エルメス「オータクロア」の魅力とは|価格やサイズ、人気カラーについて解説

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フランスのラグジュアリーブランド「エルメス」のなかでも、重厚でクラシックな存在感を放つのが「オータクロア」です。
この記事では、オータクロアの歴史や特徴、バーキンとの違い、人気のカラーやサイズ、2025年時点の価格情報まで詳しく解説します。高級バッグ選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
エルメス「オータクロア」の特徴と魅力
オータクロアは、エルメスが手がけるバッグのなかでも最も歴史があり、1892年に登場してから130年以上ものあいだ愛され続けている定番モデルです。収納力に優れ、実用性と美しさを兼ね備えた名品として知られています。ここからは、その深い歴史と魅力について詳しく見ていきましょう。
オータクロアはエルメスの原点
オータクロア(Haut à Courroies)は、エルメスが1892年に初めて発表したバッグであり、ブランド初のバッグとして誕生しました。本来は馬具を収納・運搬するためにデザインされ、丈夫で大容量という実用的な設計が特徴です。「Haut à Courroies」はフランス語で「ストラップ付きの高さのあるバッグ」を意味します。
なお、バーキンは1984年、ケリーは1935年に登場したバッグであり、それぞれ40年と90年の歴史があるのに対し、オータクロアは130年以上の歴史を誇ることから、まさにエルメスの原点ともいえる存在です。
風格のただよう大きめサイズ
オータクロアの最大の特徴は、風格のある大きめサイズであり、エルメスが展開するバッグのなかでも最大級の収納力を誇るモデルです。特に50cm以上のサイズは、馬具や衣装、楽器、大型書類なども収納できるほどの容量があり、旅行用バッグやビジネス用途にも適しています。レザーの質感とエルメス特有の縫製技術によって、持つだけで格式高い印象を与えるのもポイントです。
オータクロアとバーキンの関係

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エルメスの定番「バーキン」は、実はオータクロアをベースに、日常使いしやすいよう開発されたモデルです。そのため両者には共通点もありますが、用途やシルエット、金具の構造に違いが見られます。
バーキンは1984年、女優ジェーン・バーキンの要望から誕生し、オータクロアをよりコンパクトかつ軽量にリデザインしたバッグです。バーキンは日常使いに適した横長シルエットと短めのハンドルが特徴で、フォルムはやわらかく、金具はフロントのベルト留めがアクセントとなっています。金具はコの字型、留め具は丸みを帯びたデザインで、やわらかくエレガントな印象です。
一方、オータクロアは縦長で構築的なシルエットを持ち、よりクラシックでフォーマルな印象を与えます。旅行やビジネスなど大容量を求めるシーンに適しており、バーキンに比べて深さのある収納力が魅力です。金具はL字型、留め具もコの字型になっており、より堅牢でクラシカルな雰囲気を強調しています。
どちらのモデルも職人の手作業によって一点一点丁寧に作られており、世界的に入手困難なアイテムとして知られています。
オータクロアのサイズ展開は8種類
オータクロアには、廃盤サイズを含む全8種類のサイズ展開があります。それぞれのサイズには異なる特徴があり、ライフスタイルや用途に応じて選べるのが魅力です。
各サイズの詳細は、以下のとおりです。
ここでは、代表的な修理内容とその価格目安をご紹介します。なお、下記はルイヴィトンジャパンが2025年8月現在、公式サイトで公開している概算金額です。
| 種類 | サイズ | 廃盤 | 特徴 |
| オータクロア28 | W28×H25×D14cm | 〇 | 小ぶりなサイズでフォーマルにも使いやすく、需要が高い |
| オータクロア32 | W32×H27×D16cm | 〇 | 女性にも持ちやすいサイズで日常使いに適しており、最も人気のサイズ |
| オータクロア36 | W36×H31×D18cm | 〇 | コンパクトながら実用性が高く、通勤にも便利。廃盤により希少なモデル |
| オータクロア40 | W40×H40×D23cm | × | 書類やノートパソコンも収納でき、ビジネス向きで男性にも人気 |
| オータクロア45 | W45×H28×D24cm | × | 旅行や出張にも使える中型サイズ |
| オータクロア50 | W50×H41×D26cm | × | 機材や大きめの荷物も収納可能でプロ用途にも最適 |
| オータクロア55 | W55×H45×D28cm | × | 高い収納力で旅行や出張にも対応。生産数が限られているため入手困難 |
| オータクロア60 | W60×H48×D30cm | × | 最大サイズで馬具や衣装運搬など特殊用途向き。生産数が限られているため入手困難 |
※〇=販売あり ×=廃版
バーキンとのサイズや形の違い
オータクロアは前述したとおり8サイズの展開で、最大で60cmです。特に40cm以上のサイズは大きくて重厚な印象を与えます。対してバーキンは25cmから50cmまでの5サイズの展開があるため、オータクロアのほうが最大サイズでは上回っています。
ただし、一部のバーキンには特注モデルや特別仕様でオータクロアより大きなバリエーションが存在する場合もあります。
また、オータクロアは縦に長いシルエットで、内側のスペースが深く作られているため、収納力が非常に高い点が特徴です。バーキンが横長で日常使いしやすいカジュアルな印象なのに対し、オータクロアはよりかっちりとした作りで、フォーマルな印象が強いデザインとなっています。
オータクロアの人気カラーは?
