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コラム

【連載 vol.53】エバンズ亜莉沙のサステナブルファッション総集編・前編

「クローゼットからはじまるサステナブル」では、「サステナビリティ×ファッション」をテーマに、決して難しくない、肩のチカラを抜いてサステナブルファッションを取り入れるヒントをエシカルコーディネーターのエバンズ亜莉沙さんが紹介。連載最後の2回は、今までご提案してきたサステナブルファッションの総まとめです!

2020年10月に始まったこの連載。
突然のご報告となって申し訳ありませんが、あと2回で終了となることが決まりました。

これまで50以上の記事を執筆させていただきましたが、毎回私自身もリサーチをしながら新たな発見があったり、この数年間、たくさんファッションとサステナビリティについて考える時間をもらいました。全てKÓMERUの皆様、そして読んでくださっていた皆さんのおかげです。
これまで本当にありがとうございました。

残り2回の記事では改めて連載のテーマである「サステナブルなファッション」とは、そしてセカンドハンドとのつながり、また、これからのファッションについての私の考えをまとめたいと思います。ぜひ最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです!

改めて「サステナブルファッション」とは

サステナブルファッション

サステナブルファッションとは、簡単にまとめると、環境や社会への負荷を最小限に抑えながら、ファッション業界が持続可能な方向に向かうことを目指す考え方です。これは、製品の生産から廃棄までの全ての段階において、地球や人々に優しい方法で行われることを意味します。

サステナブルファッション=環境配慮

サステナブルファッション=環境配慮

第一に、サステナブルファッションは「環境」への配慮が重要! 地球なしにファッションは楽しめません。
資源の持続可能な利用や、再利用を重視し、化学物質の使用なども最小限に抑えます。具体的な例で言うと、オーガニックコットンや再生ポリエステルなどの素材の使用。生産時の環境負荷を軽減したり、バージン素材の利用を避けることができます。

素材についての記事はこちらから。

サステナブルファッション=健全な労働環境

サステナブルファッション=健全な労働環境

また、サステナブルファッションは労働者の権利や福祉も大切。適正な労働条件や適正な賃金を保証することで、衣料品産業で働く人々の生活を守り、発展途上の場合、向上させることを目指します。また、それぞれの地域社会への貢献や文化的な尊重も大切な要素。そのため伝統技術が用いられた服や、地域の素材を活用したものもサステナブルなファッションの素敵な例です。

ファッションと労働についてはこちらから。

サステナブルファッション=長期的な視点を持ったモノの選び方

サステナブルファッション=長期的な視点を持ったモノの選び方

サステナブルファッションは求める人がいなければなかなか続くことができません。
なので企業としても消費者の意識を高めることも重要となっています。消費者が持続可能な選択肢を選ぶことによって、初めてファッション業界がより持続可能な方向に進むことができるのです。このためには、企業側の透明性や情報の提供は必要不可欠。消費者が製品の生産過程や素材の情報を正確に把握できるようにすることで、どのような服を選べば環境や人に配慮することができるのか、わかりやすくなりますよね。

また、サステナブルファッションは長期的な視点を持つことが大切。
一時的なトレンドや流行に左右されるのではなく、地球と私たち一人ひとりの今、そして未来にとって何が良いのか、そのための「ファッション」は何なのかを考え、選択します。

このためには、ファッション産業全体のシステムや構造の変革も重要。
環境、社会、そして経済の側面を総合的に考慮し、バランスの取れたアプローチが求められます。


仕組みについてはこの辺りの記事をどうぞ。

後編に続きます!

writer profile
エバンズ亜莉沙
サムネイル: エバンズ亜莉沙
エバンズ亜莉沙(えばんず・ありさ):学生時代 米国オレゴン州で環境科学の授業に出会ったことをきっかけに、自分と世界の繋がりに気づく。2015年日本に帰国後、国際NGOでインターンをしながら、エシカル協会主催 フェアトレードコンシェルジュ認証 21歳で取得。同年世界一周を経験し、様々な人や文化に触れたことでさらに世界の抱える問題や解決策に興味関心を抱く。現在はフリーランスで『サステナブル』や『世界に自分に優しいライフスタイル』をキーワードに、SNSを中心とした発信、イベントへの登壇や、様々なプロジェクトのディレクター / コーディネーターを務める。