【連載 vol.51】年末年始に取り入れるサステナブル
「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。今回は、エバンズさん流のサステナブルな年末年始の過ごし方をお見せします!
2024年、明けましておめでとうございます!
早々に、地震、津波、火災、事故と多くの目を疑うニュースが続いていますね……。
被害に遭われた皆様の安全と、1日も早い平和な生活を祈っています。
昨年は本連載も50記事目を迎え、達成感と読んでくださるみなさんへの感謝の気持ちを感じるとともに、より良い記事にしていけるようにはどうしたら良いかを考える、そんなきっかけにもなりました。
振り返るとこれまで、「サステナブルな素材」についてや、「様々なブランドの服作りにおける取り組み」の紹介、「実際に愛用するおすすめアイテム」などなど、我ながら幅広く多くの情報に触れてきたなと感じました。
今年はよりみなさんに「サステナブルなファッション」を身近に感じてもらえるように、あまり専門的で難しい情報や説明は控えめに、私の普段のライフスタイルを通して、サステナブルなファッションにも通じる優しい暮らしのヒントになる、そんな記事をブログのように執筆できればと思っています!
サステナブルな年末年始の過ごし方
早速ですが新年最初の記事は「サステナブルな年末年始の過ごし方」について。
年越しそば、カウントダウン、初日の出、おせち、初詣などなど……みなさんはどんな年末年始を過ごしたでしょうか?
お家でまったりされた方もいれば、帰省されたり旅行に出かけられた方、きっと様々ですよね。
私は年越しはお家で蕎麦打ち(打ったのはパートナーで私は食べる担当)、ビーガンのおせちやお雑煮を作りゆったり過ごし、元旦は友人の家でCacao Magicのローチョコレートを食べながらこれからの人生について語り合う、そんなワクワクする一年のスタートでした。
普段料理の時に身につけるエプロンは、ゼロウェイストスーパー斗々屋とEQULANDのコラボアイテム。
柔らかなリネン素材に、日本古来の草木染めを進化させた「ボタニカル・ダイ」で染色されています。原料になっている植物は、コールドプレスジュースの搾り果実や流通に乗らなかった食材だそう。
とても鮮やかな色ながら、優しい風合いのパープルですよね。
おせち作りに用意した食材はこんな感じ。
食材を選ぶときの基準は大きく三つ、無農薬/有機かどうか、旬の素材か、自分の住んでいる地域または近くで作られているものかどうか(海外や他県のものよりも住んでいる地域のものがあれば、それを優先的に選びます)。
黒豆の有機はいくつかのお店をはしごしてようやく見つけることができましたが、価格は無農薬ではないものの倍以上……! 「買い物は投票だ」と信じているので奮発しました。
乾物は長持ちするので大事に使います。
この他、冷蔵庫に残っていた大根、その他出汁に使う椎茸や昆布は常に買い置きしているものを使いました。
出来上がりはこちら。
飾り切りは可愛いし作っていて楽しいのですが、破片がたくさん出てしまうのが難点……!
勿体無いことにしないため、私の場合はそのままつまんで食べてしまったり、スムージーに入れたりして消費することが多いです。
どうしても食べられないようなものは、コンポストに入れて堆肥化しています。
また、ありがたいことに我が家の庭にはオーナーさんの育てた立派なゆずの木があり、この時期になると食べきれないほどの実をつけてくれます。
今年はなますの器や白椿に見立てた大根の塩揉みに、そのゆずを活用させてもらいました。
飾り付けに使った葉も全部庭からのもの。
身近にあるものでどう美しく仕上げるかを考えることは楽しいし、クリエイティビティが働く気がします。
これは料理だけでなく、「スローなものづくり」全体に言えることなのかもしれませんね。
各地で寒さが本格的になってきましたが、みなさん温かく過ごしてください。
それではまた次回!