、万能なレザーといえるでしょう。

トリヨンクレマンス

トリヨンクレマンスは、雄の成牛の革から作られる素材です。やわらかくしなやかな手触りと高い耐久性があり、扱いやすいことから多くのファンに支持されています。

大きめなシボが特徴的で、傷が目立ちにくく、日常使いにもおすすめです。また、使い込むほどに革がさらにやわらかくなり、馴染んで味わいが増してくるのも魅力です。

ヴォー・エプソン

ヴォー・エプソンは、雄の仔牛の革に型押し加工を施した素材です。表面に細かな模様が型押しされていることで傷が目立ちにくく、軽量でありながらしっかりとした張りがあり、型くずれしにくいのもポイントです。

美しいフォルムを長く保ちたい方や、普段使いしたい方にとって理想的な素材といえます。見た目にも上品で洗練された印象があり、耐久性にも優れていることから、長く愛用したい方におすすめのレザーです。

ヴォ―・スイフト

ヴォー・スイフトは、エルメスのバーキンなどにも使用される上質なレザーで、なめらかでマットな質感が特徴の素材です。やわらかくしっとりとした手触りで、光の加減によってほんのりとしたツヤ感も楽しめるため、落ち着いたなかにも華やかさを感じさせます。

使い込むほどに革が馴染み、風合いや色味に深みが増していくため、経年変化を楽しみながら長く愛用できるのも魅力の一つです。傷はやや目立ちやすい傾向にありますが、その分使うほどに味わいが出て、持ち主だけの特別なバッグに育っていく素材といえるでしょう。

バーキンで人気のカラーは?

バーキンにはベーシックやビビットなど、さまざまな種類のカラーが販売されています。そのため、使いたいシーンやファッションに合わせられるのが特徴です。ここではバーキンの人気カラーをご紹介します。

ベーシックカラー

バーキンにはさまざまなカラーバリエーションがありますが、特に人気が高いのが以下のベーシックカラーです。

  • ブラック
  • エトゥープ
  • ゴールド
  • トゥルティエールグレーなど

代表的なものとしては、洗練された印象の「ブラック」、落ち着いたグレージュ系で幅広い層に支持される「エトゥープ」、温かみと上品さを兼ね備えた「ゴールド」、そしてクールでモダンな印象の「トゥルティエールグレー」などがあります。

これらのカラーは、年齢やシーンを問わず使いやすく、コーディネートに取り入れやすいため、初めてバーキンを手にする方が選ぶ“ファーストバーキン”としても非常に人気があります。流行に左右されにくく、長く愛用できる点でも評価の高い定番カラーです。

ビビッドカラー

 

バーキンには落ち着いた定番色だけでなく、気分を明るくしてくれるビビッドカラーも豊富に展開されています。

  • ローズアザレ
  • ローズエクストリーム
  • ブルーアンクル

例えば「ローズアザレ」や「ローズエクストリーム」は鮮やかなピンク系で、可愛らしさと華やかさを感じさせるカラーです。さらに「ブルーアンクル」は深みのある鮮やかなブルーで、爽やかさとモダンさがあり、洗練された印象を与えてくれます。

これらのビビッドカラーは、お出かけや食事会、パーティなど、華やかなシーンでコーディネートの主役として活躍します。個性やセンスを表現したい方におすすめのカラーラインです。

パステルカラー

 

バーキンには、やわらかく上品な印象を与えるパステルカラーも人気です。

  • ローズサクラ
  • クレ

代表的なカラーとしては、淡いピンクが可憐な「ローズサクラ」や、クリーミーで洗練された印象の「クレ」などがあります。これらのパステルカラーは季節を問わず使いやすく、春夏はもちろん秋冬のダークトーンコーデにも自然に溶け込む万能な色合いです。

優しい色味が女性らしさを引き立てると同時に、バッグ全体に軽やかな雰囲気を与えてくれるため、日常使いにも特別なシーンにも取り入れやすいのが魅力です。

バーキンと似たケリー、オータクロアとの違いは?

バーキンとよく比較されるケリーやオータクロアですが、見た目が似ている一方で、使い勝手やデザインには明確な違いがあります。以下で詳しくご紹介します。

バーキンとケリーの違い

バーキンとケリーの違いは、サイズ展開の種類、ハンドルの本数、そしてショルダーストラップの有無にあります。バーキンはバッグ本体にハンドルが2本付いており、肩掛けはできないものの、手持ちで安定して持ち運べます。

また、フラップ(蓋)を閉じなくても使用できる構造のため、荷物の出し入れがしやすく、実用性に優れているのが特徴です。収納力も高く、たくさんの物を入れたい方や、機能性を重視する方に選ばれることが多いモデルです。

一方、ケリーは1本ハンドルに加え、取り外し可能なショルダーストラップが付属し、よりフォーマルな印象を与えるデザインとなっています。

バーキンとオータクロアの違い

元々、バーキンはオータクロアを原型として誕生したバッグなので、見た目がとても似ています。主な違いは、使用シーンやサイズ展開、バッグのフォルムです。

オータクロアは馬具を収納するためのバッグとしてデザインされており、高さのある縦長のシルエットと大容量なのが特徴です。そのため、より実用性を重視した構造となっており、旅行や荷物の多い日常使いに適しています。

一方バーキンは、より洗練された印象で、ファッションアイテムとしての存在感も重視されており、幅広いシーンで活躍します。

バーキンの特徴や魅力を把握して、自分に合ったバーキンを選ぼう!

バーキンは、洗練されたデザインや高品質な素材、そして職人による丁寧な手仕事によって、世界中で高い評価を受けているエルメスの象徴的なバッグです。

サイズや素材、カラーのバリエーションも豊富で、使い方やライフスタイルに合わせて選べるのも大きな魅力です。さらに、長く愛用できる耐久性や資産価値の高さも見逃せません。

まずはバーキンの特徴や魅力をしっかりと理解し、自分にとって最適な逸品を見つけることが、後悔のない選び方につながります。自分らしさを引き立ててくれる、特別なバーキンと出会いましょう。

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