オータクロアは、カラーバリエーションも豊富です。定番から個性派まで、幅広い選択肢が揃っています。
定番カラー
エルメスのなかでも特に人気の高い定番カラーは、次の3色です。
- ブラック:重厚感と高級感があり、シックで都会的な印象を与えます。
- エトゥープ:グレージュ系の絶妙なカラーで、上品で落ち着いた印象を演出します。
- ゴールド:温かみのあるキャメル系の色合いで、カジュアルからフォーマルまで幅広く対応します。
落ち着いた色合いでどのようなファッションにも合わせやすく、オン・オフ問わず幅広いシーンで活躍します。これらのカラーは需要が安定しており、二次市場でも高値がつきやすい傾向があります。
女性に人気のカラー
女性人気の高いカラーは、次の4色です。
- ブラック:シックで洗練された印象を演出できます。
- エトゥープ:やわらかく上品なニュアンスが特徴です。
- ゴールド:温かみのあるクラシックな雰囲気にピッタリ。
- ブルージーン:爽やかでスタイリッシュな印象になります。
男性に人気のカラー
男性に人気の高いカラーは、以下の4色です。
- ブラック:シンプルで力強い印象。スーツとの相性も抜群です。
- エタン:グレーがかった落ち着きのある色で、知的な雰囲気を演出します。
- ブルーニュイ:深みのあるネイビーで、洗練された印象を与えます。
- カフェ:こっくりとしたブラウン系で、クラシックな男性らしさを表現できます。
個性派の方に人気のカラー
他と差をつけたいという方からは、次の2色が人気を集めています。
- ルージュヴィフ:鮮やかな赤色で、華やかさと存在感を強調します。
- ブルーサフィール:深みのあるブルーで、個性と上品さを兼ね備えた印象を演出します。
どちらもエキゾチックレザーとの相性がよく、唯一無二の個性を際立たせたい方に人気のカラーです。
2025年時点でのオータクロアの価格
2025年時点での国内参考価格は、1,800,000円前後です。
オータクロアの定価はエルメス公式からは公表されておらず、実際の価格は素材や仕様、流通時期によって異なります。そのため、この価格は市場における参考価格として一般的な相場となります。
プレミア価格が付きやすいモデルも
人気カラーや希少素材、状態のよいヴィンテージ品は、プレミアがついて通常より高く取引されることがあります。
なかでも、廃盤モデルや限定カラー、金具がカスタムされた仕様のもの、クロコダイルやリザードなどエキゾチックレザーを使用したバッグは、特に希少性が高く評価される傾向にあります。
ハリウッドセレブやコレクターにもファンが多く、資産価値の高いアイテムとして注目を集めているのも特徴です。
オータクロアの魅力や特徴を知って自分に合ったものを見つけよう
オータクロアは、長い歴史と高い職人技術、そして実用性を兼ね備えたバッグです。サイズ展開やカラーも多彩で、自分のライフスタイルや好みに合わせて選ぶことができます。エルメスの原点ともいえるオータクロアの魅力を知り、自分にぴったりの一品を見つけてみてはいかがでしょうか。

