【連載 vol.50】サステナブルなあったかコーデ
「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。前回の記事でご紹介したアイテムを使った、冬のミニマムでサステナブルなコーデをお見せします!
1st
1コーデめは、シンプルな白シャツにキャミソールを合わせたちょっとフォーマルにも見えるレイヤリングスタイルですが、ボトムにブルーデニムを合わせてカジュアルめに。
トップス:
オーガニックコットンの白シャツ(セカンドハンド)+DEPT YAK KNIT Camisole
これだけでも暖かいですが、冷える日は中に「DEPT Thermal Knit」を合わせたら安心。
外に出る時はカーディガンを羽織り完成です。
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ボトム:
STUDIO R330 NEO BOOTS CUT FIT デニム
かなり久しぶりに購入した新品のデニム。
ずっと探していた自分にフィットして永く着られるブルージーンズ。
こちらのアイテムに決めた理由は、素材にリジェネラティブコットン(環境再生型農法で栽培された綿花)が使用されているだけでなく、縫製と加工は「世界で一番エシカルでサステイナブルなデニムを作る」と評されている、ベトナムのサイテックス社のロサンゼルス支社にて行われているという点。また、通常デニムは生産時に大量の水を使用することが課題になっている中、排水再利用システムにより、このデニムは使用する水を大幅に抑え、その水の98%をリサイクルしているというのも素敵だと感じ、購入を決めました!
2nd
2コーデめはミニマルなデザインと素材が美しいBaserangeのニットに、光沢があり、手染めで少し個性のあるシルクのスカートを合わせました。
トップス:
Baserange Troy Crewneck ニット(セカンドハンド)
ベーシックなデザインでありながら、優しく綺麗なキャメルベージュの色合いと首元の形が気に入っています。素材は85%アルパカ、15%ウールとアルパカ混で着心地、保温性ともにとても良いです。 定価¥43,200だったものを¥16,000で購入しました。
中に「DEPT Thermal Knit」を合わせてさらにポカポカ。
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ボトム:
Ron Herman svnr スーベニア シルクスカート(セカンドハンド)
100%シルク素材、手染めで施されたボタニカルダイのパターンは唯一無二でとても気に入っています。
定価¥30,000ほどだったものを約¥4,000で発見!
3rd
3コーデめはキャミソールニット、カーディガン、フードマフラーのセットにカジュアルな亜麻のグレーのパンツを合わせてみました。ニットの素材感と形でフェミニンな雰囲気もありつつ、ダボっとしたパンツでボーイッシュな要素を加えました。
トップス:
DEPT YAK KNIT 3点セット
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ボトム:
MITTAN 亜麻パンツ
MITTAN(ミッタン)は世界に遺る衣服や生地にまつわる歴史を元に、現代の民族服を提案しているブランド。
1着1着丁寧に、1シーズンではなく、長く、生地が擦り切れそうになっても尚着続ける事を前提にデザインされています。そのための買取サービス(どんな状態のアイテムでも当時の小売価格の20%を保証)や、ブランド設立時の2013年から続けている修繕・染め直しサービスもあり、1着の服との素敵で永い関係をつくりやすくしてくれています。
生地、作り方、作る場所、デザイン、販売方法、販売後のケア、全てにおいて妥協がないブランドです。
4th
4コーデめは 3コーデめと同じキャミソールニット、カーディガン、フードマフラーのセットに、ボトムは2コーデめで使用したシルクスカートを合わせてみました。
ボトムが変わるだけで大きく印象が変わりますね。タイツも合わせたらホリデーシーズンにぴったりなコーデの完成。
トップス:
DEPT YAK KNIT 3点セット
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ボトム:
Ron Herman svnr スーベニア シルクスカート(セカンドハンド)
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タイツはCradele to Cradle®に取り組むWolfordのVelvet de Luxe 50。
同じトップスでもスカートとタイツを合わせると一気に甘めの印象に。
Cradele to Cradle®についてはこちらの記事で紹介しています。
【連載 vol.32】サステナブルなモノづくりの新たな基準!“Cradle to Cradle”とは 「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回はサーキュラーな考え方の“Cradle to Cradle”(ゆりかごからゆりかごへ)を紹介。
5th
5コーデめはとても寒い日でも、あまり着こんでいる感じを見せずスタイリッシュに仕上げたい時にぴったり。
インナーにしっかりと暖かいものを持ってきつつ、ミニマルな印象に。
トップス:
Palowa Wool 21aw ハイネックニット(セカンドハンド)
茶色をベースに赤や緑などが混ざった色味が可愛いです。
素材はコットン30%、メリノウール26%、ベイビーアルパカ25%、ナイロン19%ととても柔かな肌触りで温かくありながら伸縮性もあります。
定価は分からなかったのですが、おそらく破格の¥15,000で購入しました。
一枚でもとても暖かいニットですが、中に「Patagonia ウィメンズ・キャプリーン・エア・クルー」を合わせたらどんなに寒くても大丈夫!
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Nudie Jeans ブラックスキニージーンズ
ヌーディージーンズのキャッチフレーズは“The Naked Truth About Denim”(デニムのありのままの真実)。
環境負荷が高いことで知られるデニムを、環境にも人にも配慮した方法で製造・販売する、サーキュラーなビジネスモデルで有名なスウェーデン発のブランドです。取り組みの中でも特に有名なのは、生涯無料リペアサービスを提供していること! 破れてしまったりしてもお願いすると無償でお直しをしてくれ、自宅で自分で直したい人のためにはリペアキットの提供もあります。また、穿かなくなったデニムを回収し、リペア、リサイクルし、再び販売する仕組みも取り入れています。
私の履いているものは100%オーガニックコットン素材のスキニーデニム。中に「Pataginia ウィメンズ・キャプリーン・サーマルウェイト・ボトム」を合わせたら寒さ対策は万全。インナーは薄くさらさら素材感なので動きやすさも損なわれません。
サーキュラーエコノミーについてはこちらの記事で紹介しています。
【連載 vol.31】最近話題の「サーキュラーエコノミー」とは?夏におすすめのサーキュラーアイテムも 「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネータのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は最近話題の「サーキュラーエコノミー」を、その他のエコノミーとの違いやアイテムも交えて紹介。
Shoes
シューズを合わせるとしたら、パリ発のヴィーガンフットウェアブランド「VIRON」のサイドゴア ショートブーツが大活躍。コーンやリンゴの廃棄物を原料とした植物由来の素材とリサイクルコットンを用いて作ったシューズです。
セカンドハンドですが、新品同様の状態で¥15,700 で購入し、履き心地も良ければどんな服にも合わせやすいので秋冬の定番となっています。
以上サステナブルに冬を過ごすコーディネートのご紹介でした。
みなさん素敵なホリデーシーズンをお迎えください!