【ゼロ・ウェイスト】ゴミを出さない生活のために。今すぐ実践できる方法を紹介
環境への意識が高まり、ゼロウェイスト(ゴミをゼロにすることを目標に、できるだけ廃棄物を減らそうとする活動のこと)を心がけ、日常の中でもゴミを出さない生活を実践する人が増えています。ライフスタイルがシンプルになり、お金や時間、健康が得られるとの声も。本記事では、ゴミを出さない生活をおくるメリットや実践方法を紹介します。
目次
ゴミを出さない生活を実践して得られるもの
ゴミを出さない生活を実践すると、生活がシンプルになったり、環境への意識が高まったりすると言われています。まずは、ゴミを出さない生活で得られるもの紹介します。
生活がシンプルになる
ゴミを出さない生活を実践し始めると、無駄を省くために物を持ち過ぎることがなくなります。自分の周りの物が必要最低限になるので、管理がしやすくなり、ライフスタイルが自然とシンプルで分かりやすいものになるでしょう。物を購入する際には、それが本当に必要なのかを考える習慣も身に付き、節約にもつながるかもしれません。
また、一つのものを長持ちさせるために、手入れをして大切に扱うようになるのもメリットです。
豊かさを実感できる
ゴミや無駄なものを出さないように意識し始めると、自分がどれほどたくさんの物に囲まれているかが見えてきます。自分のおかれている環境が、いかに便利で豊かなのかに気付かされるでしょう。豊かさを実感することで、周囲の物や生産者に対して感謝の念が生まれてくるかもしれません。
ライフスタイルの変化とともに、精神的な余裕が生まれてお金や健康、時間も手に入ると言われています。
環境への意識が高まる
ゴミを出さない生活は、環境への配慮につながります。実践していくとともに、次第に現代の環境問題にも目が向くようになるでしょう。これまで意識しなかったことが見えてきて視野が広がり、新たな発見を得られるかもしれません。
ゴミを出さない生活の5大原則
ゴミを出さない生活は、5Rを意識すれば誰にでも手軽に実践できます。5Rとは、リデュース、リユース、リサイクル、リフューズ、リペアの5つの単語の総称。ここからは、ゴミを出さない生活の基本となる5Rを解説していきます。
ゴミを出さない生活の原則①リデュース
ゴミそのものの発生を防ぐことを、リデュースと言います。ゴミを出さない生活を実践するにあたって、リデュースは最も重要です。物を必要最低限にしたり、丈夫で長持ちするものを使ったりするだけでもゴミの発生は防げます。買い物の前には、それが本当に必要な物か考えることもポイントです。リデュースを意識しておけば、無駄のない買い物や行動が自然に身に付いていくでしょう。
ゴミを出さない生活の原則②リユース
リユースは、物を捨てずに再利用することを意味します。まだ使える物はすぐに捨てるのではなく、他に使い道がないか考えてみましょう。また、自分が不要になっても、誰かが欲しいと思うかもしれません。まだ使える物はリユースショップに持って行ったり、フリマアプリに出品したりするのも立派なリユースです。
消耗品を買う際には、使い捨ての物ではなくて洗って何度でも利用できるリターナブル容器の製品を選ぶのがおすすめ。資源の節約につながります。
ゴミを出さない生活の原則③リサイクル
5Rの中で最も認知度の高いリサイクルは、ゴミ資源を新たな形で再生利用することです。一般家庭では、再生利用は難しいと思うかもしれませんが、生ゴミを堆肥にするようなことも立派なリサイクル活動です。さらに、ゴミの分別をしっかりと行い、リサイクル可能な資源の回収に協力することもリサイクルにつながります。
ゴミを出さない生活の原則④リフューズ
不要な物をもらわず断ることをリフューズと呼びます。例えば、レジ袋や箸、プラスチック製スプーンなど、家庭では使わずに溜まることも。使わない場合はしっかりと不要であることを伝えましょう。マイバッグ、マイ箸の使用や過剰包装を断ることもポイントです。
ゴミを出さない生活の原則⑤リペア
リペアはあらゆる分野で使われる言葉です。エコの分野でのリペアは、物を修理して長く使うことを指します。故障や傷んでしまった物をすぐに捨てる前に、修繕して使えないかを考えてみてください。修理業者に依頼するのも一つの方法でしょう。もし、原型に修理するのが難しくても、違う形で利用できることもあります。リメイクして使うことも、リペアの一貫です。
今すぐできるゴミを出さない生活
食材を使いきるよう意識したり、マイ箸を持ち歩いたりなど、ゴミを出さない生活は誰でも手軽に始められます。ここからは、ゴミを出さない生活の実践例を紹介します。
食材を使いきる
購入した食品が使いきれずに捨ててしまった経験がある人もいるかもしれません。食品ロスや生ゴミを出さないように意識するだけでも、ゴミの量を減らせます。食材を購入する際には、本当に使いきれるかを考えてから購入するようにしましょう。量り売りやミニサイズの物を利用するのもおすすめ。一度に使いきれない場合は小分けにして冷凍保存するのも食品ロス対策の一つです。
冷蔵庫の中も見直してみてください。購入した食材が行方不明にならないように、整理整頓すると食材の管理がしやすくなります。残り物を消費できるメニューを考えるなど、楽しみながら工夫するのも素敵なエコ活動です。
マイ容器を持ち歩く
レジ袋が有料化となってエコバッグの所持率は上がりました。一方、マイ容器に関してはまだ所持率は高くありません。コンビニエンスストアやスーパーで食べ物を買う際に提供される箸やカトラリーを断り、マイ箸を使うだけでもゴミの発生は減らせます。飲み物をタンブラーに入れて持ち歩くのもおおすすめ。エコなだけではなく経済的にも有効です。
服を捨てない
サイズが合わなくなった服や着なくなった服は、すぐに捨てずに欲しい人がいる可能性を考えてみましょう。フリマアプリやリユースショップを使って売ったり、ショップが設置している服のリサイクルボックスを利用したりする方法もあります。アクセサリーやバッグも同様に、捨てるという選択をする前にできることがないかを考えてみてください。
レンタルサービスを使用する
日常的に使用しない物はレンタルサービスを利用すれば、無駄がなくなります。一度読んだら手放すような本は図書館で借りるようにすれば、捨てずにすむでしょう。昨今では車のシェアリングなど、大きな物のレンタルサービスも増えてきています。購入するよりも経済的なこともあるので、活用してみてください。
繰り返し利用できるものを選ぶ
使い捨ての物よりも、繰り返し利用できる物を選びましょう。洗って何度も使える物や、一つでさまざまな用途を果たすマルチ使いできる製品など、工夫されたものも販売されています。
楽しみながら、繰り返し利用できる方法を探してみてください。
ラベルレスや容器のない商品を選ぶ
近年、海洋汚染問題などでプラスチック製品を減らす流れが大きくなっています。プラスチックは容器としても多用されています。ラベルレスや容器のない商品を選べば、プラスチックの消費を抑えられるでしょう。ペットボトル飲料でも、ラベルレスの物が増えつつあります。食品なら真空パックされたトレーのない商品を選ぶのもおすすめ。ラベルを剥がしたり、分別したりする手間を省略できます。
容器に入っていない商品ではなく、量り売りで購入する方法もあります。食品ロスも減らせて、一石二鳥です。
ゴミを出さない生活で地球に優しい暮らしを
ゴミを出さない生活を実践すれば、確実にエコにつながります。環境に対する興味や関心が高まるだけではなく、生活の質にも変化が現れるでしょう。ゴミを出さない生活を新しいライフスタイルとして取り入れてみてください。